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2025.05.13更新

ガソリンスタンドの解体費用について

昭島市、八王子市で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。ガソリンスタンドの解体は、住宅など一般的な建物の取り壊しとは異なり、特有の工程や注意点が数多く存在します。特に地下に設置された燃料タンクの処理には高い専門性が求められ、その分、作業費用や安全対策も重要になります。今回は、ガソリンスタンドの解体作業の流れや方法、費用相場、さらに信頼できる解体業者の選定方法まで詳しくご紹介します。費用を抑える工夫についても触れていきますので、解体を検討している方はぜひ参考にしてください。

【ガソリンスタンド解体工事の一般的な流れ】

ガソリンスタンドの解体作業は、大きく分けて建物・設備の撤去、地下構造物の除去、土地の整地という3つの段階で構成されます。なかでも地下にある燃料タンクの処理は、高度な安全管理と技術力が求められる重要な工程です。

1. 建物の内部解体

まずは事務室やサービスルームなど、建築物内部の設備を取り外す作業からスタートします。家具、照明器具、壁紙、床材といった備品や内装資材を手作業や工具を使って取り外していきます。廃棄物の量が多いほど処分費用が増加するため、可能であれば不要な備品類は事前に処分しておくとコスト削減につながります。

2. キャノピー(屋根構造)の撤去

スタンドを覆う大きな屋根「キャノピー」は、重機を使って慎重に解体されます。柱の基礎部分まで取り壊す必要があり、構造が複雑な場合は解体作業も難易度が上がります。屋根の下での作業になるため、落下物などに注意しながら作業を進めます。

3. 建物の取り壊し

キャノピーと内装の撤去が終わったら、いよいよ建物本体の解体に入ります。粉じんや騒音の発生を防ぐために養生シートの設置や散水によるほこりの飛散防止措置を行いながら、外壁や骨組みを重機で取り壊していきます。

4. 地下燃料タンクの処理

ガソリンスタンド特有の工程として、地下に埋設された燃料タンクの撤去作業があります。この作業は極めて危険性が高く、ガソリンやガスが残っていると引火や爆発の危険性があるため、慎重な処理が求められます。

まず、バキュームカーなどを使ってタンク内の残留燃料を吸引除去します。その後、特殊洗浄剤と高圧水でタンク内を徹底的に洗浄し、ガスの残留を確認するためにガス検知器で安全性をチェックします。燃料成分が完全に除去されたことが確認できたら、タンクの処理方法を選択します。

タンクの処理方法には「完全撤去」と「埋設処理」の2種類があり、前者はタンクを掘り出し、形状を維持したまま処分場に運搬します。後者の場合は、タンク内に砂や水を充填し、コンクリートで埋め固めて安全性を確保します。

5. 最終整地作業

解体が完了した後は、地中に残ったコンクリート片や廃材を取り除き、土地を整える作業に移ります。整地にはきれいな土を投入して転圧機で固める工程が含まれ、将来的な土地利用に備えた地盤づくりが重要です。土地の状態を良好に保つことで、売却時の印象や資産価値も向上します。

【解体費用の目安と費用増加の要因】

ガソリンスタンドの解体には、一般的に300万円〜1,000万円程度の費用がかかるとされています。ただし、地下タンクの撤去や土壌汚染の有無によっては、さらに多額の費用が発生することもあります。

例えば、土壌汚染が確認された場合、除去や浄化作業に数千万円単位の追加費用が必要になる可能性があります。また、タンクを完全に撤去するか埋め戻すかによっても費用は異なり、当然ながら撤去の方がコストは高くなります。

【費用を抑える工夫と補助制度】

・補助金の利用

中小企業を対象に、全国石油協会では地下タンク撤去にかかる費用の一部を助成する補助金制度を設けています。補助対象となるには、財務状況が一定条件を満たす必要があるため、利用を検討する際は事前に条件を確認しておきましょう。

・土地活用による費用軽減

ガソリンスタンドの跡地は、洗車場や太陽光発電設備などに活用されるケースもあります。施設全体を取り壊すのではなく、一部設備を活かして再利用することで、解体費用の削減につながる可能性があります。

さらに、跡地に賃貸オフィスを建設して収益を得たり、土地そのものを更地にせず現状のまま売却したりする選択肢もあります。ただし、解体されていない物件は買い手が限られるため、専門の不動産業者に相談するのが効果的です。

【解体前に確認すべき重要なポイント】

・土壌汚染の有無

ガソリンスタンドは長年の営業によって油が漏れているケースもあり、土壌汚染が発生している可能性があります。自治体によっては解体後に土壌調査の実施を義務付けているため、売却を見据えるなら事前に調査が必要かどうかを確認しておくことが重要です。

・地下タンクの処理方針

一部の地域では、タンクが残っている状態では土地の売却ができない場合もあります。タンクの処理方針によって、解体工事の規模や費用に大きな差が生じるため、業者や不動産会社と十分に相談のうえで方針を決めましょう。

【信頼できる業者を見つけるには】

ガソリンスタンドの解体は、一般住宅とは異なり、高度な知識と実績が求められる専門分野です。業者を選ぶ際には、過去にガソリンスタンドや危険物施設の解体実績があるか、保有資格や安全対策の有無などをしっかりと確認しましょう。ホームページでの情報公開状況や、問い合わせ時の対応も業者選定の大きなポイントです。

【昭島市・八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、ガソリンスタンドを解体する際の一般的な費用相場や、解体作業の流れ、解体に際して注意すべきポイントなどについて解説いたしました。ガソリンスタンドの解体は、燃料タンクの処理や土壌の安全確認など、通常の解体工事以上に注意点が多く、費用も高額になりがちです。リスクを避けるためには、事前に作業の流れを把握し、信頼できる業者に依頼することが大切です。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

また、補助金の利用や土地の活用といった工夫を取り入れることで、コスト負担を抑えることも可能です。状況によっては、解体せずに売却する選択肢もありますので、総合的に判断しながら最適な方法を検討してみてください。

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SERVICE FLOW

解体の流れ

  1. お問い合わせ

    お問い合わせ

    家屋解体や解体工事のご依頼は、エコ・クリーン解体のお問い合わせフォームや、電話番号からお気軽にご連絡ください。

  2. 現地調査

    現地調査

    エコ・クリーン解体が実際に解体をご希望されている建物へご訪問し、状況をみて実際に用いる解体手法などを確認させていただきます。

  3. お見積提出

    お見積提出

    現地調査で確認した解体をご希望されている現場の状況から、実際解体を行うとどれくらいの解体費用が発生するかを計算し、ご提出させていただきます。

  4. ご契約

    ご契約

    解体費用や解体手法、また解体にかかるお時間などをお客様にご確認いただき、実際に解体を行うかどうかをお客様に判断していただき、ご契約いたします。

  5. 建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法とは、端的にいうと廃材の適当な処理や再資源化を促すための法律です。解体工事を行う場合必ず必要な届け出となります。エコ・クリーン解体ではこういった手続きもサポートさせていただきます。

  6. 解体工事着工

    解体工事着工

    荒天など不測のトラブルがない限りは解体工期を必ずお守りして解体いたします。 トラブルが起きた場合は直ちにエコ・クリーン解体からご連絡をさせていただきます。

  7. 解体工事完工

    解体工事完工

    エコ・クリーン解体は解体工期にこだわります。無理のない解体計画を組んでいるので、安全第一の解体工期を行いつつ、不測の事態さえなければ解体工期通りに完工致します。

  8. ご確認・引き渡し

    ご確認・引き渡し

    お客様に実際に解体後の現場を確認していただき、ご納得いただければ土地を引き渡し致します。 この時には、エコ・クリーン解体に家屋解体・解体工事を頼んでよかったと思っていただけるでしょう。 

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なぜ昭島市・八王子市に絞っているの?

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多くの解体会社は拠点から車で片道1時間以上かかる地域まで営業エリアにして施工をしています。ですが、片道で1時間もかかってしまうと、もしも現場で“何かあった時”担当者が現場に向かうのも1時間という長い時間がかかります。また、解体工事の場合基本的に距離が長くなればなるほど、費用は高くなります。トラックが長く走る分だけ費用が上がります。

"もしも"の時、担当者がすぐに駆け付けられる距離というのは安心感がありますよね。

また、施工エリアを拠点の近くに絞ることで、毎日お伺いすることができます。毎日の進捗状況を見て、毎日お客様にお会いすることで、すべてのお客様に安心感をもっていただくことができるのです。

私たちの工事はすべてのお客様に『笑顔』と『安心』を届けることが第一ですので、施工エリアを東京都昭島市・八王子市に絞り、ご対応させていただいております。