昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。建物を壊すと聞くと、重機で一気に取り壊すというイメージを持つ人が多いでしょう。しかし、実は「手こわし解体」という昔ながらの方法も存在します。これは、機械を使わず人の手で丁寧に解体していく工法で、特に狭い場所や古い建物などで重宝されています。今回は、「手こわし解体とはどんなものか」「どんなメリット・デメリットがあるのか」「どんな場面で選ばれるのか」といった内容について解説していきます。
Contents
- 【手こわし解体とは?】
- ・人の手で行う解体作業のこと
- ・重機が入れない場所で有効
- ・部分解体にも適している
- 【手こわし解体の基本的な流れ】
- ① 内部の撤去から始める
- ② 屋根から順に解体していく
- ③ 柱・梁・壁を分けて撤去する
- ④ 廃材の搬出と清掃
- 【手こわし解体が選ばれる主なケース】
- ・重機が入れない狭小地の場合
- ・近隣への配慮が必要な場合
- ・文化財や古民家などを扱う場合
- ・部分的な解体や改修を行う場合
- 【手こわし解体のメリット】
- ・騒音・振動が少ない
- ・隣家を傷つけるリスクが低い
- ・リサイクルしやすい
- ・思い出のある部分を残せる
- 【手こわし解体のデメリット】
- ・工期が長くなる
- ・人件費が高くなる
- ・高所や重量物の取り扱いにリスクがある
- 【費用の目安】
- ・木造住宅の場合
- ・RC(鉄筋コンクリート)造などでは非現実的
- ・補助金を活用できる場合もある
- 【手こわし解体を依頼する際のポイント】
- ・経験のある業者を選ぶ
- ・見積もりの内訳を確認する
- ・安全管理がしっかりしているか確認する
- ・工期と天候を考慮する
- 【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
【手こわし解体とは?】
・人の手で行う解体作業のこと
手こわし解体とは、重機を使わずに人の手や工具で建物を壊していく方法です。
昔ながらのやり方ですが、現在でも木造住宅や狭い現場ではよく採用されています。
・重機が入れない場所で有効
道路が狭い住宅街や隣家との距離が近い場所では、重機を使うと危険が伴います。
そんなときに、安全かつ丁寧に解体できるのが手こわし解体です。
・部分解体にも適している
家全体ではなく、一部の部屋や屋根などを壊したいときにも便利です。
必要な部分だけ壊すことができるため、リフォームやリノベーション時にも使われます。
【手こわし解体の基本的な流れ】
① 内部の撤去から始める
まず、室内の家具・畳・建具・電気配線などを取り外します。
この段階で、木材や金属などの分別も行い、廃棄物の仕分けを進めます。
② 屋根から順に解体していく
建物の上部から下に向かって、順番に部材を取り外していきます。
これは重力を利用して安全に作業するためで、倒壊のリスクを防ぐためでもあります。
③ 柱・梁・壁を分けて撤去する
大きな構造材を一度に外すのではなく、少しずつ解体していくのがポイントです。
手作業だからこそ、周囲の状況を見ながら丁寧に進めることができます。
④ 廃材の搬出と清掃
解体した材料は種類ごとに積み込み、トラックで搬出します。
最後に敷地内をきれいに掃除して、作業完了です。
【手こわし解体が選ばれる主なケース】
・重機が入れない狭小地の場合
道路幅が2~3mしかない住宅地では、重機を搬入できないことがあります。
そうした環境では、人力での解体が現実的な選択になります。
・近隣への配慮が必要な場合
住宅が密集している場所では、重機の振動や騒音が問題になります。
手こわしなら音や揺れが少なく、近所への迷惑を最小限に抑えられます。
・文化財や古民家などを扱う場合
歴史的価値のある建物は、重機で壊すと貴重な部材が損なわれてしまいます。
手作業で取り外せば、再利用できる材料を丁寧に残せます。
・部分的な解体や改修を行う場合
例えば「2階だけ取り壊して平屋にする」などの部分解体では、手こわしが向いています。
必要な部分だけ壊せるため、建物の一部を再利用するリフォームにも対応できます。
【手こわし解体のメリット】
・騒音・振動が少ない
重機を使わないため、エンジン音や地面の揺れがほとんどありません。
特に住宅地では、住民への影響を大きく減らせます。
・隣家を傷つけるリスクが低い
狭い場所で重機を使うと、アームが隣家の壁やフェンスに当たることがあります。
手作業なら細かいコントロールができ、安全に作業できます。
・リサイクルしやすい
木材・金属・ガラスなどを丁寧に分けながら解体するため、リサイクル率が高まります。
廃棄コストを抑えられる場合もあり、環境にもやさしい方法です。
・思い出のある部分を残せる
たとえば古い梁や柱など、記念に残したい部分だけを取り外すことができます。
「壊す」ではなく「受け継ぐ」解体として、近年注目されています。
【手こわし解体のデメリット】
・工期が長くなる
重機に比べて人の手で壊す分、どうしても時間がかかります。
特に2階建てや延床面積の広い家では、1〜2週間ほど余分にかかることもあります。
・人件費が高くなる
多くの作業員が関わるため、人工(にんく)=人の手間賃が増えます。
その結果、重機解体よりも費用が1.5倍〜2倍ほど高くなるケースもあります。
・高所や重量物の取り扱いにリスクがある
屋根や梁を人の手で外すため、作業員の安全確保が重要です。
安全対策を徹底している業者を選ぶ必要があります。
【費用の目安】
・木造住宅の場合
重機解体では1坪あたり3〜5万円が相場ですが、手こわし解体では4〜8万円程度になることが多いです。
狭小地や手作業が多い構造ほど、費用は上がります。
・RC(鉄筋コンクリート)造などでは非現実的
コンクリート建物を人力で解体するのは現実的ではなく、ほとんど行われません。
主に木造や軽量鉄骨の建物が対象となります。
・補助金を活用できる場合もある
自治体によっては、老朽化空き家の除却や安全対策として補助金が出る場合もあります。
ただし「手こわし限定」の補助は少ないため、事前に役所へ確認しておきましょう。
【手こわし解体を依頼する際のポイント】
・経験のある業者を選ぶ
手こわしは技術と経験が必要な作業です。
解体実績が多く、狭い現場や古民家の対応に慣れた業者を選ぶのが安心です。
・見積もりの内訳を確認する
手こわし解体は人件費が大部分を占めます。
「どの部分を手作業にするのか」「廃材の処理費はいくらか」を明確にしておくことが大切です。
・安全管理がしっかりしているか確認する
足場や養生シートの設置、粉じん対策など、安全面の取り組みを必ず確認しましょう。
現場管理がずさんだと、事故や近隣トラブルの原因になります。
・工期と天候を考慮する
雨天が続くと作業が遅れるため、余裕をもったスケジュールを組みましょう。
急ぎすぎると危険を伴う作業になりかねません。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、重機を使わない解体方法である「手こわし解体」について、そのメリットやデメリットを解説いたしました。手こわし解体は、効率よりも安全性や丁寧さ、思いやりを重視した解体方法です。機械が使えない狭い現場や、文化財・古民家など大切な建物を扱う場面では、今も欠かせない手法です。費用や日数はかかりますが、近隣への配慮や再利用のしやすさを考えると、決して無駄ではありません。家を解体するときは、コストだけでなく「どんな壊し方をしたいのか」も考えてみましょう。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

お問い合わせ








