相続した空き家の維持管理と定期点検のポイント

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。相続した空き家を所有していると、普段使わないからとつい放置してしまいがちですが、実は管理を怠ると想像以上に早く劣化が進みます。人が住んでいない家は湿気がこもり、害虫やカビが発生しやすく、最悪の場合は倒壊の危険すらあります。そこで今回は、空き家を良い状態で保つための維持管理と、定期的に行うべき点検のポイントについて解説いたします。

【定期的な換気で湿気とカビを防ぐ】

・空き家で一番問題になるのは「湿気」

人が住んでいない家は空気の流れがなく、湿気がこもりやすくなります。
そのまま放置すると、壁や床下にカビが生え、木材が腐る原因になります。

・月に1回は全ての窓を開けて換気を

空気を入れ替えることで、湿気を追い出し、カビやダニの発生を防げます。
特に梅雨や夏場は、1時間程度の換気を意識的に行うと効果的です。

・空気の流れを作る工夫を

家具を壁から少し離して置いたり、風が通るように戸を開けておくと、湿気がこもりにくくなります。
換気扇や除湿剤を設置するのも有効です。

【室内清掃を定期的に行う】

・ほこりは放置すると家の寿命を縮める

ホコリには湿気を吸う性質があり、カビや虫の温床になります。
特に押し入れや畳の下など、普段目にしない部分の掃除が大切です。

・水回りの掃除は念入りに

キッチンや浴室、トイレは、使っていなくてもカビや水垢が発生します。
定期的に掃除して乾燥させておくことで、嫌な臭いや腐食を防げます。

・掃除機＋乾拭きで仕上げるのが理想

掃除機だけでは湿気や菌を取りきれません。
最後に雑巾で乾拭きすることで、カビや虫の発生をより防げます。

【雨漏り・屋根・外壁の点検】

・屋根の劣化は早めに気づくことが大事

瓦のズレやヒビを放置すると、雨漏りにつながります。
雨水が柱に染み込むと、建物全体が傷みやすくなります。

・外壁のひび割れは見逃さない

外壁に細いヒビがあると、そこから水が入り込み、カビやサビの原因になります。
特に南向きの壁や日差しの強い面は劣化しやすいので注意しましょう。

・年に1回は専門業者にチェックしてもらう

屋根の上や高い場所は素人では確認しにくいため、プロに点検を依頼するのがおすすめです。
小さな修繕で済むうちに直すことで、大きな出費を防げます。

【通水・通電を忘れずに】

・使っていない水道はサビや臭いの原因に

長期間水を流さないと、配管内の水が腐ったり、サビが発生したりします。
月に一度は全ての蛇口を開けて、水を数分間流すようにしましょう。

・電気を通すことで設備を守る

ブレーカーを落としたままにしておくと、給湯器や換気扇などの内部部品が湿気で劣化しやすくなります。
時々通電して動作確認することで、機械の故障を防げます。

・ガスも安全確認を

都市ガスやプロパンガスを使っている場合は、元栓が閉まっているかを定期的に確認しましょう。
ガス漏れがあった場合、長期間気づかないと危険です。

【庭・外構の管理も忘れずに】

・雑草は防犯上のリスクにも

草木が伸び放題だと「誰も住んでいない家」とわかりやすくなり、不法侵入や放火の危険が高まります。
月に一度は草刈りや落ち葉の掃除をしましょう。

・木の枝や落葉は近隣トラブルのもと

隣の敷地に枝がはみ出したり、落ち葉が入り込んだりすると苦情になることもあります。
定期的に剪定しておくと、近所への印象も良くなります。

・外構や塀のヒビにも注意

ブロック塀が傾いている場合は、地震の際に倒れる危険があります。
劣化が見られたら、早めに補修や撤去を検討しましょう。

【害虫・害獣の侵入対策】

・シロアリは建物を根本から弱める

湿気の多い場所を好むため、床下や浴室周辺は特に注意が必要です。
羽アリを見かけたら、すぐに専門業者に相談しましょう。

・ネズミやハクビシンの侵入防止も大切

天井裏や物置に住みつくと、糞尿や配線被害を引き起こします。
通気口や屋根の隙間をふさぐなど、物理的な対策が効果的です。

・害虫駆除剤の設置も有効

市販の忌避剤や防虫剤を置くだけでも、一定の効果があります。
定期的に交換しておくと、侵入のリスクを減らせます。

【郵便物・電気メーターの管理】

・郵便物がたまると空き家がバレやすい

ポストにチラシや郵便物があふれていると、空き家だとすぐにわかります。
定期的に回収するか、転送手続きをしておくと安心です。

・メーターの動きを確認する

電気や水道メーターが全く動いていないと、管理していないと判断されることがあります。
月に一度でも通電・通水すれば、自然とメーターが動き、異常の早期発見にもつながります。

・防犯カメラや人感ライトを設置する

人の出入りがない空き家は狙われやすいですが、防犯設備があるだけで犯罪抑止効果があります。
最近はソーラー式の簡易ライトも多く、設置も手軽です。

【定期的に人の出入りを作る】

・人が訪れることで「管理されている」と伝わる

定期的に人の姿が見える家は、空き巣や放火のターゲットになりにくいです。
月に1回でもいいので、家の中に入って掃除や点検を行いましょう。

・親族や近所の人に見回りをお願いするのも有効

遠方に住んでいる場合は、信頼できる人に時々見に行ってもらうのも一つの方法です。
小さな異変に気づいてもらえるだけで、大きなトラブルを防げます。

・管理代行サービスの利用もおすすめ

最近は、月1回の点検や写真報告をしてくれる「空き家管理サービス」が増えています。
費用は月数千円程度で、遠方でも安心して維持できます。

【台風・地震など災害時のチェック】

・台風の後は屋根と雨どいを確認

強風で瓦が飛んだり、雨どいが詰まったりすることがあります。
放置すると雨漏りや外壁の汚れにつながるので、早めの点検が必要です。

・地震のあとは外壁や塀にひびがないか確認

小さなひびでも、時間がたつと崩れることがあります。
特に古いブロック塀は倒壊リスクが高いため、慎重に確認しましょう。

・保険の見直しも忘れずに

万一の災害に備えて、火災保険や地震保険の補償範囲を定期的に確認しておきましょう。
「空き家でも対象になるか」を保険会社に確認しておくと安心です。

【管理記録を残しておく】

・点検のたびに記録を取るとトラブル防止に

「いつ掃除したか」「どこを修繕したか」をメモしておくことで、後のトラブル防止になります。
管理ノートやスマホのメモでも十分です。

・写真で残すと変化がわかりやすい

屋根や外壁など、目視では分かりにくい部分は写真を撮っておくと便利です。
次回の点検時に比較できるので、劣化の早期発見につながります。

・売却や相続時にも役立つ

きちんと管理されていた記録があると、売却時の印象が良く、価値を保ちやすくなります。
相続時にも「しっかり維持していた家」として評価されることがあります。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体（株式会社野島工務店）へ】

今回は、相続した空き家の維持管理と定期点検のポイントについて解説いたしました。相続した空き家の管理で大切なのは、「放置しないこと」と「定期的に確認すること」です。人が住んでいない家でも、手をかけてあげることで、家は驚くほど長持ちします。逆に、ほんの数年放置しただけで、カビや雨漏り、シロアリ被害が一気に進むケースも少なくありません。月に1度の換気や掃除、年に1度の専門点検を習慣にするだけで、家を守ることができます。もし遠方で通えない場合は、代行サービスや地域の見守り制度を上手に活用しましょう。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。