現場ブログ解体工事のお役立ち情報
2025.12.01更新

相続した空き家の扱い方と注意点とは

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。親や親族から家を相続したものの、「使う予定がない」「管理が大変」と悩む人は少なくありません。特に地方や郊外では、空き家をそのまま放置してしまうケースも多く、後から思わぬトラブルに発展することもあります。今回は、相続した空き家をどう扱うべきか、そして注意すべきポイントを解説いたします。

Contents

【相続してから最初にやるべきこと】

相続した家を放置する前に、まず確認すべき基本的なことがあります。

・名義(登記)を確認する

相続しても、登記をしない限り法的には所有者が故人のままです。不動産の売却や解体、税の申告を行うためには、早めに「相続登記」を済ませる必要があります。

・固定資産税の納税通知書を確認する

毎年4~6月ごろに届く固定資産税の納税通知書には、土地や建物の評価額が記載されています。今後の維持費や売却価格を考えるうえでの重要な資料になるので、必ずチェックしておきましょう。

・家の状態を確認する

長年空き家になっていた場合、雨漏りやシロアリ被害などが進んでいることもあります。安全に使える状態なのか、修繕が必要かを業者に見てもらうのがおすすめです。

・遺産分割が終わっているか確認する

相続人が複数いる場合、誰が家を引き継ぐのかをはっきり決める必要があります。遺産分割協議書を作成し、全員の署名と印鑑を揃えることで、トラブルを防げます。

【空き家を相続したあとの選択肢】

相続した空き家をどうするかは、大きく分けて3つの選択肢があります。

1. 住む(自分や家族が利用する)

リフォームして住むのも一つの方法です。実家を引き継いで暮らす場合、住宅ローン控除が使えるケースもあります。

2. 売却する

利用予定がなければ、早めに売却を検討するのが現実的です。空き家のまま放置すると老朽化が進み、売却価格が下がる可能性があります。

3. 管理・維持しておく

すぐに決められない場合でも、定期的に掃除や草刈りをして管理しておく必要があります。空き家管理サービスを利用すれば、遠方からでも維持が可能です。

【相続した空き家を放置するリスク】

「使わないからそのままでいいや」と放置しておくと、後から大変なことになる可能性があります。

・固定資産税の負担が続く

誰も住んでいなくても、土地と建物には税金がかかります。しかも老朽化して「特定空家」に指定されると、固定資産税が最大6倍になることもあります。

・倒壊や火災の危険がある

人が住まなくなると湿気がこもり、建物の傷みが早く進みます。地震や台風の際に倒壊して他人に被害を出すと、所有者が賠償責任を負うこともあります。

・近隣トラブルの原因になる

草木の繁茂やゴミの不法投棄、動物の侵入などで、周囲から苦情が来ることがあります。「空き家管理ができていない」として、自治体から指導を受ける場合もあります。

・売却価格が下がる

建物が傷んでしまうと、買い手がつきにくくなります。結果的に、土地の評価額よりも安い金額で手放すことになりかねません。

【相続した空き家を売却する場合のポイント】

売却を検討している場合は、タイミングと税金に注意が必要です。

・相続登記を済ませてから売却する

登記が故人のままでは、契約行為ができません。必ず相続登記を終えてから不動産会社に相談しましょう。

・「空き家特例」を利用できるか確認する

相続した家を売った際、一定条件を満たせば「譲渡所得の3,000万円特別控除」が受けられます。これにより、税負担を大幅に減らすことができます。

特例の主な条件

 ① 相続した人以外が住んでいないこと
 ② 昭和56年5月31日以前に建てられた家であること(旧耐震)
 ③ 相続開始から3年以内に売却すること
 ④ 売却前に建物を取り壊すか、耐震リフォームを行うこと

・古家付き土地として売るか、更地にするかを検討する

古家のままでも買い手がつく場合もありますが、一般的には更地の方が売れやすいです。ただし、解体費用もかかるため、不動産会社とよく相談して判断しましょう。

【解体する場合の注意点】

老朽化が進んでいる場合や、使う予定がない場合は解体を検討することになります。

・解体費用の相場を把握しておく

木造住宅なら1坪あたり4~6万円ほどが目安です。RC造や鉄骨造になると、費用はそれより高くなります。

・補助金制度を確認する

多くの自治体では「空き家解体補助金」制度があります。解体費用の一部(数十万円程度)を支援してもらえるので、事前に確認しておきましょう。

・固定資産税の優遇がなくなることを理解しておく

建物を解体すると「住宅用地特例」が使えなくなり、翌年から土地の固定資産税が上がります。とはいえ、倒壊リスクや管理負担がなくなるメリットも大きいです。

・業者選びは慎重に行う

解体費用の見積もりは、業者によって差があります。3社ほど比較して、内容と費用のバランスを見て決めましょう。

【相続人が複数いる場合の注意点】

相続人が複数いる場合、意思統一ができていないとトラブルになりやすいです。

・誰が管理責任を持つのかを決める

「誰も住まない」「誰も管理しない」状態が一番危険です。代表者を決めて、税金や修繕の連絡が行き届くようにしておきましょう。

・売却や解体には全員の同意が必要

相続登記が終わっていない場合、手続きを進めるには相続人全員の同意が欠かせません。意見が分かれていると売却もできず、結果的に空き家が放置されてしまうこともあります。

・トラブルを避けるには専門家に相談する

不動産に強い司法書士や税理士、行政書士に相談するとスムーズです。相続登記・遺産分割・売却手続きなどを一括でサポートしてくれる事務所もあります。

【空き家を維持する場合のポイント】

すぐに売却・解体しない場合でも、「維持管理」を怠るとリスクが高まります。

・定期的に換気、掃除をする

湿気をためないよう、月に1~2回は窓を開けて空気を入れ替えましょう。特に水回りはカビが生えやすいので注意が必要です。

・庭や外回りの手入れを忘れずに

雑草や枝が伸び放題だと、近隣からの苦情や害虫発生の原因になります。年に数回は剪定や草刈りを行いましょう。

・郵便物やポストの管理も大切

ポストがあふれていると「無人の家」と分かり、空き巣に狙われやすくなります。郵便転送や定期確認を忘れないようにしましょう。

・空き家管理サービスを利用する

遠方に住んでいる場合、月1回ほど訪問して清掃や点検を行ってくれるサービスがあります。費用は月3,000~5,000円ほどが目安で、安全管理にもつながります。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、相続した空き家の扱い方や注意点について解説いたしました。相続した空き家は、「すぐに使う予定がないから」と放置すると、税金・修繕・トラブルの負担がどんどん増していきます。一方で、早めに登記を済ませ、売却・解体・管理などの方向性を決めておけば、後悔のない選択ができます。相続した空き家をどうするかは、家族や相続人全員の将来に関わる大切な問題です。焦らずに、専門家や不動産会社にも相談しながら、最善の方法を選んでいくことが大切です。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

人気記事RANKING

最新記事RECENT BLOG

SERVICE FLOW

解体の流れ

  1. お問い合わせ

    お問い合わせ

    家屋解体や解体工事のご依頼は、エコ・クリーン解体のお問い合わせフォームや、電話番号からお気軽にご連絡ください。

  2. 現地調査

    現地調査

    エコ・クリーン解体が実際に解体をご希望されている建物へご訪問し、状況をみて実際に用いる解体手法などを確認させていただきます。

  3. お見積提出

    お見積提出

    現地調査で確認した解体をご希望されている現場の状況から、実際解体を行うとどれくらいの解体費用が発生するかを計算し、ご提出させていただきます。

  4. ご契約

    ご契約

    解体費用や解体手法、また解体にかかるお時間などをお客様にご確認いただき、実際に解体を行うかどうかをお客様に判断していただき、ご契約いたします。

  5. 建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法とは、端的にいうと廃材の適当な処理や再資源化を促すための法律です。解体工事を行う場合必ず必要な届け出となります。エコ・クリーン解体ではこういった手続きもサポートさせていただきます。

  6. 解体工事着工

    解体工事着工

    荒天など不測のトラブルがない限りは解体工期を必ずお守りして解体いたします。 トラブルが起きた場合は直ちにエコ・クリーン解体からご連絡をさせていただきます。

  7. 解体工事完工

    解体工事完工

    エコ・クリーン解体は解体工期にこだわります。無理のない解体計画を組んでいるので、安全第一の解体工期を行いつつ、不測の事態さえなければ解体工期通りに完工致します。

  8. ご確認・引き渡し

    ご確認・引き渡し

    お客様に実際に解体後の現場を確認していただき、ご納得いただければ土地を引き渡し致します。 この時には、エコ・クリーン解体に家屋解体・解体工事を頼んでよかったと思っていただけるでしょう。 

SERVICE AREA

なぜ昭島市・八王子市に絞っているの?

施工エリア
昭島市・八王子市
施工エリアマップ

多くの解体会社は拠点から車で片道1時間以上かかる地域まで営業エリアにして施工をしています。ですが、片道で1時間もかかってしまうと、もしも現場で“何かあった時”担当者が現場に向かうのも1時間という長い時間がかかります。また、解体工事の場合基本的に距離が長くなればなるほど、費用は高くなります。トラックが長く走る分だけ費用が上がります。

"もしも"の時、担当者がすぐに駆け付けられる距離というのは安心感がありますよね。

また、施工エリアを拠点の近くに絞ることで、毎日お伺いすることができます。毎日の進捗状況を見て、毎日お客様にお会いすることで、すべてのお客様に安心感をもっていただくことができるのです。

私たちの工事はすべてのお客様に『笑顔』と『安心』を届けることが第一ですので、施工エリアを東京都昭島市・八王子市に絞り、ご対応させていただいております。