昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。解体工事の見積もりをもらったとき、「これで全部の費用が確定なのかな?」と不安に思う方は多いでしょう。実は、解体工事では現場の状況次第で追加費用が発生するケースが珍しくありません。
今回は、どんなときに追加費用が発生しやすいのか、事前に防ぐためのポイントもあわせて詳しく紹介します。
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1. 地中に埋設物が見つかった場合
解体工事で最も多い追加費用の原因が「地中埋設物」です。
建物を解体したあと、地面を掘ってみると昔の基礎コンクリートや浄化槽、瓦やガラ、金属片などが出てくることがあります。
これらの撤去や処分には追加の重機作業費や処分費がかかります。
特に古い家屋や、過去に増改築を繰り返している建物では、埋設物が多く見つかる傾向があります。
事前に地中調査を行うことも可能ですが、費用がかかるため一般的には行われません。
そのため、見積もり段階では「地中埋設物が見つかった場合は別途精算」と記載されているケースが多いです。
2. アスベスト(石綿)が含まれていた場合
古い建物の外壁や屋根材、天井材には、アスベストが含まれている可能性があります。
アスベストは健康被害の恐れがあるため、専門の処理が義務付けられています。
もし解体中にアスベストが発見された場合は、分析調査費用や除去作業費用が追加で発生します。
含有量によっては、数十万円単位の追加になることもあります。
事前にアスベストの有無を確認する「事前調査報告」が義務化されています。
しかし、目視では判断できないことも多く、実際に作業して初めて判明するケースも少なくありません。
3. 建物の構造が見積もりと異なっていた場合
外から見るだけでは分からない部分に鉄骨やコンクリートが使われていた場合、解体手間が増えるため費用が上がります。
特に木造だと思っていた部分に鉄骨が入っていると、重機の種類や処分方法が変わることもあります。
また、内部の二重天井や二重壁など、見積もり時に確認できなかった構造も追加費用の原因になります。
図面が古い場合や、改築履歴が不明な家ではこうしたズレが起きやすいです。
4. 隣地との境界トラブルが発生した場合
解体作業中に、ブロック塀やフェンスがどちらの所有物か分からないという問題が発生することがあります。
調整に時間がかかると工期が延び、人件費や機材のリース代が増えることになります。
また、誤って隣地の構造物を壊してしまった場合、修繕費用を負担する必要が出ることもあります。
境界が曖昧な場合は、工事前に「境界確認」をしておくことが大切です。
5. 解体対象外の建物や構造物が追加になった場合
当初の見積もりに含まれていなかった物置・カーポート・倉庫・ブロック塀などを追加で撤去する場合、もちろん費用が上がります。
現場で「ついでにこれもお願い」と頼むケースがよくありますが、その都度追加見積もりが必要です。
また、庭石や樹木の伐採・伐根も追加対象になりやすいポイントです。
特に大きな庭石や太い木の根は重機での撤去が必要になり、意外と高額になることもあります。
6. 近隣対策や養生の範囲が変更になった場合
現場によっては、隣家との距離が近い・交通量が多いなどの理由で、養生や防音シートの範囲を広げる必要が出てきます。
そうなると、足場材や防音パネルの追加費用が発生します。
また、近隣からのクレーム対策として散水回数を増やしたり、作業時間を短縮するなどの調整を行う場合もあります。
結果として工期が伸び、費用が上がることもあるため、最初に現場環境をしっかり伝えておくことが大切です。
7. 廃材の分別量や処分費が増えた場合
解体現場で出る廃材は、木くず・コンクリート・鉄くず・プラスチックなどに分別して処分されます。
想定よりも混合廃棄物が多かった場合、処分費が高くなることがあります。
特にリフォームを繰り返している建物は、さまざまな素材が入り混じっているため、分別作業の手間が増えがちです。
分別が難しいほど処理コストがかさむ点を理解しておきましょう。
8. 重機や車両が入りにくい狭小地の場合
都市部や住宅密集地では、重機が入れず手壊し作業になることがあります。
そうなると人件費が増え、見積もりよりも高額になるケースがあります。
事前に「重機搬入ルート」や「駐車スペース」が確認されていなかった場合、思わぬ費用がかかる可能性があります。
現地調査の際は、周辺道路の幅や電線の高さなどもしっかり確認してもらいましょう。
9. 工期が延びた場合
雨天や近隣トラブル、予想外の障害物などで工期が延びると、人件費や機械リース代が余分にかかります。
特に工期をタイトに組んでいると、1〜2日の延長でも数万円単位の追加費用になることがあります。
また、他現場との兼ね合いで作業が中断した場合も、待機費用が発生することがあります。
工期に余裕を持たせたスケジュールを組むことが、余計な支出を防ぐコツです。
10. 残置物(ゴミ・家財)の撤去が追加になった場合
建物内に家具や家電、生活用品が残っている場合、それらを「残置物」として撤去・処分する必要があります。
解体費用とは別に、残置物処分費が追加されるケースが多いです。
特に大型家具や家電、家一軒分の荷物が残っていると、数十万円単位の追加になることもあります。
工事前にできるだけ片付けておくことで、無駄な費用を防げます。
11. 土壌汚染や地下水汚染が見つかった場合
工事中に油や重金属を含む土壌汚染が発見された場合、専門業者による処理が必要になります。
この場合、追加費用は非常に高額になることもあり、100万円を超えるケースもあります。
ただし、一般住宅ではそこまでの汚染は少なく、主に古い工場跡地などで発生します。
土地の履歴が不明な場合は、事前に調査しておくと安心です。
12. 解体後の整地方法が変更になった場合
当初は「簡易整地(表面をならす程度)」の予定だったのに、駐車場仕様や造成用整地など、仕上げ内容を変更すると費用が上がります。
砕石敷きや転圧仕上げなどの追加工事も同様です。
建物を建て替える予定がある場合は、次の工事業者と整地方法を事前に確認しておくと、無駄なやり直しを防げます。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、解体工事の際に追加費用が発生するケースについて解説いたしました。解体工事で追加費用が発生する原因は、ほとんどが「見えない部分」や「事前の確認不足」にあります。
とはいえ、全てを完全に防ぐことは難しいため、トラブルを最小限にする工夫が大切です。まず、現地調査のときに立ち会い、建物の構造・庭の状況・隣地との距離などをしっかり伝えましょう。また、契約書や見積書には「追加費用が発生する場合の条件」が明記されているか確認することも重要です。「最初に安く見せて、あとで高くなる業者」も存在するため、見積もりの安さだけで選ばないことが何より大切です。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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