現場ブログ解体工事のお役立ち情報
2025.10.23更新

工場の解体について

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。工場の解体は、一般の住宅解体とはまったく違う大がかりな作業になります。設備の規模も大きく、建物の構造が複雑なため、専門知識と経験が欠かせません。安全面はもちろん、環境への配慮や法的な手続きも重要で、事前準備を怠るとトラブルに発展することもあります。今回は、工場解体の流れや注意点、補助金やコストの目安などを、わかりやすく紹介します。

【工場解体が必要になる主な理由】

工場を解体する理由はさまざまです。老朽化による安全面の問題だけでなく、土地の再利用や事業の縮小など、経営的な理由も多くあります。

・老朽化や耐震性の低下

建築から数十年経過した工場は、地震などへの耐久性が落ちている場合があります。倒壊の危険や、設備の腐食による事故を防ぐために解体を検討します。

・生産拠点の移転や統合

工場を別の場所に移す場合や、生産効率を上げるために新工場へ移転するケースもあります。使わなくなった旧工場をそのままにしておくと、固定資産税などの維持費がかかるため、撤去して土地を有効活用する方が合理的です。

・土地の再利用や売却のため

土地を売却したり、新しい施設を建設したりする際には、古い工場を解体する必要があります。特に市街地では、解体後に商業施設や住宅地に再開発されることも多いです。

【工場の解体が住宅より難しい理由】

工場の解体は、住宅や小規模な建物に比べてずっと複雑です。規模の大きさだけでなく、内部にある機械や配管などが特殊なため、解体業者にも高度な技術が求められます。

・大型設備や重量物が多い

製造ラインやボイラー、タンクなど、重量のある設備が多数あります。これらを取り外すには大型クレーンや特殊な解体機械が必要です。

・電気、ガス、水道などの配管が複雑

工場では複数のラインが動いているため、配線や配管が入り組んでいます。撤去時には誤って残留ガスを引火させないよう、慎重な作業が求められます。

・有害物質を扱っている場合がある

古い工場ではアスベスト(石綿)やPCB、油類など、人体や環境に有害な物質が使われている場合があります。これらは専門的な処理が必要で、通常の解体よりも手間がかかります。

・解体後の土地整備が重要

工場の跡地を再利用するには、地中の基礎や配管を完全に撤去し、土壌を整える必要があります。土壌汚染が見つかった場合は、浄化作業を行うこともあります。

【工場解体の主な手順】

工場解体は、いきなり重機で壊すのではなく、計画的に段階を踏んで行われます。
流れを理解しておくことで、スムーズに進められます。

① 事前調査と見積もり

まずは現地を調査し、構造や面積、設備の種類などを確認します。アスベストや有害物質の有無もこの段階でチェックし、正確な見積もりを出します。

② 許可申請と近隣への挨拶

工場の規模によっては、解体工事届の提出や環境関連の許可が必要です。騒音や振動が発生するため、近隣住民や企業への挨拶も欠かせません。

③ 設備・機械の撤去

まずは建物内部にある生産設備や機械、配管などを取り外します。重量物はクレーンで吊り上げ、分解しながら運び出します。

④ 建物の解体作業

構造によって解体方法は異なりますが、鉄骨造やRC造であれば圧砕機や大型ショベルで上部から順に壊していきます。作業中は常に散水し、粉じんの発生を防ぎます。

⑤ 廃棄物の分別と処理

鉄、コンクリート、木材、プラスチックなど、すべての廃棄物を分別して処理します。再利用できる資材はリサイクル業者に引き渡します。

⑥ 土地の整地・確認作業

解体後は、地中の基礎や配管を撤去し、土地を平らに整えます。再利用予定がある場合は、土壌汚染の検査も行うと安心です。

【工場解体で注意すべきポイント】

工場の解体は、ただ壊すだけでなく「安全・環境・近隣」への配慮が欠かせません。特に次の点はしっかり押さえておきましょう。

・アスベスト(石綿)の有無を必ず確認する

昭和50年代以前に建てられた工場では、断熱材や屋根材にアスベストが使われていることがあります。専門業者による調査と、適正な除去作業が必要です。

・電気、ガス、水道の停止手続き

配線やガス管が残ったまま解体を始めると、感電や爆発の危険があります。工事前に必ず各供給会社と連携して停止・撤去を行います。

・騒音、振動、粉じんの対策を行う

工場は敷地が広くても、周辺に住宅や企業があることが多いです。防音シートや散水装置を設置し、できるだけ近隣に迷惑をかけないようにします。

・作業員の安全管理を徹底する

高所作業や重量物の取り扱いがあるため、ヘルメットや安全帯の着用はもちろん、現場監督による安全指導が欠かせません。

【工場解体にかかる費用の目安】

工場の解体費用は、構造・規模・立地条件などによって大きく変わります。目安を知っておくことで、見積もりが適正かどうかを判断しやすくなります。

・小規模工場(延床100〜200㎡)の場合

鉄骨造や軽量鉄骨造なら、費用はおおよそ300万〜800万円程度です。内装撤去や基礎撤去を含めると、もう少しかかることもあります。

・中〜大規模工場(延床500㎡以上)の場合

RC造やSRC造などの頑丈な構造では、1000万〜3000万円を超えるケースも珍しくありません。重機や大型クレーンの使用が必要なため、コストが高くなります。

・アスベスト除去や土壌汚染対策がある場合

これらの作業が必要になると、数百万円単位で費用が上がります。特にアスベストは専門処理が義務づけられており、別途申請と処理費が発生します。

【補助金や助成制度の活用】

工場の解体でも、条件によっては補助金や助成金を受けられる場合があります。特に老朽化や安全性に関わる撤去であれば、自治体が支援していることもあります。

・老朽危険建築物除却補助金

倒壊の危険がある老朽化した工場を撤去する際に、自治体が費用の一部を負担してくれる制度です。上限は50万円〜100万円前後のケースが多いです。

・アスベスト除去補助金

石綿含有建材の除去や調査費用に対して、国や自治体が支援を行っています。環境保護の観点からも積極的に利用されている制度です。

・災害復旧支援制度

地震や台風などで損壊した工場を撤去する場合、災害対策の補助金が活用できることがあります。申請期限が短いことが多いため、早めの対応が必要です。

【工場解体後の土地活用】

工場を撤去した後の土地は、さまざまな用途に再利用できます。再開発や資産活用のチャンスでもあるため、解体のタイミングで次のステップを考えておくのもおすすめです。

・新たな事業施設として再建設する

老朽化した工場を解体し、最新設備を備えた新工場を建てるケースがあります。エネルギー効率の高い建物にすることで、ランニングコストを下げる効果もあります。

・貸地、駐車場、倉庫として活用する

広い敷地をそのまま駐車場や倉庫用地にすることで、安定した収入を得られることもあります。初期投資を抑えたい場合に向いています。

・土地を売却して資金化する

立地によっては、売却することで大きな資金を得られることもあります。解体して更地にしておくことで、買い手が見つかりやすくなるメリットもあります。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、工場の解体について解説いたしました。工場の解体は、規模が大きく専門的な作業が多いため、計画的に進めることが何よりも大切です。安全・環境・コストのバランスを取りながら、次の土地利用へつなげることが、工場解体の成功のポイントです。工場の解体を考えている方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、株式会社野島工務店へお任せください。

人気記事RANKING

最新記事RECENT BLOG

SERVICE FLOW

解体の流れ

  1. お問い合わせ

    お問い合わせ

    家屋解体や解体工事のご依頼は、エコ・クリーン解体のお問い合わせフォームや、電話番号からお気軽にご連絡ください。

  2. 現地調査

    現地調査

    エコ・クリーン解体が実際に解体をご希望されている建物へご訪問し、状況をみて実際に用いる解体手法などを確認させていただきます。

  3. お見積提出

    お見積提出

    現地調査で確認した解体をご希望されている現場の状況から、実際解体を行うとどれくらいの解体費用が発生するかを計算し、ご提出させていただきます。

  4. ご契約

    ご契約

    解体費用や解体手法、また解体にかかるお時間などをお客様にご確認いただき、実際に解体を行うかどうかをお客様に判断していただき、ご契約いたします。

  5. 建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法とは、端的にいうと廃材の適当な処理や再資源化を促すための法律です。解体工事を行う場合必ず必要な届け出となります。エコ・クリーン解体ではこういった手続きもサポートさせていただきます。

  6. 解体工事着工

    解体工事着工

    荒天など不測のトラブルがない限りは解体工期を必ずお守りして解体いたします。 トラブルが起きた場合は直ちにエコ・クリーン解体からご連絡をさせていただきます。

  7. 解体工事完工

    解体工事完工

    エコ・クリーン解体は解体工期にこだわります。無理のない解体計画を組んでいるので、安全第一の解体工期を行いつつ、不測の事態さえなければ解体工期通りに完工致します。

  8. ご確認・引き渡し

    ご確認・引き渡し

    お客様に実際に解体後の現場を確認していただき、ご納得いただければ土地を引き渡し致します。 この時には、エコ・クリーン解体に家屋解体・解体工事を頼んでよかったと思っていただけるでしょう。 

SERVICE AREA

なぜ昭島市・八王子市に絞っているの?

施工エリア
昭島市・八王子市
施工エリアマップ

多くの解体会社は拠点から車で片道1時間以上かかる地域まで営業エリアにして施工をしています。ですが、片道で1時間もかかってしまうと、もしも現場で“何かあった時”担当者が現場に向かうのも1時間という長い時間がかかります。また、解体工事の場合基本的に距離が長くなればなるほど、費用は高くなります。トラックが長く走る分だけ費用が上がります。

"もしも"の時、担当者がすぐに駆け付けられる距離というのは安心感がありますよね。

また、施工エリアを拠点の近くに絞ることで、毎日お伺いすることができます。毎日の進捗状況を見て、毎日お客様にお会いすることで、すべてのお客様に安心感をもっていただくことができるのです。

私たちの工事はすべてのお客様に『笑顔』と『安心』を届けることが第一ですので、施工エリアを東京都昭島市・八王子市に絞り、ご対応させていただいております。