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2025.10.22更新

建物の構造別の解体方法について

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。建物の解体と一口に言っても、その方法は建物の「構造」によって大きく異なります。木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造(RC造)など、使われている材料や構造によって、作業手順や使う重機、安全対策の方法も変わります。今回は、それぞれの構造ごとに「どんな特徴があるのか」「どんな方法で解体するのか」を、できるだけわかりやすく紹介します。

【木造建物の解体方法】

木造住宅は、日本で最も多く見られる構造です。昔ながらの住宅や小規模なアパート、店舗なども木造で建てられていることが多く、比較的解体しやすい部類に入ります。

・手作業と重機を組み合わせるのが基本

木造建物は構造が比較的柔らかいため、最初は人の手で内装を外していきます。壁や床、天井の内装材を外してから、重機を使って柱や梁を取り壊す方法が一般的です。

・粉じんや騒音を防ぐための養生が大切

木造でも解体時にはほこりが舞いやすいので、建物全体をシートで覆う養生作業を行います。これによって、近隣への影響を最小限に抑えます。

・基礎の撤去も忘れずに行う

建物の上部を壊した後は、コンクリート製の基礎部分も重機で掘り起こして撤去します。基礎を残すと土地利用の際に支障が出るため、しっかり取り除くことが重要です。

・廃材の分別とリサイクル

木くず、金属、ガラス、プラスチックなどを分別して処理します。再利用できる木材や金属はリサイクルされるため、環境にも配慮した作業が行われます。

【鉄骨造(S造)の解体方法】

鉄骨造の建物は、主に柱や梁に鉄骨が使われています。中規模の商業施設や倉庫、ビルなどでよく採用されている構造です。

・溶断作業が必要になることが多い

鉄骨部分はボルトで接合されているか、溶接されています。そのため、ガスバーナーなどを使って鉄骨を切断する「溶断作業」が行われます。火気を扱うため、火災対策が欠かせません。

・重機で上から順に解体する「上屋解体方式」

基本的には高所から順に、重機を使って鉄骨を吊り下げながら取り壊します。バランスを崩すと倒壊の危険があるため、慎重に進めます。

・安全管理が特に重要

鉄骨は重量があり、切断した部材が落下すると大事故につながります。そのため、安全帯の着用や立入禁止区域の設定など、安全対策が徹底されます。

・金属のリサイクルが多い構造

鉄骨部分は再利用が可能なため、鉄くずとしてリサイクルされます。廃棄物の中でも価値がある素材なので、分別回収がしっかり行われます。

【鉄筋コンクリート造(RC造)の解体方法】

RC造は、鉄筋(鉄の棒)とコンクリートを組み合わせた非常に頑丈な構造です。マンションやビル、公共施設などで広く採用されています。

・最も手間と費用がかかる構造

コンクリートと鉄筋が一体化しているため、単純に壊すだけでは済みません。重機の種類や作業時間が多くなるため、木造や鉄骨造よりもコストが高くなります。

・主に「圧砕機」を使って解体する

専用の重機「圧砕機(クラッシャー)」でコンクリートを砕きながら、鉄筋を切り離します。圧砕機はアームの先に取り付けられ、強力な力で構造体を壊していきます。

・粉じん対策として散水が必須

コンクリートを壊す際には大量の粉じんが発生するため、常に水をまきながら作業を行います。これによって空気中へのホコリの拡散を防ぎます。

・分別作業が非常に重要

コンクリートがら、鉄筋、配線などが混在するため、解体後は細かく分けて処理します。鉄筋はリサイクルに回され、コンクリートがらも再生砕石として再利用されることがあります。

【鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の解体方法】

SRC造は、鉄骨のまわりを鉄筋とコンクリートで補強した構造で、非常に強度の高い建物に使われます。高層ビルや大型商業施設などに多い構造です。

・RC造よりもさらに頑丈なため、時間とコストがかかる

鉄骨と鉄筋、コンクリートが複雑に組み合わされているため、単純に壊すことが難しい構造です。工期が長くなる傾向があります。

・複数の重機を使い分けて解体する

圧砕機、油圧ショベル、カッターなどを使い分けながら、鉄骨とコンクリートを交互に取り除いていきます。状況に応じてクレーンで吊り上げながら作業することもあります。

・構造を理解して計画的に壊すことが大切

無計画に壊すと建物全体のバランスが崩れ、倒壊の危険があります。そのため、事前の構造調査や解体手順の設計が欠かせません。

・安全対策の徹底が不可欠

高所作業が多く、重量物を扱うため、作業員の安全管理は最優先です。ヘルメットや安全帯はもちろん、周囲の通行人にも配慮した足場や防護ネットの設置が必要です。

【プレハブ建物の解体方法】

プレハブ住宅や簡易倉庫などの解体は、比較的短期間で行えるのが特徴です。工場で作られたパーツを現地で組み立てた構造なので、分解作業のような感覚で進められます。

・組み立ての逆順で分解する

プレハブはボルトで部材が固定されていることが多いため、上から順にボルトを外していくように解体します。再利用可能な部品も多いため、慎重な作業が求められます。

・軽量構造のため重機が小型で済む

木造や鉄骨造に比べて軽量な素材が使われているため、小型の重機でも対応できます。作業スペースが狭い場所でも解体しやすいという利点があります。

・産業廃棄物の分別処理が重要

金属、パネル、断熱材、ガラスなど、素材ごとにしっかり分別して処理します。軽いとはいえ、処分を怠ると環境に悪影響を与えることもあります。

【コンクリートブロック塀や外構の撤去方法】

建物本体だけでなく、ブロック塀やフェンスなどの外構部分の撤去も重要です。地震の際に倒壊する危険があるため、自治体によっては補助金が出ることもあります。

・小型ブレーカーやハンマーで細かく砕く

ブロック塀の撤去では、重機のアタッチメントに「ブレーカー」を使ってコンクリートを割っていきます。狭い場所では人力でハンマーを使う場合もあります。

・基礎部分もきちんと撤去

塀の下に埋まっているコンクリート基礎を放置すると、後の工事に支障をきたします。地中部分まで掘り起こして完全に撤去するのが理想です。

・廃材の処理と整地までが一連の作業

撤去したコンクリートがらを運び出し、敷地を平らに整えるところまでがセットになります。新しいフェンスや駐車場を作る場合も、この段階で地盤を整えることが多いです。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、建物の構造ごとの解体方法について解説いたしました。今回ご紹介したとおり、建物の構造によって、解体方法も注意点もまったく異なります。無理に壊そうとすると事故やトラブルの原因になるため、構造を理解した上で専門業者に依頼することが大切です。構造別の特性を理解し、適切な方法で撤去を進めることで、安心かつスムーズな作業が実現できるでしょう。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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    建設リサイクル法とは、端的にいうと廃材の適当な処理や再資源化を促すための法律です。解体工事を行う場合必ず必要な届け出となります。エコ・クリーン解体ではこういった手続きもサポートさせていただきます。

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多くの解体会社は拠点から車で片道1時間以上かかる地域まで営業エリアにして施工をしています。ですが、片道で1時間もかかってしまうと、もしも現場で“何かあった時”担当者が現場に向かうのも1時間という長い時間がかかります。また、解体工事の場合基本的に距離が長くなればなるほど、費用は高くなります。トラックが長く走る分だけ費用が上がります。

"もしも"の時、担当者がすぐに駆け付けられる距離というのは安心感がありますよね。

また、施工エリアを拠点の近くに絞ることで、毎日お伺いすることができます。毎日の進捗状況を見て、毎日お客様にお会いすることで、すべてのお客様に安心感をもっていただくことができるのです。

私たちの工事はすべてのお客様に『笑顔』と『安心』を届けることが第一ですので、施工エリアを東京都昭島市・八王子市に絞り、ご対応させていただいております。