昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。建物の解体と一口に言っても、その方法は建物の「構造」によって大きく異なります。木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造(RC造)など、使われている材料や構造によって、作業手順や使う重機、安全対策の方法も変わります。今回は、それぞれの構造ごとに「どんな特徴があるのか」「どんな方法で解体するのか」を、できるだけわかりやすく紹介します。
Contents
- 【木造建物の解体方法】
- ・手作業と重機を組み合わせるのが基本
- ・粉じんや騒音を防ぐための養生が大切
- ・基礎の撤去も忘れずに行う
- ・廃材の分別とリサイクル
- 【鉄骨造(S造)の解体方法】
- ・溶断作業が必要になることが多い
- ・重機で上から順に解体する「上屋解体方式」
- ・安全管理が特に重要
- ・金属のリサイクルが多い構造
- 【鉄筋コンクリート造(RC造)の解体方法】
- ・最も手間と費用がかかる構造
- ・主に「圧砕機」を使って解体する
- ・粉じん対策として散水が必須
- ・分別作業が非常に重要
- 【鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の解体方法】
- ・RC造よりもさらに頑丈なため、時間とコストがかかる
- ・複数の重機を使い分けて解体する
- ・構造を理解して計画的に壊すことが大切
- ・安全対策の徹底が不可欠
- 【プレハブ建物の解体方法】
- ・組み立ての逆順で分解する
- ・軽量構造のため重機が小型で済む
- ・産業廃棄物の分別処理が重要
- 【コンクリートブロック塀や外構の撤去方法】
- ・小型ブレーカーやハンマーで細かく砕く
- ・基礎部分もきちんと撤去
- ・廃材の処理と整地までが一連の作業
- 【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
【木造建物の解体方法】
木造住宅は、日本で最も多く見られる構造です。昔ながらの住宅や小規模なアパート、店舗なども木造で建てられていることが多く、比較的解体しやすい部類に入ります。
・手作業と重機を組み合わせるのが基本
木造建物は構造が比較的柔らかいため、最初は人の手で内装を外していきます。壁や床、天井の内装材を外してから、重機を使って柱や梁を取り壊す方法が一般的です。
・粉じんや騒音を防ぐための養生が大切
木造でも解体時にはほこりが舞いやすいので、建物全体をシートで覆う養生作業を行います。これによって、近隣への影響を最小限に抑えます。
・基礎の撤去も忘れずに行う
建物の上部を壊した後は、コンクリート製の基礎部分も重機で掘り起こして撤去します。基礎を残すと土地利用の際に支障が出るため、しっかり取り除くことが重要です。
・廃材の分別とリサイクル
木くず、金属、ガラス、プラスチックなどを分別して処理します。再利用できる木材や金属はリサイクルされるため、環境にも配慮した作業が行われます。
【鉄骨造(S造)の解体方法】
鉄骨造の建物は、主に柱や梁に鉄骨が使われています。中規模の商業施設や倉庫、ビルなどでよく採用されている構造です。
・溶断作業が必要になることが多い
鉄骨部分はボルトで接合されているか、溶接されています。そのため、ガスバーナーなどを使って鉄骨を切断する「溶断作業」が行われます。火気を扱うため、火災対策が欠かせません。
・重機で上から順に解体する「上屋解体方式」
基本的には高所から順に、重機を使って鉄骨を吊り下げながら取り壊します。バランスを崩すと倒壊の危険があるため、慎重に進めます。
・安全管理が特に重要
鉄骨は重量があり、切断した部材が落下すると大事故につながります。そのため、安全帯の着用や立入禁止区域の設定など、安全対策が徹底されます。
・金属のリサイクルが多い構造
鉄骨部分は再利用が可能なため、鉄くずとしてリサイクルされます。廃棄物の中でも価値がある素材なので、分別回収がしっかり行われます。
【鉄筋コンクリート造(RC造)の解体方法】
RC造は、鉄筋(鉄の棒)とコンクリートを組み合わせた非常に頑丈な構造です。マンションやビル、公共施設などで広く採用されています。
・最も手間と費用がかかる構造
コンクリートと鉄筋が一体化しているため、単純に壊すだけでは済みません。重機の種類や作業時間が多くなるため、木造や鉄骨造よりもコストが高くなります。
・主に「圧砕機」を使って解体する
専用の重機「圧砕機(クラッシャー)」でコンクリートを砕きながら、鉄筋を切り離します。圧砕機はアームの先に取り付けられ、強力な力で構造体を壊していきます。
・粉じん対策として散水が必須
コンクリートを壊す際には大量の粉じんが発生するため、常に水をまきながら作業を行います。これによって空気中へのホコリの拡散を防ぎます。
・分別作業が非常に重要
コンクリートがら、鉄筋、配線などが混在するため、解体後は細かく分けて処理します。鉄筋はリサイクルに回され、コンクリートがらも再生砕石として再利用されることがあります。
【鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の解体方法】
SRC造は、鉄骨のまわりを鉄筋とコンクリートで補強した構造で、非常に強度の高い建物に使われます。高層ビルや大型商業施設などに多い構造です。
・RC造よりもさらに頑丈なため、時間とコストがかかる
鉄骨と鉄筋、コンクリートが複雑に組み合わされているため、単純に壊すことが難しい構造です。工期が長くなる傾向があります。
・複数の重機を使い分けて解体する
圧砕機、油圧ショベル、カッターなどを使い分けながら、鉄骨とコンクリートを交互に取り除いていきます。状況に応じてクレーンで吊り上げながら作業することもあります。
・構造を理解して計画的に壊すことが大切
無計画に壊すと建物全体のバランスが崩れ、倒壊の危険があります。そのため、事前の構造調査や解体手順の設計が欠かせません。
・安全対策の徹底が不可欠
高所作業が多く、重量物を扱うため、作業員の安全管理は最優先です。ヘルメットや安全帯はもちろん、周囲の通行人にも配慮した足場や防護ネットの設置が必要です。
【プレハブ建物の解体方法】
プレハブ住宅や簡易倉庫などの解体は、比較的短期間で行えるのが特徴です。工場で作られたパーツを現地で組み立てた構造なので、分解作業のような感覚で進められます。
・組み立ての逆順で分解する
プレハブはボルトで部材が固定されていることが多いため、上から順にボルトを外していくように解体します。再利用可能な部品も多いため、慎重な作業が求められます。
・軽量構造のため重機が小型で済む
木造や鉄骨造に比べて軽量な素材が使われているため、小型の重機でも対応できます。作業スペースが狭い場所でも解体しやすいという利点があります。
・産業廃棄物の分別処理が重要
金属、パネル、断熱材、ガラスなど、素材ごとにしっかり分別して処理します。軽いとはいえ、処分を怠ると環境に悪影響を与えることもあります。
【コンクリートブロック塀や外構の撤去方法】
建物本体だけでなく、ブロック塀やフェンスなどの外構部分の撤去も重要です。地震の際に倒壊する危険があるため、自治体によっては補助金が出ることもあります。
・小型ブレーカーやハンマーで細かく砕く
ブロック塀の撤去では、重機のアタッチメントに「ブレーカー」を使ってコンクリートを割っていきます。狭い場所では人力でハンマーを使う場合もあります。
・基礎部分もきちんと撤去
塀の下に埋まっているコンクリート基礎を放置すると、後の工事に支障をきたします。地中部分まで掘り起こして完全に撤去するのが理想です。
・廃材の処理と整地までが一連の作業
撤去したコンクリートがらを運び出し、敷地を平らに整えるところまでがセットになります。新しいフェンスや駐車場を作る場合も、この段階で地盤を整えることが多いです。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、建物の構造ごとの解体方法について解説いたしました。今回ご紹介したとおり、建物の構造によって、解体方法も注意点もまったく異なります。無理に壊そうとすると事故やトラブルの原因になるため、構造を理解した上で専門業者に依頼することが大切です。構造別の特性を理解し、適切な方法で撤去を進めることで、安心かつスムーズな作業が実現できるでしょう。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。