昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。建物の解体工事は、近隣の住宅や構造物がすぐ隣にあることも多く、思わぬトラブルに発展するケースがあります。その中でも特に問題になりやすいのが「隣家への損害」です。今回は、解体における隣家への損害賠償について、具体的な例や対策を交えて分かりやすく解説します。
Contents
- 【隣家への損害が発生しやすい理由】
- ・作業環境が狭い
- ・振動、騒音の影響
- ・粉塵や瓦礫の飛散
- 【よくある損害の種類】
- ・外壁や塀のひび割れ
- ・屋根や雨樋の破損
- ・窓ガラスやフェンスの破損
- ・粉塵、汚れの付着
- 【損害賠償の対象になるケース】
- ・業者の過失が明らかな場合
- ・管理、監督の不十分さが原因の場合
- ・安全対策を怠った場合
- 【損害が発生したときの対応】
- ・まずは現場を確認する
- ・保険会社、施工業者へ報告する
- ・隣家と誠実に話し合う
- 【損害を防ぐための事前対策】
- ・事前調査(現況調査)を行う
- ・近隣へのあいさつ、説明
- ・防護、養生の徹底
- ・作業記録を残す
- 【もし賠償が発生した場合の流れ】
- ・被害状況の確認
- ・業者、保険会社への連絡
- ・見積もりの作成
- ・補償内容の調整、合意
- ・修理・補償の実施
- 【トラブルを防ぐために心がけたいこと】
- ・「記録を残す」ことが最大の防止策
- ・「誠実な対応」が信頼を生む
- ・「保険加入」を忘れない
- 【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
【隣家への損害が発生しやすい理由】
解体工事は、建物を壊すという性質上、周囲への影響を完全にゼロにすることはできません。特に住宅密集地では、ちょっとした振動や粉塵でもトラブルにつながる可能性があります。
・作業環境が狭い
解体現場が住宅街や商店街などの狭い場所にあると、重機の出入りや資材搬出の際に隣家の塀や壁を傷つけてしまうことがあります。わずかな接触でも外壁のひびや塗装の剥がれにつながることがあります。
・振動、騒音の影響
重機の稼働による振動や騒音が、隣家の壁や窓に影響を与えることがあります。特に古い建物は構造が弱く、軽微な振動でもひび割れが発生する場合があります。
・粉塵や瓦礫の飛散
解体中に出る粉塵や小さな瓦礫が風で飛び、隣家の屋根や外壁、洗濯物を汚してしまうこともあります。こうしたケースも立派な損害の対象になります。
【よくある損害の種類】
解体工事における隣家の損害は、目に見えるものから見落としやすいものまでさまざまです。
・外壁や塀のひび割れ
振動や重機の接触によって外壁やブロック塀に亀裂が入ることがあります。特に解体直後は気づきにくく、後日トラブルになるケースが多いです。
・屋根や雨樋の破損
落下物や資材搬出時の接触で屋根材や雨樋が損傷することがあります。高所作業が伴うため、目視確認を怠ると発見が遅れることもあります。
・窓ガラスやフェンスの破損
飛散物や振動の影響でガラスが割れたり、フェンスが曲がったりすることもあります。小さな破損でも修理費が高額になる場合があります。
・粉塵、汚れの付着
解体時に発生する粉塵が隣家の車や洗濯物に付着し、クリーニング代や洗車代を請求されることもあります。
【損害賠償の対象になるケース】
すべての損害が賠償対象になるわけではありません。法律上、施工業者や発注者(建物の所有者)に「過失」が認められた場合に賠償が発生します。
・業者の過失が明らかな場合
重機の操作ミスや養生不足など、明らかに施工側の不注意による損害は賠償の対象になります。
・管理、監督の不十分さが原因の場合
工事監督者が現場を十分に管理していなかった場合や、作業員への指示不足が原因とされる場合にも、業者側の責任となります。
・安全対策を怠った場合
防塵シートを設置していなかった、足場の固定が不十分だったなど、安全管理上の不備があると、賠償責任を問われることがあります。
【損害が発生したときの対応】
隣家から「壁にひびが入った」「窓が割れた」といった申し出があった場合、感情的にならず、冷静に対応することが大切です。
・まずは現場を確認する
損害を確認し、写真を撮って記録を残します。日時や状況を正確に把握することで、後のトラブル防止につながります。
・保険会社、施工業者へ報告する
多くの解体業者は「請負業者賠償責任保険」に加入しています。被害が確認されたら、すぐに保険会社や施工責任者に報告しましょう。
・隣家と誠実に話し合う
損害が軽微であっても、相手の立場に立って丁寧に説明することが大切です。誠意ある対応が、トラブルを最小限に抑えます。
【損害を防ぐための事前対策】
トラブルを避けるには、工事前の準備と近隣への配慮が欠かせません。
・事前調査(現況調査)を行う
工事前に隣家の外壁や塀の状態を写真で記録しておきます。これにより、工事後に「いつできたひびか」が明確になります。
・近隣へのあいさつ、説明
着工前に工事内容や期間、騒音・振動の見込みなどを丁寧に説明します。直接挨拶することで、信頼関係を築けます。
・防護、養生の徹底
防塵ネットや防音シートをしっかりと設置し、瓦礫や粉塵が飛散しないよう対策をとります。重機の操作範囲も常に確認します。
・作業記録を残す
毎日の作業内容や現場の写真を残しておくと、万一トラブルが起きた際に、業者側の誠実な対応を示す証拠になります。
【もし賠償が発生した場合の流れ】
実際に賠償が発生した場合の一般的な流れは以下の通りです。
・被害状況の確認
損害箇所を確認し、写真や報告書を作成します。
・業者、保険会社への連絡
速やかに報告し、保険の適用可否を確認します。
・見積もりの作成
修理業者に依頼し、費用の見積もりを出します。
・補償内容の調整、合意
被害者(隣家)と金額・内容について話し合い、合意を得ます。
・修理・補償の実施
合意内容に基づき、修理や補償を実施します。
この過程では、感情的なやり取りを避け、第三者(保険会社や専門家)を交えることがスムーズな解決につながります。
【トラブルを防ぐために心がけたいこと】
・「記録を残す」ことが最大の防止策
写真・書面・日報などの記録があれば、原因の特定がスムーズになります。
・「誠実な対応」が信頼を生む
損害が発生しても、早期に報告・謝罪・対応を行うことで大きなトラブルを防げます。
・「保険加入」を忘れない
請負業者賠償責任保険など、万一に備えた保険への加入は必須です。発注者も事前に確認しておくと安心です。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
解体工事における隣家への損害賠償は、どんなに慎重に行ってもリスクを完全にゼロにはできません。だからこそ、万が一隣家に損害を与えてしまった場合には誠実な対応を心掛けることが重要です。今回ご紹介した内容をしっかり頭の中に入れておき、もしもの時に適切でスピーディな対応をできるようにしておきましょう。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。