昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。建設現場やイベント会場、災害時の避難所など、さまざまな場所で利用される仮設トイレ。必要な時にすぐ設置でき、移動も可能なため、多くの場面で活躍しています。しかし、その役割を終えた後には「撤去」という作業が必ず発生します。今回は、仮設トイレの撤去が必要になるタイミングや、どのような流れで行われるのか、費用や注意点、撤去を怠った場合のリスクなどについて解説いたします。
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【仮設トイレの撤去が必要になる背景】
仮設トイレは一時的な利用を前提とした設備です。設置場所は工事現場や祭り、スポーツ大会といったイベント会場、さらには豪雨や地震など災害発生時の避難所まで幅広く、必要な時に役立ちます。しかし工事が完了したり、イベントが終了したりすれば、そこに仮設トイレを残す理由はなくなります。
残しておけば見た目にも悪く、周辺住民や利用者に不快感を与えることになりかねません。特に仮設トイレは使用後に汚物が残っている場合があり、放置すると悪臭や害虫の発生源となります。衛生面での問題はもちろん、近隣の暮らしや環境にも影響を及ぼすため、役割を終えた後は速やかに撤去することが望まれます。
【仮設トイレの構造と撤去の難しさ】
仮設トイレと一口に言っても、洋式や和式、簡易型から水洗機能付きのタイプまで種類があります。基本的には樹脂製の外枠と便槽から成り立っており、中には薬剤で臭気を抑える簡易水洗タイプもあります。撤去にあたってはこの便槽に残った汚物や薬剤を処理する必要があります。
また、仮設トイレは屋外に設置されることが多く、地面に固定してある場合や、狭い場所に設置されているケースも珍しくありません。重量も100kgを超えることが多いため、人力で持ち上げるのは困難で、運搬用の機材や車両が必要となります。こうした点から、撤去作業には専門業者の関与が欠かせないのです。
【仮設トイレ撤去の一般的な流れ】
仮設トイレの撤去は、大きく分けて以下の流れで進みます。
1.汚物の回収
まず、便槽に残っている汚物を専用の吸引車で回収します。これは「バキュームカー」と呼ばれる車両で行われ、残留物を完全に除去したうえで消毒作業を行います。この工程を省けば、運搬中に悪臭が漏れたり液体がこぼれたりする危険があるため、必ず行われる大切な作業です。
2.部品の分解
次に、仮設トイレの外枠や本体を分解し、搬出できる状態にします。固定金具を外したり、連結されている場合は1基ずつ切り離したりする必要があります。
3.搬出
搬出の際は重量やサイズの問題から、フォークリフトやクレーン車を用いる場合もあります。特にビル建設現場などでは高所に設置されているケースもあり、安全管理を徹底したうえでの作業が求められます。
その後、本体をトラックに積み込み、保管場所やレンタル会社の倉庫へ運びます。レンタルで使用していた仮設トイレであれば、業者が清掃・整備を施したうえで再利用されることが多いですが、老朽化していれば廃棄処分となります。
【衛生面への配慮】
仮設トイレ撤去の際に最も重要なのは「衛生管理」です。汚物が残っていれば異臭や雑菌の発生源となり、作業員の健康にも関わります。そのため、作業員は手袋や防護具を着用し、汚水がこぼれないよう慎重に作業を進めます。撤去後には周辺の地面を消毒することもあり、環境への配慮も欠かせません。
【費用の目安】
仮設トイレ撤去にかかる費用は、トイレの種類や設置場所、基数によって変わります。レンタルで借りていた場合は、設置費と同様に撤去費が契約に含まれていることが多く、1基あたり1万〜2万円程度が相場です。
一方で、自分で購入した仮設トイレを撤去・処分する場合は、汚物回収費用、運搬費用、処分費用がそれぞれ発生し、総額で数万円から十万円程度になることもあります。特に大型で水洗機能付きのタイプは重量もあり、処分に手間がかかるため費用がかさむ傾向があります。
【自力での撤去は可能か】
小型の仮設トイレであれば「自分で撤去できないか」と考える人もいます。確かに分解して軽トラックで運べる程度の製品も存在しますが、最大の問題は便槽の処理です。個人では汚物を適切に処理することができず、法律的にも無断で排出することは禁じられています。そのため、結局は業者に依頼しなければならないのが現実です。
また、重量物を扱うため腰を痛めたり、誤って便槽を破損させてしまったりといったリスクもあります。費用を節約しようとして結果的にトラブルを招くケースもあるため、専門の撤去業者に任せるのが安心です。
【撤去を怠った場合のリスク】
・衛生面でのリスク
残った汚物は腐敗して悪臭を放ち、ハエや蚊などの発生源となります。夏場であれば短期間で近隣に悪影響を及ぼすことは避けられません。
・景観や印象の問題
仮設トイレは本来一時的な設備であり、長期間置かれていると「管理されていない場所」という印象を与えます。これが近隣住民の不信感や苦情につながることもあります。
・法的なリスク
特に公共の場に仮設トイレを設置していた場合、契約期間を過ぎても放置していれば不法占有とみなされる可能性があります。撤去を怠ることは、単なる不注意では済まされない問題に発展するのです。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、仮設トイレの撤去について解説いたしました。仮設トイレの撤去は、便槽の汚物処理から本体の搬出、周囲の消毒に至るまで、衛生面と安全面を徹底しなければなりません。放置すれば悪臭や害虫の発生源となり、景観や地域住民の生活にも悪影響を与えます。イベントや工事の際に設置した時は、その役目を終えた後すみやかに業者へ撤去の依頼をするようにしましょう。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。