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2025.10.02更新

フェンス基礎撤去について

昭島市、八王子市で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。住宅や施設、公共空間に設置されるフェンスは、境界を明確にし、防犯や安全確保、プライバシーの保護など、さまざまな役割を担っています。そのフェンスを支えているのが「基礎」です。多くのフェンスは地中にコンクリートの基礎を打ち込み、その中に支柱を固定することで安定性を保っています。しかし、年月の経過とともにフェンス自体が老朽化したり、利用状況の変化で撤去や交換が必要になったりすることがあります。今回は、フェンス基礎の撤去について解説いたします。

【フェンス基礎撤去が必要となる背景】

・老朽化

鉄製フェンスの支柱は年数が経つと錆び、根元から折れる危険性があります。木製フェンスの場合も腐食が進み、倒壊する恐れがあります。表面的に修繕しても基礎が劣化していれば根本的な解決にはなりません。そのため、安全確保のために撤去が必要になるのです。

・土地利用の変更

庭を駐車場に変えたい、畑を整地して新しい建物を建てたいといった場合、フェンスやその基礎は障害物となります。コンクリート基礎が地中に残ったままでは重機の作業が難しく、建築計画にも影響が及びます。

・景観改善や管理上の理由

古いフェンスが残っていると敷地全体が荒れた印象になり、地域の景観を損ねることがあります。管理を引き継いだ新しい所有者が撤去を選択するケースも少なくありません。

【フェンス基礎の構造と撤去の難しさ】

フェンス基礎は、通常は地中に30~60cmほど埋め込まれたコンクリートブロックやモルタルで構成されます。そこに金属の支柱が固定されているため、単純に引き抜くだけでは外れない仕組みになっています。特に強固に打ち込まれた基礎は、解体用の工具や重機を使用しなければ撤去できません。

基礎撤去が難しい理由のひとつは、その「重量」です。支柱1本あたりに使われるコンクリート基礎は、直径20~30cm、深さ40cm前後が一般的で、それだけでも数十キログラムの重量があります。複数の支柱が連なっている場合、すべてを撤去するにはかなりの労力と時間を要します。

また、周囲の環境も撤去作業を難しくします。隣地との境界ぎりぎりに設置されている場合、作業スペースが限られます。さらに、地中に埋設物(水道管やガス管など)がある場合は誤って破損しないよう、慎重な作業が必要です。

【フェンス基礎撤去の一般的な流れ】

撤去作業は次のような手順で行われることが多いです。

1. 調査

基礎の大きさや深さ、支柱の本数、周囲の状況を確認し、必要な道具や機材を判断します。この段階で埋設物の有無も確認し、工事に伴うリスクを把握します。

2. 支柱の切断

グラインダーや切断機を用いて地上部分のフェンスと支柱を取り外し、基礎部分を露出させます。

3. 掘削

基礎の周囲をスコップや小型重機で掘り起こし、コンクリートをむき出しにします。その後、バールやハンマーでコンクリートを砕き、支柱を抜き取ります。場合によっては油圧ブレーカーを用いてコンクリートを粉砕することもあります。

4. 埋め戻しと整地

土地を元の状態に近づけます。庭であれば土を戻し、駐車場予定地であれば砂利やコンクリートを敷き直すなど、利用目的に応じた仕上げが行われます。

5. 廃材処分

撤去したコンクリートや金属支柱は産業廃棄物として処理する必要があります。特にコンクリートは重量があるため、処分費用や運搬の手間を考慮しなければなりません。

【費用の目安】

フェンス基礎撤去の費用は、支柱の本数や基礎の大きさ、作業環境によって大きく変わります。一般的には1本あたり1万〜3万円程度が目安とされます。支柱が10本以上ある場合は10万〜30万円前後になるケースもあります。

費用を左右する要因には、以下のようなものがあります。

・基礎の大きさと埋設の深さ
・支柱の本数
・撤去場所の広さや作業環境
・重機の使用有無
・廃材処分の方法と費用

見積もりを依頼する際には、撤去だけでなく整地や処分が含まれているかどうかを確認することが重要です。

【自力での撤去は可能か】

小規模なフェンス基礎であれば、自力で撤去を試みる人もいます。特にDIYが得意な方なら、ハンマーやバール、電動工具を使って基礎を砕き、取り出すことも不可能ではありません。ただし、コンクリートの硬さや重量を考えると非常に大変な作業であり、体力や道具が不十分だと途中で断念するケースも多いです。

また、撤去したコンクリートの処分先を個人で確保するのは難しく、多くの場合は業者に依頼する必要があります。安全性や効率を考えれば、専門業者に任せる方が現実的といえるでしょう。

【撤去を怠った場合のリスク】

・見た目の悪さ

地面に突き出した基礎や切断された支柱は景観を損ね、土地の印象を大きく下げます。

・安全面のリスク

突起部分につまずいたり、支柱の切断面で怪我をしたりする危険があるため、小さな子どもや高齢者がいる家庭では特に注意が必要です。

・将来の土地活用に支障をきたす

駐車場や建物を建てる際、基礎が残っていると工事の妨げとなり、余計な費用や時間がかかることになります。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、フェンス基礎の撤去について解説いたしました。フェンス基礎の撤去は、基礎は見えない部分にありながらも、撤去には相応の労力と費用がかかり、安易に後回しにすると大きなリスクを招きます。撤去を検討する際は、基礎の大きさや数、作業環境を確認し、信頼できる業者に依頼するのが安心です。費用はかかりますが、安全性や将来的な利便性を考えれば十分に価値のある投資といえるでしょう。不要となったフェンス基礎を取り除き、土地をすっきりと整えることは、新たな利用価値を生み出すことにもつながります。昭島市、八王子市周辺で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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