昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。庭に残った切り株、早く取り除きたいですよね。木を切ってしまっても、幹だけ残っていると様々な問題が起きます。つまずきやすくなる、見た目が悪い、シロアリなどの害虫の発生源になる、新しい芽が出てきてまた枝葉が広がる……。こうした理由から、切り株はできるだけ根本から取り除く(=伐根する)ことが望ましいです。今回は、自分で切り株を抜き取る方法と、作業に必要な道具を中心に解説します。
Contents
【伐根の作業方法】
伐根のやり方は大きく2つに分けられます。
・切り株をまず枯らしてから根を切って引き抜く方式
・枯らさずに、掘って根を切断し、そのまま引き抜く方式
どちらも「根を露出させて切断する」「土を掘り取りながら引き抜ける状態にする」ことが共通の作業です。枯らしたほうが根の生命力が弱まった後なので、抜きやすくなりますが、時間がかかります。一方、枯らさない方法は比較的即時的ですが、根が太く強いので切断や引き抜きの力がより必要になります。
・枯らしてから根を取る方法
この方法では、まず切り株を枯らす処置を施します。具体的な処置方法としては、電動ドリルで切り株の上部や側面に複数穴を開け、そこに除草剤を注入します。注入後は、雨風や誤って人やペットが触れることを避けるため、ビニールなどで覆います。こうして切り株を自然に枯らします。
枯れるまでには 1か月~数か月 かかることが多いです。もっと時間にゆとりがあるなら、光を遮断するために大きな黒いシートを切り株に被せて、光合成を防ぎ枯らす方法もあります。こちらは 1年程度 を見ておく必要があります。
・枯らさず即伐根する方式
こちらは「今すぐ処理したい」「枯らす時間を待てない」という場合に適した方法です。地面を掘って根を見つけて切断しながら引き抜いていきます。ただし、生きている根は頑強であり、太根の場合は手動工具だけでは力不足になることがあります。そのため、電動工具の併用が望ましいです。根を囲む土をくずし、隠れている根を探し、なるべく小さくしてから抜くと作業がしやすくなります。
【作業にかかる注意点】
・無理をしないこと
切り株が大きいほど、引き抜く作業は重く、大変になる為、難しそうだと感じた場合は無理をせずに複数人で作業を行うか、場合によっては専門業者に依頼をしましょう。また、重量のある切り株は運び出しや引き上げに苦労するため、抜けた根と土をよく落とすようにしましょう。
・よく観察してから伐根作業を行う
作業を効率的に行うために、根を切断する前に周囲をしっかり掘って、どこに根が伸びているかを確認しておきましょう。
・安全対策を怠らない
工具の扱い方をきちんと学んで置き、手や足を怪我してしまわないよう細心の注意を払いましょう。
【必要な道具とその使い方】
伐根を行うために必要になるおもな道具について、その役割ごとにご紹介していきます。
・土を掘るための道具
ショベル/スコップ:深く掘る・広く掘る必要があるので、柄の長さがあるものがあると腰への負担が少なくなります。Y字型握りのものや柄が長いものを使うと、立ったままでも土をざっと動かしやすくなります。
バール
根が土に絡んで硬くなっている部分をほぐしたり土を突き崩したりするのに使います。先が尖っているものや、しっかりと力をかけられる形状のものが望ましいです。
クワ
土をかき分けたり、根の周りを削ったりする際に重宝します。
これらを使ってまず根の周辺の土を掘り、根を露出させます。これが後段の切断・引き抜き作業を円滑にします。
・根を切るための道具
剪定ノコギリ
太めの根を切るのに適しています。刃の角度や柄の持ちやすさが作業効率に影響します。替え刃式や刃の予備があるとよいです。
剪定ハサミ
細い根を切るときにはこちらが速くて便利。ノコギリでは扱いづらい細部を処理できます。
レシプロソー(電動ソー)や電動チェンソーの小型タイプ
非常に太い根や硬い木質の根を切断するためには、電動の力を借りるほうが作業が早く済むことがあります。
・引き抜く道具
根が切断され、土が充分にほぐれたら、いよいよ切り株を引き上げます。
ジャッキ
重たいものを持ち上げて、根を傾けたり力を加えて引き抜いたりするのに使います。板を下に敷いて沈みにくくすると安全性が上がります。
ロープやワイヤー
掴める部分があればロープで引っぱる補助力として使います。
レバー(てこ)をかけるための棒やパイプなど
少しずつ揺らしたり持ち上げたりするためにてこの原理を活かす道具も使えることがあります。
【伐根作業の流れ】
伐根作業の流れは、大きく分けて4つのステップに分けられます。以下に、作業の一連の流れをわかりやすく説明します。
1.処理の方法を決める
まず、伐採後に残された切り株をどのように処理するかを決めます。すぐに伐根作業を始めたい場合はそのまま作業に取りかかりますが、力作業を少しでも軽減したい場合には、切り株を先に枯らしておく方法がおすすめです。枯らすには、切り株に穴をあけて除草剤や油を注入し、数週間から数カ月放置します。時間がかかるものの、根の張りが弱まって引き抜きやすくなります。
2.周囲の土を掘る
次に、切り株の周囲の土を掘って根を露出させていきます。スコップやバールを使って、根の周囲の土を丁寧に掘り下げていきます。切り株は地表に見える部分よりも深く、広く根が張っているため、思った以上に広い範囲を掘る必要があります。
3.工具を使って根を切る
根がある程度露出したら、ノコギリや剪定バサミを使って一本一本切っていきます。太い根の場合はレシプロソー(電動のこぎり)を使うと効率よく作業が進みます。細かい根もできるだけ取り除くことで、切り株を引き抜く際の抵抗を減らせます。
4.切り株を引き抜く
最後に、切り株を引き抜きます。すべての根が切れていれば手作業でも持ち上げられる場合がありますが、多くの場合は何本か根が残っており、引き上げに力が必要です。そうしたときにはハイリフトジャッキなどの道具を使い、てこの原理で切り株を持ち上げていきます。ジャッキで持ち上げた際に切れていない根が見つかった場合は、その場で再度切断していき、切り株全体が地中から外れるまで作業を続けます。
無事に引き抜けたら、伐根作業は完了です。残った土の整地や、抜いた切り株・根の処分も忘れずに行いましょう。
【切り株の撤去はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、切り株の撤去について解説いたしました。切り株の撤去方法には、根を枯らしてから取り除く方法と、枯らさずにそのまま伐根する方法があります。すぐにでも撤去したいのか、時間がかかっても良いかによって、選ぶべき選択肢は変わってくるでしょう。作業を行う際には工具を用いる為、安全面の配慮は怠らないようにしてください。今回の記事が、ご家庭の素敵な庭づくりの一助となれば幸いです、昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。