昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。日本の住まいを象徴する存在といえば「畳」を思い浮かべる方も多いでしょう。い草の香り、足触りの柔らかさ、四季を通じて快適に過ごせる調湿性など、畳には古くから愛されてきた理由があります。しかし、生活様式の変化に伴い、和室や畳の利用が減り、撤去してフローリングやクッションフロアにリフォームする家庭が増えています。今回は、畳の撤去について、その背景から具体的な方法、費用の目安、注意点まで詳しく解説していきます。
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【畳撤去が増えている背景】
かつて日本の住宅では、どの家にも必ずといっていいほど和室がありました。来客をもてなす空間として、また寝室や居間として多目的に利用できる便利な部屋だったのです。しかし近年、ライフスタイルの洋風化により、畳のある部屋を持たない新築住宅も珍しくなくなっています。そのおもな理由としては、以下のとおりです。
・メンテナンスの手間
畳は定期的な表替えや裏返し、日光に当てて干すといった手入れが必要で、費用と手間がかかります。また、ダニやカビが発生しやすく、アレルギーの原因になることもあります。さらに、畳は湿気を吸収する一方で、劣化するとへたりや色あせが目立ち、室内全体が古びた印象になってしまいます。
・現代の家具や家電との相性の悪さ
ベッドやソファなど重量のある家具を置くと畳に凹みができやすく、キャスター付きの椅子も使用しづらいのが現実です。こうした背景から、「畳を撤去して洋室化したい」という需要が増加しているのです。
【畳撤去の流れと具体的な作業内容】
まず部屋を片付け、畳の上に置かれた家具を移動します。その後、畳を一枚ずつ取り外していきます。畳は縦横にきれいに敷き詰められているため、部屋の角からバールなどを差し込み、少しずつ浮かせて持ち上げるとスムーズです。ただし、長年敷かれた畳は床に張り付いていたり、湿気で重くなっていたりするため、一人で運び出すのは大変です。
畳をすべて撤去すると、床下の状態が見えるようになります。ここで木材の劣化やシロアリ被害、カビの有無を確認することが重要です。必要に応じて根太や床板を補修し、その後フローリングやクッションフロアを施工していきます。
廃棄する畳は産業廃棄物に分類され、一般の家庭ごみとして処分することはできません。自治体によっては「粗大ごみ」として受け入れてくれる場合もありますが、多くの場合は専門業者に依頼する必要があります。
【畳撤去にかかる費用】
畳の撤去費用は、工事規模や地域によって差がありますが、おおよその目安を知っておくと安心です。一般的に、畳1枚あたりの撤去・処分費用は3,000円~5,000円程度とされています。例えば6畳間であれば、撤去と処分だけで2万円前後かかる計算です。
さらに、畳を撤去した後に床下の補修が必要な場合は追加費用が発生します。根太の交換や床板の張り替えとなると数万円から十数万円かかることもあります。また、フローリング施工までを含めると、6畳で20万円前後かかることも珍しくありません。
費用を抑えるためにDIYを検討する人もいますが、廃材処理の費用は結局業者に依頼する必要があるため、必ずしも安く済むとは限りません。
【DIYで畳を撤去する場合の注意点】
DIYで畳撤去を試みることは不可能ではありません。特に畳を持ち上げて運び出す作業自体は比較的単純で、力仕事ができる人であれば対応可能です。ただし、注意点も数多くあります。
まず、畳は重量があり、1枚で20~30キロ近くになることがあります。無理に運ぼうとすると腰を痛める危険があるため、必ず複数人で作業するか、台車を利用しましょう。また、畳の内部には長年のホコリやカビ、ダニの死骸などが詰まっている可能性があります。防塵マスクや手袋を着用し、換気を徹底することが欠かせません。
さらに問題となるのが処分方法です。自治体のルールを確認しないまま処分しようとすると、不法投棄と見なされる恐れもあります。DIYで撤去しても、結局は処分費を業者に支払うことになる点を覚えておく必要があります。
【業者に依頼するメリット】
畳の撤去を専門業者に依頼する最大のメリットは、手間をかけずに安全に作業を進められる点です。業者は畳を効率よく取り外し、廃材を適切に処分してくれます。また、床下の点検や補修、フローリングへのリフォームまでワンストップで依頼できるのも大きな利点です。
費用はDIYに比べて高くなりますが、その分リスクを避けられる安心感があります。特に築年数が古い住宅では、床下の傷みや湿気の問題が発見されることが多く、素人では対応が難しいケースも少なくありません。その場で補修や改善策を提案してもらえるのは、専門業者ならではの強みです。
【畳撤去後の活用方法】
畳を撤去した後の空間は、さまざまな形で活用できます。もっとも一般的なのはフローリングへのリフォームですが、それ以外にもクッションフロアやカーペット敷きにして洋風リビングに変えることも可能です。
また、畳を撤去したことで床の高さが変わる場合があるため、段差を解消してバリアフリー化を図る家庭も増えています。高齢者や小さな子どもがいる家庭では、安全性の向上という観点からもメリットが大きいといえます。
さらに、撤去を機に床暖房を導入するなど、住まいの快適性を高める工事を同時に行うこともあります。畳を外すという作業は単なる撤去にとどまらず、住まいのアップデートの大きなチャンスでもあるのです。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、畳の撤去について解説いたしました。昔ながらの雰囲気を味わうことのできる畳ですが、近年はリフォームに伴い撤去を選択する方も増えています。撤去にかかる費用は決して安くはありませんが、それによって快適な住空間を得られると考えれば、十分に価値のある投資といえるでしょう。和室が使いにくくなったと感じたら、畳の撤去を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。