昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。庭木や樹木を伐採した後に残る「切り株」や「根っこ」。地上部分を取り除いたことで一見スッキリしたように見えても、地中には太い根がしっかりと残っています。この根をそのままにしておくと、再び芽吹いたり、土地利用に支障をきたしたりすることが少なくありません。そこで必要になるのが「根っこの撤去(抜根)」です。今回は、根っこの撤去がなぜ必要なのか、具体的な方法や費用相場、業者に依頼する際の注意点まで詳しく解説していきます。
Contents
【なぜ根っこの撤去が必要なのか】
樹木の伐採だけでは十分でない理由は、根が持つ特性にあります。
・再生の可能性
切り株が残っていると、そこから新芽が出て再び成長を始めることがあります。特にクスノキやヤナギなどの生命力が強い樹種では、根が残っている限り完全に枯れることはありません。
・土地利用の妨げ
根が残っていると、その上に建物を建てたり、駐車場や畑として活用したりすることが難しくなります。コンクリートを敷設する際にも根が障害となり、時間が経つと根が腐敗して地盤が沈下する原因になることもあります。
・安全面の問題
切り株が庭に残っていると、つまずいて転倒するリスクがあり、小さなお子様や高齢者にとっては特に危険です。庭の美観を損なうだけでなく、害虫が発生する温床となることもあるため、根の撤去は非常に重要です。
【根っこの撤去方法】
根っこの撤去(抜根)には、いくつかの方法があります。規模や状況に応じて適切な手段を選ぶことが大切です。
・手作業による撤去
スコップやつるはしを用いて、根を掘り起こす方法です。比較的小さな樹木や浅く根を張った樹種に適しています。
根の周囲を掘り進め、ノコギリやチェーンソーで切断しながら取り除きます。時間と労力はかかりますが、重機を使わないため費用を抑えられるのがメリットです。
・重機を使った撤去
大きな木の根や広範囲に張った根の場合は、ユンボやバックホーなどの重機を用いて根を掘り起こします。効率的に作業が進むため短時間で撤去できますが、重機を搬入するスペースが必要です。また、地面や周囲の構造物にダメージを与えないように慎重な作業が求められます。
・薬剤による処理
根を直接掘り起こさず、除草剤や薬剤を切り株に注入して徐々に枯らす方法です。即効性はなく数か月単位の時間がかかりますが、物理的な作業を避けたい場合に有効です。ただし、薬剤が土壌に残留する可能性があるため、家庭菜園などを計画している場合には注意が必要です。
・専用機器による切削
「スタンプグラインダー」と呼ばれる専用機械で切り株や根を粉砕する方法もあります。地面より下の部分まで削り取るため、表面上は平らになりますが、深部の根は一部残ることがあります。庭を平らに整地したい場合に適した方法です。
【根っこの撤去にかかる費用】
費用は木の大きさや根の張り具合、作業環境によって大きく変動します。一般的な相場は以下の通りです。
・小規模(低木の根、直径30cm未満)…5,000円〜15,000円程度
・中規模(中木、直径30〜50cm程度)…15,000円〜40,000円程度
・大規模(高木、直径50cm以上)…40,000円〜100,000円以上
これに加えて、廃材処分費や重機使用料、作業環境に応じた追加費用が発生することがあります。例えば、隣地や道路に近くクレーン作業が必要な場合や、搬出経路が狭い場合には割高になる傾向があります。
複数の業者に見積もりを依頼し、費用だけでなく内訳を比較することが失敗を防ぐポイントです。
【自分で撤去できるか?】
DIYで根を撤去することも可能ですが、実際にはかなりの労力が必要です。直径20cm程度までの小さな切り株であればスコップやノコギリで対応できますが、それ以上になると非常に時間がかかります。
特に樹齢が長く根が深く張っている場合、素人の力では到底掘り起こせません。また、チェーンソーの扱いに不慣れな人が無理をすると事故につながる危険性もあります。
さらに、処分の問題もあります。撤去した根や切り株は大きく重いため、自治体のルールに従って粗大ごみや産業廃棄物として処分しなければなりません。こうした手間を考えると、大きな根の撤去は専門業者に依頼するのが現実的です。
【業者に依頼する際の注意点】
・施工実績の確認
過去の作業写真や口コミをチェックし、根の撤去に慣れているかを見極めましょう。
・見積もり内容が明確に記載されているか
伐採・抜根・処分・重機使用料などの項目がしっかり記載されているか確認してください。曖昧な見積もりは後から追加費用を請求されるケースもあるため注意が必要です。
さらに、作業中の事故や近隣トラブルに備えて、 損害賠償保険に加入しているか も確認しておくと安心です。
【根っこの撤去後の土地活用】
根を取り除いた後の土地は、さまざまな活用が可能になります。
例えば、駐車場や物置の設置、家庭菜園や花壇の造成などが考えられます。特に重機を使ってしっかり抜根すれば、建物の基礎工事や舗装にも耐えられる状態になります。
一方、家庭菜園にする場合は、撤去後の土壌が硬くなっていることがあるため、土を入れ替えたり耕したりして整備する必要があります。
また、再び樹木を植える場合は、成長しすぎない種類や落葉が少ない樹種を選ぶことで、今後のメンテナンスが楽になります。
【根っこの撤去に関するよくある疑問】
・伐採だけで済ませても大丈夫?
一時的には問題ありませんが、再生や土地利用の妨げになるため、将来的には抜根をおすすめします。
・どの時期に撤去するのが良い?
木の活動が落ち着く冬から春先が作業しやすい時期です。
・撤去後の土壌は再利用できる?
根が腐っている場合は病害虫が残る可能性があるため、再利用せずに入れ替えが望ましいです。または、消毒をしてから再利用するようにしましょう。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、樹木の伐採時に根っこの撤去が必要な理由や、撤去作業の流れ、自力での撤去と業者へ依頼する場合の比較などについて解説いたしました。スコップなどを用いて自力で撤去することも可能ですが、大きな根や深く張った根は専門業者に依頼する方が、安全面や効率を考えても安心でしょう。撤去後は将来庭や敷地をどのように活用したいか想像しながら、撤去作業を進めてみてください。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。