昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。日本の住宅において、生垣は長年にわたり境界を示す役割と、緑による癒しの効果を担ってきました。自然素材ならではのやわらかい雰囲気は、ブロック塀やフェンスにはない魅力があります。しかし同時に、剪定や病害虫対策といった維持管理の負担がつきまとうのも事実です。年齢を重ねると手入れが難しくなり、結果として荒れてしまうケースも多く見られます。そのような背景から「思い切って生垣を撤去し、フェンスやブロックに変えたい」という需要が増えています。今回は、生垣撤去の必要性や作業の流れ、費用相場、注意すべき点、さらに撤去後の敷地活用について詳しく解説していきます。
Contents
【生垣を撤去する理由】
生垣は自然の風合いを持つ一方、維持には労力とコストがかかります。撤去を検討する方には以下のような理由があります。
・管理の大変さから
生垣は数か月放置するだけで枝が伸び、形が乱れてしまいます。隣地にはみ出してしまうと近隣トラブルにもなりかねません。剪定を業者に依頼すると年間で数万円以上かかることもあり、長期的には大きな負担になります。
・老朽化による危険性から
長年育った樹木は根が張りすぎて倒木の恐れがあり、台風や強風で倒れれば車や建物を傷つける可能性があります。また、シロアリや害虫が繁殖する温床になることもあり、安全面・衛生面から撤去が選ばれるケースがあります。
・防犯、景観の改善
背の高い生垣は外部からの視線を遮る効果がありますが、同時に不審者の隠れ場所になり得ます。都市部では開放的で見通しのよい外構を求める傾向が強まっており、生垣を撤去してシンプルなフェンスへ変更する工事が増えています。
【生垣撤去の流れ】
実際の撤去作業は、いくつかの段階に分けて行われます。順序を知っておくと工事の全体像が理解しやすくなります。
・事前調査、確認
生垣の長さや高さ、樹木の種類、根の広がり方を確認します。隣地との境界に植えられている場合は、撤去に伴うトラブルを避けるため事前に隣家へ説明することも大切です。
・枝葉の伐採
いきなり根を掘り起こすのではなく、まずは枝葉を切り落とし、幹だけの状態にします。これにより作業効率が上がり、処分量の見積もりもしやすくなります。
・幹の伐採と根の掘り起こし
チェーンソーやノコギリで幹を切り倒した後、スコップやつるはしで根を掘り出します。木によっては根が地中深く張り巡らされているため、重機を用いなければ撤去できないケースもあります。
・残土や撤去物の処理
生垣を取り払ったあとは、大量の枝葉や幹、根が残ります。これらは自治体のルールに従って処分しなければなりません。量が多い場合は、業者による産業廃棄物処理が必要です。
・整地作業
撤去後に地面が凸凹のままでは活用できないため、土を均し、新たな外構工事に備えます。
【自分で撤去する場合のリスク】
「DIYでやれば費用を抑えられるのでは?」と考える方もいるかもしれません。確かに小規模な生垣であれば、自分で撤去できる場合もあります。しかし、いくつかのリスクがあります。
まず、作業の危険性です。チェーンソーや電動工具は取り扱いを誤れば大きな事故につながります。また、根の掘り起こしは体力を消耗する重労働であり、高齢者や体力に自信のない方には不向きです。
次に、処分の問題です。枝葉や幹は量がかさばり、家庭ごみでは対応できないことが多いです。軽トラックを借りて清掃工場へ運ぶ方法もありますが、搬入制限や処分費用が発生することもあります。
結果的に「作業の大変さと処分の手間を考えると、専門業者に依頼した方が効率的だった」という声が少なくありません。
【業者に依頼するメリット】
専門業者に依頼する一番のメリットは、短期間で安全に撤去できる点です。重機を使えば、広範囲の生垣でも数日で作業が完了します。また、伐採から処分、整地まで一括して任せられるため、依頼者は手間をかける必要がありません。
さらに、外構リフォームを見据えた提案ができる業者であれば、「撤去後にフェンスを設置する」「駐車場にする」といった工事も合わせて相談できます。別々に依頼するよりコストを抑えられるケースもあるため、トータルで見てお得になる場合があります。
【費用相場】
生垣撤去の費用は、長さや樹種、根の状態によって異なります。目安としては、1メートルあたり数千円から1万円程度とされています。枝葉の処分費、重機使用料、運搬費などが加算されるため、総額で数万円から数十万円になることが一般的です。
たとえば、住宅の前庭に10メートルのカイヅカイブキの生垣がある場合、枝葉の伐採・処分、根の撤去、整地を含めると20〜30万円前後かかることもあります。見積もりの際には、処分費や重機代が含まれているかを必ず確認しましょう。
【撤去後の活用方法】
生垣を撤去した後の敷地は、新たな可能性を秘めています。
・フェンスやブロック塀へのリフォーム
防犯性を高めつつメンテナンスフリーな外構が実現できます。近年はデザイン性の高いアルミフェンスやウッドフェンスも人気があります。
・駐車スペースや自転車置き場としての活用
都市部では駐車場不足が深刻であり、自宅前に新たに駐車スペースを設けることで利便性が大きく向上します。
・ガーデニングスペースとして整備
人工芝や花壇を作れば、日常的に手入れの負担が少ない快適な空間が実現します。
【撤去時の注意点】
撤去にあたっては、隣地との境界に配慮することが重要です。生垣が隣家との共有部分に植えられている場合、一方的に撤去することはトラブルの原因になります。事前に説明し、合意を得てから進めるようにしましょう。
また、道路に面している場合は通行人への安全確保も欠かせません。工事中は枝葉や土が飛散しないよう、養生シートを張るなどの対策を業者に求める必要があります。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、生垣の撤去を行う理由や撤去の流れ、費用相場や業者へ依頼するメリットなどについて解説いたしました。生垣の撤去をする際は、安全性や景観、防犯、そして将来的な外構計画まで見据えて考えることが大切です。自力での作業はリスクが伴うため、規模が大きい場合や処分が難しい場合は専門業者に依頼するのが安心です。費用は決して安くはありませんが、今後の維持管理の手間や近隣トラブルのリスクを考えれば、有意義な投資といえるでしょう。撤去後の敷地をどう活用するかを含めて検討し、快適で安心できる住まいづくりを進めてみてください。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。