現場ブログ解体工事のお役立ち情報
2025.09.04更新

ブロック塀解体に伴う隣地境界の認識について

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。家を取り壊す際に対象となるのは建物本体だけではありません。門扉や門柱、塀、さらには庭木や生け垣といった外構部分も解体工事の範囲に含まれます。その中でも特に注意が必要なのが「塀」です。塀は敷地の境目に位置するため、隣地との関係性や境界線の正確な位置、さらには所有権の問題などが絡み合い、思わぬトラブルに発展することがあります。
今回は、ブロック塀の解体撤去を中心に、境界線や権利関係を整理しながら、工事を進める際の注意点を解説していきます。

【老朽化の兆候は塀を見直すサイン】

ブロック塀を所有していても、「いつ解体すべきか」「隣家とどのように話し合えばよいのか」が分からずに手を付けられない、という方は少なくありません。塀の老朽化は安全性の低下だけでなく、災害時に近隣へ被害を及ぼすリスクもあるため、早めの対応が必要です。

【老朽化が示すリスクと対応の必要性】

塀の維持管理は所有者の責任です。しかし、どんな場合に取り壊しや修繕が必要になるのでしょうか。まずは次の2点を確認することが重要です。

・現在の設置基準に適合しているか

塀には安全を保つための基準が定められています。地震などの災害を契機に基準は見直されており、古い時代の基準で造られた塀は現行基準を満たしていないこともあります。古い住宅に残る塀は、基準に沿っているかどうかを確認する必要があります。

・日常的に劣化が進んでいないか

ヒビ割れや傾きといった目に見える変化は、老朽化の明確なサインです。放置しておくと倒壊につながり、周囲へ被害を与える可能性もあります。自己判断が難しい場合は行政機関や専門業者へ相談しましょう。

【ブロック塀の安全チェック項目】

塀には大きく分けて「コンクリートブロック塀」「組積造の塀」「万年塀」があります。もっとも身近なのは鉄筋を入れ、モルタルを充填して積み上げるコンクリートブロック塀です。
この塀の安全性を確認するためのチェックポイントは次の通りです。

・高さは2.2m以下であるか
・厚さが15cm以上(高さ2m以下なら10cm以上)か
・高さ1.2mを超える場合、3.4mごとに控え壁があるか
・基礎がしっかり設けられているか
・傾きや大きなヒビがないか

これらの基準を満たしていない塀は危険性が高いため、早めの対応が求められます。

【塀に関する根本的な確認事項】

安全性を確認したうえで撤去や修繕が必要と判断した場合、次の点を事前に把握しておきましょう。

・所有者は誰か

長い年月が経過している塀は、誰の所有物なのか曖昧になっているケースも少なくありません。購入時に古家と一緒に残っていた塀などは特に要注意です。

・塀がどの敷地に建っているか

自分の敷地か隣地か、それとも境界線上にまたがっているのかを明確にします。

・境界線の正確な位置

塀が境界線そのものを示しているとは限りません。測量が必要になることもあります。境界線を誤認したまま撤去や新設を行えばトラブルのもとになります。

・塀の役割と目的

塀は単なる仕切りではなく、防犯・防火・プライバシー保護といった役割を担っています。特に都市部では隣地との距離が近く、塀の存在は生活の安心感に直結します。だからこそ、撤去や新設の際には隣家への配慮が不可欠です。

【登記上の境界線とその意味】

境界線には「所有権界」と「筆界」の2種類があります。

・所有権界 … 実際に利用している土地の境目
・筆界 … 登記上で定められた法的な境界線

通常は両者が一致しますが、古い住宅地ではずれが生じていることもあります。筆界は登記時に確定しているため、所有者同士の合意で変更することはできません。

【土地を示す3つの境界線】

境界線にはさらに「敷地境界線」「隣地境界線」「道路境界線」があります。特に隣地境界線はトラブルが起きやすいため、境界杭や境界鋲などで示されているかを確認しましょう。

建物と隣地境界のルール(民法より)
・建物は境界から50cm以上離して建てる
・地域の慣習によっては例外がある
・防火地域では耐火構造の建物なら50cm未満でも可
・窓や縁側は境界から1m以上離す、または目隠しを設ける

【塀に関する民法上のルール】

新設する場合
・境界線上に設置する場合は隣家と協議し、費用を折半
・協議が整わない場合は、高さ2m以内の簡易な板塀を自費で設置可能

自分の敷地内に設置する場合
・自由に設置できるが費用は自己負担
・万一倒壊して隣家に被害を与えた場合は賠償責任が生じる

既存の塀を取り壊す場合
・共有塀なら隣家の同意が必要で費用も折半
・危険な状態の塀は、隣家の同意がなくても補修可能で費用の半額を請求できる

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、ブロック塀解体の際の隣地境界線の認識について、注意すべきポイントを解説いたしました。塀は外構の一部にすぎないように見えますが、実際には隣地との関係性や法的なルールが複雑に絡み合う存在です。撤去や新設を検討する際には、今回ご紹介したポイントを事前にしっかり確認し、専門家の意見も取り入れながら進めることで、安心して安全な環境を整えることができるでしょう。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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