現場ブログ解体工事のお役立ち情報
2025.09.01更新

解体工事における安全対策について

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。解体工事を検討している方や、実際に工事現場に携わる方の中には、「解体作業中の安全対策ってどのように行われているのだろう?」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。解体作業は単なる「建物を壊す仕事」ではなく、重機の操作や高所作業、火気の扱いなど危険を伴う工程が数多く存在します。そのため、適切な安全管理を行わなければ重大な事故や周辺への被害につながる恐れがあります。今回は、解体工事と安全対策の関係性を整理しながら、現場で取り入れられている具体的な対策、さらには国が定めるルールやガイドラインについても紹介します。

【解体工事に必要な安全対策とは】

解体現場では、作業員自身はもちろん、近隣住民や通行人を守るための安全対策が欠かせません。ここでいう安全対策には「意識面での取り組み」と「具体的な措置」の両方があります。例えば、作業員一人ひとりが危険を想定して慎重に動くことも対策のひとつですし、立入禁止の柵や養生シートの設置など、物理的な安全策も同時に必要です。両者を組み合わせることで、初めて安心できる工事環境が実現します。

・危険予知活動(KY活動)の徹底

安全管理の基本として欠かせないのが「KY活動(危険予知活動)」です。これは、事故や災害を未然に防ぐために、現場でどんなリスクが潜んでいるのかを事前に想定し、対応策を考える取り組みです。

・現状把握

 現場をよく観察し、どこに危険が潜んでいるかを洗い出します。高所作業、重機の移動経路、ガスや電気の配管など、細かい点まで作業員同士で意見を出し合うことが重要です。

・本質追求

 なぜ事故が起こるのか、その根本原因に目を向けます。例えば「足場からの転落」が懸念される場合、原因は「安全帯の未着用」や「設置不良」かもしれません。この原因追及こそが再発防止につながります。

・対策立案と実行

 危険を把握し、原因を突き止めたら、その上で有効な対策を考え、実際の作業に反映します。安全ミーティングで共有し、全員が同じ認識を持つことがポイントです。

・火気・爆発への対策

解体工事では、ガスボンベの処理や電気設備の撤去など火気に関わる作業も発生します。塗料や接着剤といった建材の中には引火性が高いものもあるため、取り扱いには細心の注意が必要です。特に都市部の密集地では火災が近隣住宅へ延焼するリスクもあるため、工事前のガス遮断、消火器の配置、作業中の火気管理が徹底されます。

・安全パトロールと立ち入り制限

現場では安全パトロールも欠かせません。作業員が順番に現場を巡回し、危険箇所や異常を早期に発見します。さらに、解体現場周辺にはフェンスやバリケードを設け、一般の人が不用意に立ち入らないよう制御します。通行人が近づいた場合、一時的に作業を止めて安全を確保するケースもあります。

・整理整頓を徹底する5S活動

「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」を徹底する 5S活動 は、工事現場の安全管理の基礎です。
例えば、工具や資材を所定の場所に片付けておけば、つまずきや落下事故を防止できます。清掃によって粉じんの蓄積を防ぐことは、作業員の健康維持にも直結します。

・作業手順、ガードマン配置

工事は定められた手順を守ることが前提です。手順を無視すれば事故の確率が一気に高まります。また、交通量の多い道路に面した現場ではガードマンを配置し、歩行者や車両の安全を守ります。

【国が定める安全基準】

安全対策は業者の自主性に任されるだけでなく、国によっても法律やガイドラインが設けられています。

・労働安全衛生法

 作業員の安全と健康を確保するための基本的な法律。快適な労働環境を整え、事故防止を目的としています。

・労働安全衛生規則

 危険物の取り扱いや救急体制、保護具の使用義務などを細かく規定しています。

・国土交通省のガイドライン

 外壁倒壊などの重大事故を防ぐため、工事手順や養生方法について具体的に示されています。自治体によっては独自の基準を設け、より厳格な管理を求める場合もあります。

【事故例と防止策】

過去には、解体工事中にさまざまな事故が発生しています。

・近隣住宅の破損

重機の操作ミスで隣家の塀やフェンスを損壊。→ 対策:作業範囲の明確化と防護柵設置。

・車両との接触事故

トラックや重機が歩行者と接触。→ 対策:ガードマンの配置、交通整理。

・足場からの転落

作業員が高所から落下。→ 対策:安全帯の使用、足場点検の徹底。

・外壁崩壊事故

岐阜県で発生した事例のように、壁の倒壊が通行人を直撃。→ 対策:計画的な解体手順、養生強化。

・ガス爆発や火災

撤去時の不備により爆発。→ 対策:事前遮断と徹底した点検。

・アスベスト飛散

古い建材に含まれる有害物質が飛散。→ 対策:専門業者による処理と防護マスクの使用。

【信頼できる解体業者を選ぶポイント】

解体工事を安全に進めるには、信頼できる業者を選ぶことが最も大切です。

事前の現地調査:境界線や地中埋設物の確認を丁寧に行う。
作業内容の説明:工事手順やリスクをしっかりと説明してくれる。
足場・養生の適切な設置:粉じんや騒音対策をきちんと実施しているか。
賠償保険への加入:万一の事故に備えているかどうかも信頼性の判断基準になります。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、解体工事における安全対策のポイントについて解説いたしました。解体工事は「壊すだけ」の作業ではなく、緻密な計画と徹底した安全対策のもとで行われます。危険予知活動や5Sの徹底、火気対策、立入禁止措置など、多様な安全対策が組み合わさることで、作業員や地域住民の命が守られるのです。全は何よりも優先されるべきものです。小さな油断が大きな事故につながるからこそ、一つひとつの対策を確実に実行していくことが求められます。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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    エコ・クリーン解体が実際に解体をご希望されている建物へご訪問し、状況をみて実際に用いる解体手法などを確認させていただきます。

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  4. ご契約

    ご契約

    解体費用や解体手法、また解体にかかるお時間などをお客様にご確認いただき、実際に解体を行うかどうかをお客様に判断していただき、ご契約いたします。

  5. 建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法とは、端的にいうと廃材の適当な処理や再資源化を促すための法律です。解体工事を行う場合必ず必要な届け出となります。エコ・クリーン解体ではこういった手続きもサポートさせていただきます。

  6. 解体工事着工

    解体工事着工

    荒天など不測のトラブルがない限りは解体工期を必ずお守りして解体いたします。 トラブルが起きた場合は直ちにエコ・クリーン解体からご連絡をさせていただきます。

  7. 解体工事完工

    解体工事完工

    エコ・クリーン解体は解体工期にこだわります。無理のない解体計画を組んでいるので、安全第一の解体工期を行いつつ、不測の事態さえなければ解体工期通りに完工致します。

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    お客様に実際に解体後の現場を確認していただき、ご納得いただければ土地を引き渡し致します。 この時には、エコ・クリーン解体に家屋解体・解体工事を頼んでよかったと思っていただけるでしょう。 

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なぜ昭島市・八王子市に絞っているの?

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多くの解体会社は拠点から車で片道1時間以上かかる地域まで営業エリアにして施工をしています。ですが、片道で1時間もかかってしまうと、もしも現場で“何かあった時”担当者が現場に向かうのも1時間という長い時間がかかります。また、解体工事の場合基本的に距離が長くなればなるほど、費用は高くなります。トラックが長く走る分だけ費用が上がります。

"もしも"の時、担当者がすぐに駆け付けられる距離というのは安心感がありますよね。

また、施工エリアを拠点の近くに絞ることで、毎日お伺いすることができます。毎日の進捗状況を見て、毎日お客様にお会いすることで、すべてのお客様に安心感をもっていただくことができるのです。

私たちの工事はすべてのお客様に『笑顔』と『安心』を届けることが第一ですので、施工エリアを東京都昭島市・八王子市に絞り、ご対応させていただいております。