昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。近年、都市部や住宅密集地を中心に増えているのがトランクルームです。コンテナを設置した屋外型や、ビルや倉庫の一部を改装した屋内型など形態はさまざまで、テレビCMやネット広告でもよく見かけるようになりました。土地を所有している人にとって、こうした事業は「遊休地の活用方法の一つ」として魅力的に見えるかもしれません。しかし、実際に経営を始めてみると、「思ったほど利益が上がらない」「初期投資の回収が予想以上に遅い」という声も少なくありません。今回は、トランクルーム経営の特徴、儲かりにくいと言われる理由、収益化のポイント、さらには他の土地活用との比較まで、できる限り詳しく解説していきます。
Contents
- 【トランクルーム経営の4つの運営方式】
- ・自己経営方式
- ・業務委託方式(管理委託)
- ・リースバック方式(一括借り上げ)
- ・事業用定期借地方式
- 【初期投資と維持費の内訳】
- 【儲かりにくいとされる主な理由】
- ・月々の収入が低め
- ・税制上の優遇がない
- ・競合が増えやすい
- ・立地の影響が大きい
- 【収益化のための戦略】
- ・精密な収支計画
- ・立地選定
- ・差別化サービス
- ・広告戦略
- 【他の土地活用との比較】
- ・アパート、マンション経営
- ・コインランドリー
- ・駐車場経営
- 【成功のための3つのポイント】
- ・土地と自身の運営スタイルに合った方法を選択
- ・長期的な利益を見据えた計画
- ・専門家との連携
- 【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
【トランクルーム経営の4つの運営方式】
トランクルーム経営には、大きく分けて4種類の運営方法があります。それぞれの特徴を理解しておくことは、事業成功の第一歩となるでしょう。
・自己経営方式
設備購入から運営、集客、管理まで全てをオーナーが行います。利益を最大化できる可能性がありますが、ノウハウや時間的負担が大きく、トラブル対応も自分で行う必要があります。実際にこの方式で成功しているオーナーは、不動産業界や倉庫業に経験があるケースが多いです。
・業務委託方式(管理委託)
運営や管理を専門会社に任せ、オーナーは賃料設定や方針決定に関わります。管理の手間は減りますが、空室や賃料下落の影響を直接受けるため、収益の安定性は自己経営と同様にリスクがあります。
・リースバック方式(一括借り上げ)
オーナーが設備を整備し、運営会社に一括で貸し出す方式です。毎月固定の賃料が得られるため収入は安定しますが、繁忙期でも収益が大きく増えるわけではありません。
・事業用定期借地方式
土地だけを貸し出し、運営は全て専門会社が行います。労力はほぼゼロですが、地代収入は他の方式より低めです。
【初期投資と維持費の内訳】
トランクルーム経営には、初期費用として以下のような項目がかかります。
・コンテナや室内ボックスの購入、設置費(屋外型なら1基数十万円〜100万円以上)
・防犯カメラ、照明、看板の設置
・土地の造成や舗装工事
・消防設備や出入口のセキュリティ工事
・建築確認申請や各種許可取得費用
さらに、運営開始後も固定資産税・都市計画税、光熱費、保険料、広告宣伝費、管理費などのランニングコストがかかります。満室稼働を想定しても、これらの固定費と税金を差し引くと、純利益は想像より小さいことが多いのです。
【儲かりにくいとされる主な理由】
・月々の収入が低め
トランクルーム1室あたりの賃料は、同じ面積の住宅賃貸と比べるとかなり安価です。
例として、住宅なら6畳程度で月5〜6万円取れる地域でも、トランクルームの場合は月8,000〜15,000円程度が相場です。
・税制上の優遇がない
トランクルームは住居ではないため、小規模住宅用地の軽減措置が適用されません。
その結果、固定資産税は住宅用地の3〜6倍、都市計画税は1.5〜3倍になるケースもあります。
・競合が増えやすい
設備投資額が比較的少なく参入が容易なため、同じエリアに競合が増えやすい傾向にあります。特に都市部では、大手企業やフランチャイズ展開する事業者も参入しており、価格競争が激化しています。
・立地の影響が大きい
需要が少ない地域では利用者確保が難しく、逆に需要が多い都市部では競合が多すぎて価格を下げざるを得ない場合があります。
【収益化のための戦略】
・精密な収支計画
稼働率を複数パターンで想定し、最悪の場合でも赤字にならないラインを確認しておきます。
・立地選定
人口密度、住宅環境、車の保有率などのデータを分析してから着手します。
・差別化サービス
24時間利用可能、防犯強化、法人向け長期契約、空調完備など、他社にない強みを打ち出します。
・広告戦略
インターネット広告や地域折込チラシ、地元企業との提携など、複数の集客ルートを確保します。
【他の土地活用との比較】
トランクルームが不向きな土地では、他の活用方法も検討すべきです。
・アパート、マンション経営
初期投資は大きいが、長期安定収入が見込める
・コインランドリー
無人運営が可能だが、機器投資と立地条件が収益に大きく影響
・駐車場経営
初期費用が安く、狭小地や変形地でも利用可能、用途転換が容易
特に駐車場経営は、景気変動や用途制限の影響が少ないため、リスク分散の観点でも優れています。
【成功のための3つのポイント】
・土地と自身の運営スタイルに合った方法を選択
収益性だけでなく、自分がどこまで関与できるかも考慮します。
・長期的な利益を見据えた計画
初期費用回収後も安定して収益を生み続けられるかを確認します。
・専門家との連携
不動産会社や土地活用コンサルタントに相談し、最適な活用方法を選びます。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、土地活用の方法の一つ、トランクルーム経営について、その方法や特徴、収益化のためのポイントなどを中心に解説いたしました。トランクルーム経営は、低リスクで始められるように見えますが、税負担、競合、低利回りといった課題が存在します。成功には、市場調査と精密な計画、差別化戦略が不可欠です。場合によっては、駐車場経営など他の方法のほうが効率的な収益化が可能な場合もあります。所有する土地の特性をよく理解し、長期的な視点で判断することが重要です。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。