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2025.08.17更新

解体工事で発生する瓦礫はどう処分されるのか

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。昨今、環境への配慮が社会全体で強く求められるようになり、個人レベルでもゴミの分別やリサイクル、エコバッグの活用など、意識的な行動が増えています。では、建物を取り壊す「解体工事」の現場では、どのような環境配慮がされているのでしょうか?特に大量に発生する「瓦礫(がれき)」の処分について詳しく見ていきましょう。

【「瓦礫」とは?あらためて意味を確認】

一般的に「瓦礫」という言葉を耳にすると、瓦や小石、壊れた建材などが散乱しているイメージを持つ方が多いでしょう。特に建築や解体工事に関わったことがない人にとっては、箒で掃ける程度の「小さなゴミ」と捉えていることも少なくありません。しかし、実際に解体現場で出る瓦礫はそのような軽微なものだけではありません。瓦礫という表現は、工事現場などの専門的な分野では「がれき類」として明確に定義され、法律に基づいて管理されています。

【法律上の「がれき類」とは?】

産業廃棄物処理法では、「がれき類」は以下のように規定されています。

“工作物の新築、改築、または除去に伴って発生したコンクリート片、アスファルト片、レンガ片などの不要物”

つまり、建物の解体や建築工事によって生じる大量の建材の破片が、「がれき類」として扱われるのです。

なお、同じような見た目の廃棄物でも、製造業で発生する「ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず」などとは分類が異なります。これらを混ぜて処理することは法的に禁じられており、厳密な分別が求められます。

【産業廃棄物としての分類と位置づけ】

廃棄物はその発生源により大きく2種類に分かれます。一つは私たちの日常生活から出る「一般廃棄物」、もう一つは企業などの事業活動によって排出される「産業廃棄物」です。解体工事で出る瓦礫は当然ながら後者に該当します。

さらに産業廃棄物には、以下のような20種類の分類があり、それぞれの性質に応じた処理が必要です。その中に、がれき類も明確に含まれています。

・燃えがら
・汚泥
・廃油
・廃酸
・廃アルカリ
・廃プラスチック類
・ゴムくず
・金属くず
・ガラス・コンクリート・陶磁器くず
・鉱さい
・がれき類
・ばいじん
・紙くず
・木くず
・繊維くず
・動植物性残さ
・動物系固形不要物
・動物の糞尿
・動物の死体
・その他(上記に該当しない産廃)

がれき類は主に建設や解体現場で排出されるもので、その量の多さと取り扱いの特殊性から、しっかりとした処分体制が求められています。

【産業廃棄物処理の流れ】

産業廃棄物が排出されてから最終的に処分または再利用されるまでの流れとしては、以下のとおりです。

・排出、収集

解体現場などから発生したがれき類は、分別しながら安全に収集されます。

・運搬

現場から運び出された廃棄物は、一旦「中継所(転送ステーション)」で大型車に積み替えられ、中間処理施設へと運ばれます。

・中間処理

ここでは、破砕・圧縮・選別・焼却・化学的処理など、廃棄物の特性に応じた処理が行われます。がれき類の場合、主に破砕処理と金属類の除去が行われます。

・再生または最終処分

処理された瓦礫のうち、リサイクル可能なものは再利用され、残りは埋め立て処分などで処理されます。

【がれき類のリサイクルと用途】

がれき類は、他の廃棄物と比べてもリサイクル率が非常に高く、90%以上が再利用されていると言われています。では、それらはどのように生まれ変わるのでしょうか?

・再生路盤材

コンクリート片などを破砕・粒状化したものは、道路の基盤となる「路盤材」として活用されます。重量に強く変形しにくい特性が、道路整備に最適です。

・再生骨材

解体で出たがれきを細かく砕いたものは、建築用コンクリートやモルタルに混ぜる「骨材」として再利用されます。これにより、天然資源の消費を抑え、環境負荷を低減します。

・再生砕石

処理されたがれき類は鉄分を取り除いたのち砕石化され、駐車場や建物の基礎、庭園の舗装材などとして使用されます。コストも安価で扱いやすく、需要の高い資材です。

・アスファルト合材

粉砕されたがれき類をアスファルトと混ぜて道路の舗装材として再利用する方法もあります。これにより、新たな採掘資源の削減にも貢献しています。

【法的な許可と責任】

解体工事業者が廃棄物を取り扱うには、「産業廃棄物収集運搬業許可」などの法的な認可が必要です。がれき類の収集・運搬・処分を適切に行うためには、法令を遵守し、環境への影響を最小限に抑える努力が欠かせません。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、解体工事において発生する瓦礫について、その処理の流れやリサイクルの方法などについて解説いたしました。解体工事において発生するがれき類は、ただの「ゴミ」ではなく、法律に基づいて厳格に分類・処理される産業廃棄物です。解体現場から出たがれきは中間処理を経て、道路や建材として再び社会に還元されていきます。近年では、リサイクル技術の進化により、がれき類の再利用がますます進んでおり、資源の循環と環境保全の両立が図られています。建物の取り壊しを検討している方や、解体工事に関心がある方は、ぜひこうした処理の流れや仕組みを知っておきましょう。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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