昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。住宅や建物の解体工事は、新築やリフォームの前段階として欠かせない作業です。しかし、工事の性質上、隣家への損害や粉じん、騒音といった周囲への影響も多く、トラブルや事故が発生しやすいのが実情です。そのため、解体工事を依頼する側、すなわち施主が事前に知っておくべきことのひとつが「損害賠償保険の加入状況」です。今回は、損害賠償保険とは何か、なぜ必要なのか、さらにトラブルを未然に防ぐために確認しておくべき具体的なポイントを詳しく解説していきます。
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【解体工事におけるリスクと保険の必要性】
建物を取り壊す作業は、非常に危険を伴う業務です。例えば、解体中にブロック塀が倒れて隣家を壊してしまったり、重機の誤操作で歩行者に怪我を負わせてしまったりという事故は、実際に全国で多数発生しています。
こうした場合、損害を与えた側が賠償責任を負うことになりますが、その金額は数十万から数千万円に及ぶケースもあります。もし解体業者が損害賠償保険に加入していなければ、その費用を支払うことができず、最悪の場合、施主にも責任が及ぶ可能性があります。
したがって、損害賠償保険への加入は、解体工事を行ううえで欠かせない安全対策のひとつであると言えるのです。
【損害賠償保険とはどういう保険か?】
損害賠償保険とは、工事中に発生した事故により第三者に損害を与えた場合に、その損害額を補償する保険です。
たとえば、以下のようなケースが該当します。
・解体した資材が飛散して隣家のガラスを割った
・足場が倒れて通行人に怪我をさせた
・重機が誤って駐車中の車を傷つけた
このようなトラブルは想定外のタイミングで発生しますが、損害賠償保険に加入していれば、補償が適用され、被害者への賠償もスムーズに進められます。
ただし、すべての事故に対応できるわけではありません。例えば、従業員の怪我に関しては労災保険、自動車による移動中の事故は自動車保険の対象です。したがって、複数の保険にバランスよく加入することが大切です。
【施主が保険を直接契約する必要はある?】
基本的には、損害賠償保険は解体工事を請け負う業者が加入すべきものです。施主が直接契約することは通常ありません。しかしながら、施主が確認を怠ると、万一の事故時に「保険未加入の業者だった」というトラブルに巻き込まれることがあります。そのため、契約時には以下のような点をチェックすることをおすすめします。
・解体業者が損害賠償保険に入っているか
・加入している場合、その補償範囲や限度額はどの程度か
・万が一、保険に入っていない場合の対応策
可能であれば、保険証券のコピーを提示してもらい、書面で確認しておくことが安心です。口頭の説明だけでは、万一の際に言った言わないのトラブルになりかねません。
【解体業者が加入すべき損害賠償保険の種類】
解体工事に関係する保険には、いくつかの種類があります。業者によっては、必要な保険に十分加入していないこともあるため、施主側も知識を持っておくと安心です。
・年間契約型(包括保険)
この保険は、業者が1年間に行う全ての工事を包括的に補償するものです。工事ごとに個別加入する手間がなく、保険の適用漏れを防げるのが特徴です。売上に応じて保険料が決まるため、安定した企業であることの目安にもなります。
・工事ごとの保険(個別契約)
工事単位で加入するタイプの保険で、特定の工事のみを補償対象とします。個別の条件に応じた補償を受けられる反面、保険の手配ミスによる未加入リスクもあるため、施主が確認しておく必要があります。
・車両、重機用保険
解体工事では、大型重機や運搬用車両の使用が一般的です。これらの車両が原因の事故を補償する専用の保険も重要です。他の保険と併用することで、より包括的なリスク対策が可能になります。
【工事前に確認すべき3つのポイント】
1. 保険加入の有無と補償範囲
まず最初に確認すべきなのは、業者がどの保険に加入しているかという点です。加入していない業者であれば、保険料分を上乗せしてでも加入してもらうよう依頼しましょう。
2. 近隣住民への挨拶・説明
解体工事は、騒音や粉じん、振動などがどうしても避けられません。近隣住民とのトラブルを防ぐためにも、業者が事前に挨拶や説明を行っているか確認することが大切です。
3. 工期と安全管理
工期が極端に短く設定されていると、安全対策が疎かになりやすくなります。余裕のあるスケジュールで、無理のない工事が行われるかどうかを確認しましょう。
【実際に起きている事故の事例と対策】
・隣接建物の破損
重機の誤操作によるブロック塀の破損や、振動による亀裂発生などが報告されています。
・足場からの転落事故
足場の設置不備や安全帯未使用による事故が多発しています。
・騒音、振動トラブル
特にアスベストの飛散などは、住民の健康に直結するため重大な問題です。
・重機の横転、衝突
市街地での工事では特に、交通や通行人との接触リスクがあります。
・外壁の崩壊
過去には外壁が崩れて死亡事故が起きた事例もあり、国土交通省がガイドラインを出すほどの問題となっています。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、解体工事において損害保険に加入することの重要性や、保険の種類、施主としてできることなどについて解説いたしました。解体工事は、単なる取り壊し作業ではなく、多くの人や物件に影響を及ぼす可能性のある、非常に責任の重い工事です。そのため、施主としても保険加入の有無を確認し、信頼できる業者を選ぶことが不可欠です。保険の確認、工期の調整、近隣対応など、できる範囲でリスクを軽減し、安全で円滑な工事の実現を目指しましょう。施主の意識が高まることで、工事の安全性は大きく向上します。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。