昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。建設現場や解体工事では、工事が進むにつれて必ず「残土」が発生します。建物を建てるために土地を掘削したり、外構工事や基礎工事を行った際に余分な土が出たりするのは避けられません。これらを適切に処分するためには、専門業者や処分場への搬入が必要となり、その際に発生する費用を「残土処分費」と呼びます。今回は、残土処分費の基本知識から費用の目安、コストが変動する要因、さらに費用を抑えるためのポイントまで詳しく解説します。
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【残土とは何か?】
残土とは、建築工事や外構工事などで土地を掘削した際に不要となる余剰土のことです。基礎工事の際には掘削して地中を整えますが、その過程で敷地内に余分な土が山積みされることがあります。これをそのまま放置すると作業効率が悪くなり、周辺の安全性や景観の問題も発生するため、適切に搬出・処理する必要があるのです。
また、残土は一般的なゴミとは異なり、自治体の通常のごみ収集で処分できません。産業廃棄物ではないものの、建設業法や廃棄物処理法の規定に基づき、適切なルートで処理することが求められます。
【残土処分費の基本構成】
残土処分費は、単純に「土を捨てるための料金」だけでなく、複数の要素から成り立っています。
・重機費用
ショベルカーやユンボなどの建設機械を使用して残土を積み込む作業が必要です。
・運搬費用
ダンプトラックなどの車両を利用して処分場まで運びます。
・人件費
重機のオペレーターや運転手、作業員の人件費も含まれます。
処分場の受け入れ料金:残土を搬入する処分場ごとに、受け入れ価格が設定されています。
残土の量が多ければ処分単価は割安になる場合が多く、逆に少量の処分を何度も繰り返すと割高になることがあるため、工事スケジュールを工夫しまとめて搬出することが望まれます。
【残土処分費の目安】
残土処分費は地域や運搬条件によって変動しますが、東京都や神奈川県、千葉県、埼玉県といった関東圏では、以下が一般的な目安です。
残土(2t車):約9,000円
ガラ混じり残土(2t車):約10,000円
「ガラ混じり残土」とは、コンクリート片や小石、木くずなどが混入した状態の土を指し、通常の残土よりも処理が難しくなるため料金が高くなります。
【車両サイズ別のおおよその残土処分費】
ダンプのサイズによって運搬可能な量が異なるため、1台あたりの処分費は次のように変わります。
2t車:約9,000円
3t車:約10,000円
4t車:約12,000円
5t車:約13,000円
7t車:約17,000円
一方、ガラ混じり残土の場合は以下が目安です。
2t車:約10,000円
3t車:約13,000円
4t車:約16,000円
5t車:約18,000円
7t車:約20,000円
ただし、これらの価格は搬出場所から処分場までの距離や、道路状況、処分場の受け入れ料金などによって変わります。
【残土処分費を左右する4つの要因】
残土処分費は一定ではなく、さまざまな要因で変動します。主な4つのポイントは以下の通りです。
1. 運搬距離
搬出現場から処分場までの距離が長いと、当然ながら運搬費用が増えます。最近では、掘削した土を現場内で再利用し、余分な分だけ搬出するケースが増えています。こうした工夫により、コスト削減が可能です。
2. 地域の道路事情
都市部は交通渋滞や道路の狭さなどの理由で運搬効率が悪く、コストが上がる傾向にあります。地方であれば比較的スムーズに運搬でき、費用が抑えられることがあります。
3. 業者ごとの料金設定
残土処理を専門業者に依頼する場合、料金設定は業者によって差があります。エクステリア工事に含まれている場合は、まとめて契約することでコストダウンできる可能性もあります。
4. 処分場の受け入れ価格
残土処分場は民間企業が運営するケースが多く、受け入れ価格も異なります。運搬費と処分費を総合的に比較し、最適な処分場を選ぶことが大切です。
【コストを下げるための工夫】
残土処分費は工夫次第で削減可能です。例えば、残土処分に必要なダンプや重機を自社で保有している業者に依頼すると、外注費がかからず運搬コストを抑えられます。また、解体業者が処分場を直接運営している場合、仲介手数料が不要になり、料金が下がることがあります。
【残土処分費を節約する方法】
・自分で処分場に持ち込む
少量の残土であれば、個人で処分場に直接持ち込むことで運搬費を削減できます。ただし、処分場によっては事前予約が必要な場合があるため注意が必要です。
・値引き交渉を行う
業者によっては、工事の最後にまとめて残土を搬出することで処分費を安くできる場合があります。交渉の際には「諸経費と残土処理費のどちらかを調整いただけませんか?」など、柔らかい表現を用いるとスムーズです。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、解体工事の際に発生する残土の処分について、処分費の目安やコストを抑えるポイントなどについて解説いたしました。残土処分費は、重機費・運搬費・人件費・処分場の料金といった複数の要素で構成され、運搬距離や道路事情、業者の料金設定、処分場の受け入れ価格といった条件で変動します。コストを抑えるには、複数業者の見積もり比較や現場での土の再利用、直接搬入などの工夫が有効です。今後、建物解体や外構工事を計画している方は、残土処分費の仕組みを理解して事前に予算計画を立てることが、トラブルを防ぐポイントとなるでしょう。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。