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2025.07.19更新

万年塀の解体について

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。ご自身の自宅や実家の境界線に、重厚なコンクリート塀が長年立ち続けていませんか?それが、通称「万年塀(まんねんべい)」です。昭和の中頃から広く使われていたこの構造物は、非常に堅牢なつくりをしている反面、老朽化が進行すると倒壊などの危険性を孕んでいます。今回は、万年塀の構造や老朽化によるリスク、解体・撤去の際の流れや費用の目安、注意点などを詳しく紹介します。安全な暮らしを守るためにも、今一度お住まいの塀を見直してみましょう。

【万年塀とは何か?】

万年塀とは、鉄筋コンクリート製の柱を等間隔に建て、その間に平板状のコンクリートを挟み込んだ構造の塀を指します。正式名称は「鉄筋コンクリート組立塀」で、頑丈な造りから「万年(=永遠)」とも称されるようになりました。

多くは住宅の敷地境界や道路沿いなどに設置されており、プライバシー保護や防犯、防風・防音といった目的で活用されてきました。柱の下部は地中に埋設されており、構造的にはかなりの重量があるため、解体する際は重機や専門の技術が必要です。

【老朽化した万年塀を放置するとどうなるか】

築40年、50年といった長い時間が経過した万年塀には、目に見えない危険が潜んでいます。経年により支柱内部の鉄筋が錆び、コンクリートが膨張してひび割れ(クラック)や浮きが発生。さらにそのまま放置すれば、板がずれたり、倒壊する恐れもあります。

特に地震や強風、大雨など自然災害の際には、構造が劣化した万年塀が突然崩れ落ちるケースも報告されています。過去には、地震で倒壊した塀の下敷きになり、命を落とした痛ましい事故もありました。

こうした事故を未然に防ぐためには、塀の老朽化を見逃さず、早めに対応を取ることが不可欠です。

【危険の兆候は?こんなサインに要注意!】

次のような症状が見られる万年塀は、倒壊のリスクがあると考えられます。該当箇所がないか、ぜひご自宅の塀をチェックしてみてください。

・目に見えて傾いている、揺らぐ
・表面に細かいひび割れや深いクラックがある

・コンクリート片が剥がれている
・支柱周りが変色している
・上部にある“笠木”が外れている、または破損している
・塀全体が風化し、もろくなっている

ひとつでも当てはまる場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。

【万年塀の撤去工事の進め方】

解体工事には順序と段取りが重要です。以下に、一般的な万年塀の解体工事の流れを紹介します。

1. 隣地との調整

塀が隣地との境界線にある場合、作業時に隣家側へ立ち入る必要があります。事前に許可を得ていないと工事が中断する恐れがあるため、施工主自身がしっかり説明し、了承をもらっておくことが重要です。

2. 近隣への挨拶まわり

万年塀の解体では、電動工具の騒音やコンクリートの粉塵が発生します。事前に挨拶しておけば、近隣トラブルを回避できます。

3. マーキングと準備作業

解体する部分と残す部分を明確に区別するため、切断線をマーキング。その後、工具を使ってコンクリートに切り込みを入れます。

4. 養生作業

飛散防止のため、ブルーシートなどで周囲を覆います。これにより破片や粉じんが周囲に広がるのを防ぎます。

5. 平板の取り外し

塀の上部から順に平板を1枚ずつ外します。1枚が非常に重いため、作業には複数人で行うことが原則です。

6. 支柱周りの掘削

柱の下部が地中に埋まっているため、重機を使って周囲を掘削。十分に掘り下げることで、支柱全体をきれいに撤去できます。

7. 支柱の撤去と整地

支柱が取り外せたら、土を戻して整地作業を行います。穴が空いている場合は、ロープやカラーコーンで安全対策を忘れずに。

【解体にかかる費用の目安】

では、実際にどれくらいの費用が必要になるのでしょうか?
以下は万年塀の解体・撤去にかかる主な費用の内訳です。

・作業員の人件費

1人工あたり20,000円〜25,000円程度(東京近郊)
例:5人×2日間 → 20万〜25万円

・重機、機材費

重機の使用料や搬入費などが発生。重機が使えない場所では手作業となり費用が高騰します。

・解体材の運搬費

トラック1台あたり5,000円〜10,000円
コンクリート平板は1枚で40kg前後あり、複数台分の運搬が必要になる場合も

・現場諸経費

工具の消耗品、ガラ袋などの資材費が含まれます。

・廃材の処理費

解体後に出るコンクリート廃材の処分費用。昨今の産業廃棄物処理費は年々上昇傾向にあります。

【追加費用がかかるケースとは?】

解体現場によっては、以下のような条件下で追加費用が発生する可能性があります。

・隣地の立ち入りができず、工期が延びる
・アスベスト含有建材が見つかった場合
・解体中にトラブルや中断が生じたとき
・支柱の基礎が予想以上に深いなど

正確な見積もりを得るには、現地調査を行ってもらうことが重要です。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、万年塀の解体を検討すべきサインや、その手順などについて解説いたしました。古くからある万年塀は、構造的に頑丈な反面、劣化による事故の危険があるため、定期的な点検と、必要に応じた解体・撤去が求められます。境界線に設置されていることが多いため、隣地との調整や近隣への配慮も忘れてはいけません。安全で快適な暮らしを守るため、老朽化の兆候が見られたらぜひ早めの対策をおすすめいたします。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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    現地調査

    エコ・クリーン解体が実際に解体をご希望されている建物へご訪問し、状況をみて実際に用いる解体手法などを確認させていただきます。

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    お見積提出

    現地調査で確認した解体をご希望されている現場の状況から、実際解体を行うとどれくらいの解体費用が発生するかを計算し、ご提出させていただきます。

  4. ご契約

    ご契約

    解体費用や解体手法、また解体にかかるお時間などをお客様にご確認いただき、実際に解体を行うかどうかをお客様に判断していただき、ご契約いたします。

  5. 建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法とは、端的にいうと廃材の適当な処理や再資源化を促すための法律です。解体工事を行う場合必ず必要な届け出となります。エコ・クリーン解体ではこういった手続きもサポートさせていただきます。

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    解体工事着工

    荒天など不測のトラブルがない限りは解体工期を必ずお守りして解体いたします。 トラブルが起きた場合は直ちにエコ・クリーン解体からご連絡をさせていただきます。

  7. 解体工事完工

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    エコ・クリーン解体は解体工期にこだわります。無理のない解体計画を組んでいるので、安全第一の解体工期を行いつつ、不測の事態さえなければ解体工期通りに完工致します。

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    お客様に実際に解体後の現場を確認していただき、ご納得いただければ土地を引き渡し致します。 この時には、エコ・クリーン解体に家屋解体・解体工事を頼んでよかったと思っていただけるでしょう。 

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多くの解体会社は拠点から車で片道1時間以上かかる地域まで営業エリアにして施工をしています。ですが、片道で1時間もかかってしまうと、もしも現場で“何かあった時”担当者が現場に向かうのも1時間という長い時間がかかります。また、解体工事の場合基本的に距離が長くなればなるほど、費用は高くなります。トラックが長く走る分だけ費用が上がります。

"もしも"の時、担当者がすぐに駆け付けられる距離というのは安心感がありますよね。

また、施工エリアを拠点の近くに絞ることで、毎日お伺いすることができます。毎日の進捗状況を見て、毎日お客様にお会いすることで、すべてのお客様に安心感をもっていただくことができるのです。

私たちの工事はすべてのお客様に『笑顔』と『安心』を届けることが第一ですので、施工エリアを東京都昭島市・八王子市に絞り、ご対応させていただいております。