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2025.07.13更新

解体業者の不法投棄で施主が責任を問われるのか

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。空き家や老朽化した建物を取り壊す際、ほとんどの人が解体業者に作業を依頼することになります。その際に気をつけたいのが、信頼できる業者をどう選ぶかという点です。近年、解体業者による不法投棄が問題視されており、ニュースでも違法行為が取り上げられる機会が増えています。今回は、解体業者が不法投棄などの違法行為を行った場合、施主である自分が責任を問われるのかという疑問に答えつつ、こうしたトラブルを避けるために知っておきたい「違法業者を見抜くポイント」についても詳しく解説します。

【そもそも「不法投棄」とは?】

不法投棄と聞いて思い浮かぶのは、道端への空き缶のポイ捨てなどかもしれませんが、実際にはもっと広範な行為が対象になります。産業廃棄物を適切な場所に処理せず、山林や空き地などに捨てる行為も不法投棄に該当します。

このような行為は「廃棄物処理法」という法律で禁止されており、違反すると5年以下の懲役または1000万円以下の罰金という重い罰則が科されます。さらに、未遂でも処罰の対象となるため、「うっかり」では済まされません。

また、川への投棄は河川法違反、公園内への放置は自然公園法に違反するなど、複数の法令に抵触する可能性があります。環境汚染や地域の景観破壊にもつながる行為であり、社会的に非常に問題視されているのです。

【解体工事と不法投棄の関係】

住宅解体の際に出る廃材や瓦礫は、一般ごみとは異なり「産業廃棄物」として扱われます。これらの処理には特別な資格が必要で、許可を受けた事業者しか取り扱えません。許可のない業者が処理を行ったり、不正に廃棄を委託したりすること自体が法令違反です。

もし違反が発覚した場合、個人に対しては最大で1000万円、法人には3億円以下の罰金が科されることもあります。想像以上に重い責任が問われるため、業者選びには慎重にならなければなりません。

【不法投棄があった場合、施主も責任を負う?】

「自分は頼んだだけだから関係ない」と思いたくなるかもしれません。しかし、廃棄物処理法では廃棄物の排出者に処理責任があるとされており、施主にも一定の注意義務があると解釈される場合があります。

基本的には、施主が不法投棄に関与していなければ、処罰の対象になることはありません。ただし、業者が違法行為をしていることを知っていながら放置していた場合や、暗黙の了解のもとに不法投棄を許していた場合は、処罰される可能性が出てきます。

また、「建設リサイクル法」では、特定の構造物を解体する場合、施主もしくは業者が事前に自治体に届出を行う義務があります。この届出を怠ると、20万円以下の過料が課されるため、業者としっかり確認しておく必要があります。

【違法行為をする業者を避けるためのチェックポイント】

では、どのようにして信頼できる業者を見極めればよいのでしょうか。以下の5つの視点で確認することをおすすめします。

① 明確な見積書と契約書を提示してくれるか

優良な業者であれば、工事内容や費用を詳細に記載した見積書・契約書を書面で提示してくれます。不透明な項目が多い、あるいは書類を出し渋る業者は注意が必要です。

特に「廃棄物処理費用」が一括でまとめられている場合、不法投棄によって費用を浮かせている可能性も否定できません。本来であれば、木材、コンクリート、金属など品目ごとに費用を分けて記載するのが基本です。

② 相場より極端に安い見積もりを提示していないか

見積もり額が極端に安い場合は、その理由を業者にしっかり確認しましょう。必要な作業や養生を省略していたり、人件費を削っていたりする場合、安全性や工事の品質に影響を及ぼします。

また、後から「追加費用」として不当な金額を請求されるケースもあります。事前に「追加費用がかかる場合の条件」について確認しておくことも大切です。

③ 建設リサイクル法に基づく届出をしているか

延床面積80㎡以上の解体工事では、工事の7日前までに自治体へ届出が必要です。これを行わない業者は、法律違反を軽視している可能性があります。多くの優良業者は、この手続きを代行してくれますが、何も説明がなければこちらから確認するようにしましょう。

④ 許可証や登録の有無をチェックする

解体業を営むには、「建設業許可」と「解体工事業登録」の両方が必要です。これらを持たずに営業している業者は、そもそも法的に認められていません。無許可の業者に依頼すると、工事中に行政から中止命令が出されるリスクもあるため要注意です。

国土交通省の公式サイトなどで、業者名を検索することで許可の有無を確認することができます。

⑤ 実際の工事現場を確認する

可能であれば、解体作業中の現場を見学するのも有効な手段です。産業廃棄物が適切に分別されているか、トラックが違法駐車していないか、養生や防音対策がされているかなど、現場の様子から業者の意識を測ることができます。

現場でのマナーが悪い業者は、近隣住民とのトラブルの元になるだけでなく、施主の評判にも影響を与えるため、慎重な対応が求められます。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、解体業者が不法投棄を行った場合の罰則や、施主が問われる可能性のある責任問題について解説いたしました。解体工事における不法投棄は、決して他人事ではありません。依頼する側としても、法令や義務を理解し、正しい知識を持って業者を選定する必要があります。今回ご紹介したチェックポイントを参考にして、信頼できる業者を見つけてみてください。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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