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2025.07.09更新

解体業と環境問題のつながりとは?

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。「解体業」と聞くと、古い建物を重機で一気に取り壊すダイナミックな光景を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし実際には、環境への負荷を最小限に抑えるためのさまざまな配慮が求められる繊細な業務でもあります。建物を解体するという行為は、ただ「壊す」だけにとどまらず、廃棄物の処理、粉じんや騒音の発生、温室効果ガスの排出など、多くの環境問題と密接に関係しています。今回は、解体業が直面する環境への課題と、それに対して業界がどのように対応しているのかについて、詳しく紹介していきます。

【解体作業が引き起こす主な環境問題】

1. 建物の解体によって発生する大量の廃棄物

建築物を解体すると、その構造物そのものがほぼ全て廃材となります。たとえば、一般的な住宅でも数十トン以上の解体廃棄物が出ることも珍しくありません。その内容も、以下のように非常に多岐に渡ります。

・コンクリート・モルタルなどの硬質系素材
・木材やベニヤなどの可燃性建材
・金属類(鉄、アルミ、銅など)
・石膏ボード、断熱材、ガラス

これらの素材は性質が異なるため、分別しなければ適切な処理ができません。分別が不十分だと、リサイクルの効率が低下し、焼却や埋め立て処理の負担が増す結果になります。

2. 粉じんの発生による空気汚染

解体中は、微細な粉じん(ダスト)やアスベストの飛散が起こる恐れがあり、これが大気汚染の一因となります。とくに昭和時代までに建てられた建物の中には、断熱材として石綿(アスベスト)を使用しているものも多くあります。

アスベストを吸い込むことで引き起こされる健康被害(中皮腫や肺がんなど)は非常に深刻であり、飛散防止対策や事前の調査、届出の義務が厳しく課せられています。

3. 温室効果ガスの排出による地球温暖化の助長

解体現場では、大型の重機やダンプトラックなどが常に稼働しており、CO₂やNOxといった温室効果ガスを大量に排出しています。
加えて、アイドリング状態での待機や無駄な移動があると、さらに多くの燃料を消費し、環境への悪影響が広がります。

【解体業界が取り組む環境保護への対策】

こうした問題を背景に、解体業界では「壊す」作業に加えて、「環境への負荷を抑える」ための取り組みが進んでいます。以下に、その代表的な対策を紹介します。

1. 廃棄物の削減に向けた解体手法の工夫

重機を使って一気に壊すのではなく、使える資材を再利用する目的で、丁寧に手作業で分解する手法が注目されています。
例えば、以下のような工夫がなされています:

・木材やドア、サッシなど、状態の良いものは再利用できるように慎重に取り外す
・設備機器や照明なども再販や譲渡を前提に保管
・石材やタイルなどをクリーニングしてリユースへ

こうした対策により廃棄物の発生を大幅に抑えるとともに、建材の資源循環にも貢献できます。

2. 分別の徹底とリサイクル推進

廃棄物の細かい分類作業は、解体現場の基本です。たとえば以下のように分別し、リサイクル率を高める努力が続けられています。

木材:チップ加工し、バイオマス燃料やパレット製品へ
コンクリート:破砕後に骨材として再利用(再生砕石など)
金属類:種類ごとに仕分けし、製鋼原料へと還元
ガラスやプラスチック:素材ごとに再資源化ルートへ送付

建設リサイクル法により一定の分別は義務付けられており、解体業者にはそのルールを守ることが求められます。

3. アスベスト処理の適切な手順の実施

アスベストが使用されている建物を解体する際には、事前調査と届出が義務となっています。飛散防止のためには以下のような対策が講じられます。

・高性能の養生シートで囲い、封じ込めを行う

・作業員は防塵マスクや保護具を装着
・特別管理産業廃棄物として適切に搬出、処分

これらは、近隣住民だけでなく作業員の健康を守るためにも非常に重要です。

4. 省エネ運転の促進と温室効果ガス排出削減

現場での車両や重機の運用についても、環境意識が強く求められるようになっています。

アイドリングストップの徹底:待機中のエンジン停止
エコドライブの実施:発進・加速・停止を滑らかに行う
燃費効率の高い車両の導入:ハイブリッドや電動機の活用

こうした工夫により、温室効果ガスの排出量を抑えるとともに、燃料コストの削減にもつながっています。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、解体工事と環境問題の関係や、環境への負荷を抑えるための工夫などについて解説いたしました。かつては「壊すこと」が主目的だった解体業も、現在では「いかに環境負荷を減らすか」が問われる時代へと変化しています。建物を取り壊すという作業は避けて通れないものですが、その過程で生じるさまざまなリスクをどのように最小限にとどめ、循環型社会に貢献していけるかが重要なテーマとなっています。解体業界が環境保全の最前線に立ち続けることで、持続可能な都市づくりや地域社会の安心に貢献していくことが期待されます。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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"もしも"の時、担当者がすぐに駆け付けられる距離というのは安心感がありますよね。

また、施工エリアを拠点の近くに絞ることで、毎日お伺いすることができます。毎日の進捗状況を見て、毎日お客様にお会いすることで、すべてのお客様に安心感をもっていただくことができるのです。

私たちの工事はすべてのお客様に『笑顔』と『安心』を届けることが第一ですので、施工エリアを東京都昭島市・八王子市に絞り、ご対応させていただいております。