現場ブログ解体工事のお役立ち情報
2025.06.24更新

解体工事における足場の役割について

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。古くなった住宅や空き家の解体を検討している方の中には、「足場って本当に必要?」「足場費用が高く感じるけど、省略できないの?」と疑問を持つ方も少なくないでしょう。今回は、解体工事における足場の基礎知識から必要性、費用相場、見積もりの注意点、さらには足場を使わない場合のリスクまで、丁寧に解説します。

【足場を設置する目的】

解体工事での足場とは、作業員の安全と、周囲への影響を最小限にするために設置される仮設構造物です。単なる作業台としてではなく、解体現場を取り巻く重要な保安設備のひとつです。

足場の主な目的

・高所作業のための安全な作業スペースを確保する
・粉じんや破片の飛散を防ぐための養生シートを張る支柱として使用する
・近隣の建物や通行人への落下物被害を防止する

特に住宅密集地などでは、足場がないと作業が開始できないケースもあり、安全だけでなく近隣とのトラブル防止にも欠かせません。

【解体工事で使われる足場の種類】

解体現場の規模や環境に応じて、使われる足場のタイプも異なります。

・単管足場

鉄パイプを組み合わせる構造で、狭い敷地での作業に適しています。コストは比較的安価。

・くさび式足場

パーツが規格化されており、短期間で組立て可能。中小規模の住宅解体に多く採用されています。

・枠組足場

高層建築や大型施設の解体に使われ、安定性が非常に高いのが特徴です。

足場の選定は、工事の安全性と効率に直結するため、業者の経験と技術が問われます。

【足場が必要な理由と法的義務】

「平屋なら不要では?」と思われるかもしれませんが、実際には足場が必要なケースがほとんどです。その理由としては、以下のとおりです。

・安全面の観点から

厚生労働省の統計によれば、建設業における労働災害で最も多いのが「墜落・転落事故」です。足場が設置されていれば、手すりや作業床、落下防止ネットなどの安全対策が取られ、重大事故のリスクを大幅に軽減できます。

・法律による義務

労働安全衛生法では、高さ2m以上の場所での作業には、足場や作業床の設置が義務とされています。これに違反すると、事業主に対して罰金や営業停止などの行政処分が科される場合があります。そのため、法令遵守の面からも足場設置は「選択」ではなく「必須事項」です。

【足場の設置から解体までの流れ】

解体工事では、最初の工程として足場が組まれ、最後に撤去されます。

足場の施工スケジュール(例:木造住宅30坪)

1日目:足場の組立て
2日目~10日目:建物の解体作業
11日目:足場の解体・撤去

足場の組立ては約1日、解体も半日から1日程度で終了するのが一般的です。
ただし、現場の立地や建物構造によっては前後する場合もあります。

【足場の費用相場】

木造2階建て住宅(約30坪):15万〜25万円前後
3階建てや鉄筋コンクリート造:30万〜50万円以上

この金額には、資材の運搬、組立て、養生シート、解体・撤去までの工程が含まれています。

【費用が高くなるケースとは】

・敷地が狭く、資材搬入が困難
・傾斜地や段差のある土地
・隣家との距離が極端に近い場合

こうしたケースでは、安全確保のために特殊な足場や追加の施工が必要になり、費用が上がる傾向にあります。

【見積もりで確認すべき点】

見積もり書を受け取った際、細かく内訳を明記せずに「一式」とだけ書かれている場合は、あまり信頼できる業者とはいえないでしょう。複数の業者から相見積もりを取って比べるためにも、以下の項目をチェックしてみてください。

・面積や単価が明記されているか
・養生費や搬出費も含まれているか
・組立てと解体の両方の費用があるか

【足場なしでの解体は可能か?】

条件によっては足場を設けずに作業ができる場合もありますが、かなり限定的です。

足場が不要となる条件

・建物の高さが2m未満の平屋
・周囲に広いスペースがあり、飛散リスクが少ない
・手作業による小規模解体で重機を使用しない

足場を設置しないことによるリスク

・作業員の安全性が著しく低下する
・養生が困難で、粉じんや破片が周囲に飛散する
・解体効率が落ち、結果的に工期や費用がかさむことも

一見コスト削減になりそうでも、後から近隣トラブルや事故対応に費用が発生するリスクもあります。

【良心的な業者を選ぶためのポイント】

足場設置の質は、業者選びにも直結します。

・自社施工かどうか

足場工事を外注ではなく、自社で行っている業者は中間マージンが発生しない分、費用が抑えられ、工程管理もスムーズです。

・仮設計画の有無

優良業者は事前に「仮設計画図」などを用いて、安全対策や作業の流れをしっかり説明してくれます。

【昭島市、八王子市での解体工事をエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、解体工事において足場を設置する目時や、設置しない場合のリスクなどについて解説いたしました。解体工事において足場は、作業員の命を守り、周囲への配慮を行うために欠かせない設備です。費用がかかるからといって軽視してしまうと、後に大きなリスクを抱えることになりかねません。事前にしっかりと見積もりの内容を確認し、安全性や信頼性を重視した業者選びを行うことが、トラブルの少ないスムーズな解体工事への第一歩となります。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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    建設リサイクル法とは、端的にいうと廃材の適当な処理や再資源化を促すための法律です。解体工事を行う場合必ず必要な届け出となります。エコ・クリーン解体ではこういった手続きもサポートさせていただきます。

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多くの解体会社は拠点から車で片道1時間以上かかる地域まで営業エリアにして施工をしています。ですが、片道で1時間もかかってしまうと、もしも現場で“何かあった時”担当者が現場に向かうのも1時間という長い時間がかかります。また、解体工事の場合基本的に距離が長くなればなるほど、費用は高くなります。トラックが長く走る分だけ費用が上がります。

"もしも"の時、担当者がすぐに駆け付けられる距離というのは安心感がありますよね。

また、施工エリアを拠点の近くに絞ることで、毎日お伺いすることができます。毎日の進捗状況を見て、毎日お客様にお会いすることで、すべてのお客様に安心感をもっていただくことができるのです。

私たちの工事はすべてのお客様に『笑顔』と『安心』を届けることが第一ですので、施工エリアを東京都昭島市・八王子市に絞り、ご対応させていただいております。