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2025.06.22更新

解体工事で使用される重機について

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。建物の解体工事には、用途に応じたさまざまな重機が使用されます。対象となる建物の構造や規模、作業現場のスペースにより、選ばれる重機やアタッチメントの種類が異なります。今回は、代表的な重機の種類やサイズ、アタッチメントの役割に加え、重機が入れない狭い現場での対応方法についても詳しく解説します。解体工事について興味のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

【解体工事で使用される重機の基本構造】

解体工事で最もよく使われるのが「油圧ショベル」と呼ばれる重機です。この機械は、大きく分けて次の3つの部分から構成されています。

1. ベースマシン(本体部分)

重機全体の土台であり、操作席のある上部旋回体と、それを支える下部走行体から成ります。旋回体には操作パネルやレバーがあり、オペレーターはここから重機を操作します。自動車でいう車体部分に相当します。

2. アーム・ブーム(作業用アーム)

アームとブームは、作業対象に届くよう伸縮する機構です。人の腕で例えると、ブームが肩から肘、アームが肘から手首までに相当します。重機の先端を自在に動かし、的確に作業が行えるよう設計されています。

3. アタッチメント(作業用工具)

アームの先端には、作業内容に応じたアタッチメントを取り付けて使用します。これは手首から先の部分に例えられ、切断や粉砕、運搬などの作業を担います。アタッチメントは交換が可能で、作業内容に応じて柔軟に対応できるのが特徴です。

【解体工事に使われる重機のサイズと特徴】

重機のサイズは、施工現場の広さや建物の構造によって適切なものが選ばれます。ここでは油圧ショベルを中心に、代表的なサイズとその用途について紹介します。

・ミニサイズ(0.1㎥未満)

最も小型の重機で、住宅街の狭い道路や小規模な現場で活躍します。小回りが利くため、解体現場の前面道路が狭くても作業が可能です。

・0.1㎥(コンマイチ)

ミニユンボとも呼ばれ、ミニサイズに次ぐ小型タイプ。小さな木造住宅や狭小地に適しており、業者が常備していることが多いサイズです。

・0.15㎥(コンマイチゴー)

コンマイチより一回り大きく、一般的な小型住宅の解体に適したサイズです。4トントラックに積載して移動できるため、アクセスが制限される場所でも対応しやすいのが特徴です。

・0.2㎥(コンマニ)

木造住宅でよく使われるサイズで、小回りとパワーのバランスに優れています。解体業者が現場で使用する頻度が高い中型重機です。

・0.25㎥(コンマニーゴー)

標準的なサイズで、多くの解体現場で利用されているタイプです。やや大型の木造住宅などの解体に適しており、作業効率の面で優れています。

・0.45㎥(コンマヨンゴー)

鉄筋コンクリート造やアパート、工場などの中規模〜大規模な建物に対応可能。木造住宅には大きすぎるため、通常は使用されません。

・0.7㎥(コンマナナ)

大型の建物や高層構造物の解体に対応できる重機で、一般住宅では使われません。10メートルを超える建物にも対応できる大きさを誇ります。

【大型建築物の解体に使われる特別な重機】

ビルや高層マンションなど、通常の油圧ショベルでは対応できない建物の解体には、専用の重機が使われます。

・ロングアーム

その名の通りアームが長く、通常の油圧ショベルよりも高所の作業に適しています。「ロングリーチ」「ロングブーム」などとも呼ばれ、数階建ての建物の上部解体に対応できます。

・ツーピースアーム

アームが二段構造になっていることで、より高い位置まで作業可能です。15mほどの高さまで対応できるため、5階程度の建物にも使用されます。

・マルチブーム

ロングアームやツーピースアームでは届かないような高層ビルに対応する超大型重機です。40〜50mの高さにも対応でき、10階以上の建物の解体作業に用いられます。

【解体重機のアタッチメントの種類と用途】

重機に取り付けるアタッチメントには、以下のような種類があります。それぞれの特徴と使用目的を確認しておきましょう。

・カッター

鋼材や鉄筋などを切断するためのアタッチメントです。ペンチ状で、力強く挟んで切断する構造になっています。

・クラッシャー

コンクリートや石材を粉砕するために使用されます。力強い圧力で対象物を砕き、廃材処理をスムーズにします。

・ブレーカー

打撃を加えて硬い構造物を破壊する機能を持ちます。特にコンクリートの基礎やアスファルトの解体などに用いられます。

・グラップル

つかむ・運ぶ・分別する用途に適したアタッチメントで、木材や廃材の仕分け・搬出などに役立ちます。

【重機が現場に入れない場合の対応方法】

現場周辺の道路が狭い場合や、敷地に制限がある場合、重機の使用が難しくなるケースもあります。その場合の対応策には次のようなものがあります。

・小型重機の使用

最初からミニサイズやコンマイチのような小型重機を選定することで、狭い場所でも解体作業が可能です。小回りが利くため、建物の間を縫うようにして作業が進められます。

・手作業との併用

重機が入れないような極端に狭い現場では、人力による手壊し解体が併用されることもあります。この方法は時間と手間がかかる一方、騒音や振動を抑えられる利点もあります。

【解体工事で重機を扱うために必要な免許や資格】

重機を安全かつ適切に操作するには、所定の免許や資格が必要です。

・車両系建設機械運転技能講習

0.25㎥以上の油圧ショベルを扱うためにはこの講習の受講が必要です。

・小型車両系建設機械特別教育

0.25㎥未満の小型重機を操作するために必要な教育です。

・フォークリフト運転技能講習、玉掛け技能講習

資材搬出・積込み作業に必要な資格。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、解体工事で使用される重機の種類や、重機を扱うための資格などについて解説いたしました。解体工事では、対象となる建物や敷地条件に応じて、適切な重機とアタッチメントを使い分けることが非常に重要です。また、重機が入れないような狭い場所では、ミニ重機や手作業を併用するなど、柔軟な対応が求められます。近くで解体工事が行われている場合は、今回の内容を思い出して、ぜひ興味を持って工事の様子をご覧になってみてください。昭島市、八王子市での解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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