昭島市、八王子市で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。住宅や店舗、オフィスなどのリフォームや退去、原状回復の際には、内装をすべて撤去する「内装解体」が必要となるケースがあります。特に賃貸物件の場合、退去時にスケルトン状態(何もない状態)に戻す工事が求められることも少なくないでしょう。今回は、内装解体にかかる費用の目安や、実際の解体事例、費用を安く抑えるための工夫、さらにはよく使われる専門用語までをわかりやすく解説します。
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【内装解体費用の相場目安】
内装解体の費用は、建物の構造や面積、解体の内容などによって異なりますが、多くの業者が「坪単価(1坪=約3.3㎡)」をベースに見積もりを提示します。
おおよその費用相場は以下の通りです。
・建物の用途、種類ごとの坪単価の目安(税抜)
アパート、マンション:約1.5万円〜4万円
飲食店:約1.5万円〜4万円
オフィス:約1.3万円〜3.7万円
小売店舗:約1.3万円〜4.3万円
建物の立地や階層、施工内容(スケルトン解体か一部解体か)によっては、これよりも高くなるケースもあれば、逆に安く済むこともあります。
たとえば、テナントビルの上階での解体作業は、資材搬出にエレベーターを使用する制約や騒音対策などが必要となり、結果的に費用が高くなりがちです。また、水回りの設備や造作が多い飲食店や美容室では、電気・ガス・水道などのインフラ処理が複雑になり、作業量も増すため、単価が上がる傾向にあります。
・実際の解体費用の事例
解体工事の価格感をつかむには、実際の解体事例を知ることが有効です。以下は、さまざまな用途の内装解体で発生した費用の一例です。
・事例① 飲食店での内装簡易撤去
広さ:約30坪
費用:約40万円
・事例② 美容室でのスケルトン撤去
広さ:約19坪
費用:約50万円
・事例③ 大型商業施設での什器撤去
広さ;約106坪
費用:約320万円
これらの事例からもわかるように、費用は「解体する物の量」や「工事の難易度」「作業条件」に大きく左右されます。同じ面積でも、内部の構造が複雑であれば解体費用は上がりますし、逆に簡素な構造であれば比較的安く済むこともあります。
【地域や建物の立地による費用差】
内装解体費用は、地域や立地条件によっても変動します。以下に、東京都内での一例を示します。
・港区の飲食店(20坪・2階):スケルトン解体で約100万円
・渋谷区の飲食店(21坪・6階):スケルトン解体で約120万円
・千代田区の飲食店(25坪・1階):スケルトン解体で約130万円
都心部のビル内は人通りが多く、作業時間の制限や騒音対策が求められることもあり、その分コストが高くなりやすいです。さらに、夜間作業や養生(保護措置)を厚くする必要がある場合も、費用に上乗せされる場合があります。
【内装解体の費用を節約するための工夫】
解体費用をなるべく抑えたい場合は、次のようなポイントを押さえておくと良いでしょう。
1. 複数の業者に見積もり依頼をする(相見積もり)
業者ごとに料金体系や作業範囲は異なるため、最低でも2~3社から見積もりを取ることで、価格相場や作業内容を比較できます。相見積もりをすることで、「必要のない工事が含まれている」「相場より高い金額になっている」といった点に気づくことができます。
また、業者とのやり取りを通して、担当者の対応や説明の分かりやすさも確認できるため、信頼できるパートナー選びにもつながります。
2. 不要物(残置物)はあらかじめ撤去しておく
解体対象となる室内に家具や家電、ゴミなどが残っていると、それらの処分費用が追加で発生することがあります。とくに大型家電や重量物の搬出は人手がかかるため、処分費として1万円〜数万円程度の上乗せがされるケースも珍しくありません。
可能であれば、施主側で片付け・処分を進めておくことで、全体の費用を抑えることができます。また、残置物が少なければ作業もスムーズに進み、工期の短縮にもつながります。
【内装解体でよく使われる用語の意味】
解体工事の見積書や契約書を見ていると、聞きなれない言葉が出てくることがあります。ここでは、代表的な用語を紹介し、それぞれの意味を簡単に説明します。
・A工事(エーこうじ)
建物のオーナー(貸主)が発注し、費用もオーナーが負担する工事です。共用部に関する改修や変更、たとえばトイレ・廊下・エレベーター・配管などに関連する部分が該当します。テナントが直接関与することはできません。
・B工事(ビーこうじ)
テナント(借主)が希望を出し、オーナーが発注する工事です。たとえば空調設備や非常用設備など、建物全体と関係する設備をテナントが希望して導入するケースで適用されます。費用負担はテナント側です。
・C工事(シーこうじ)
テナントが自ら業者に依頼し、施工・費用負担もテナント側で行う工事です。内装の変更、スケルトン化、照明や什器の撤去などが含まれます。内装解体の多くはこのC工事に該当します。原状回復の際に、どこまでC工事として行うかをあらかじめ確認しておくことが大切です。
【内装解体はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、内装解体の際にかかる費用相場や、よく使われる専門用語などについて解説いたしました。内装解体にかかる費用は依頼する業者や工事内容によって幅があり、しっかり比較・検討しなければ不必要なコストをかけてしまうリスクもあります。費用の内訳や相場を事前に知っておくことで、見積もりの妥当性を判断でき、スムーズに依頼が進められるようになります。また、解体後のトラブルや追加料金の発生を防ぐためにも、契約前に工事範囲や残置物の扱いについて細かく確認しておくことが大切です。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。