現場ブログ解体工事のお役立ち情報
2025.06.03更新

杭の撤去費用について

昭島市、八王子市で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。前回は、杭の役割や種類、解体工事において杭を撤去するか残すかの判断基準について解説しました。今回では、実際に杭を撤去する際にかかる費用の相場や、工事を依頼する際の注意点、業者選びのポイントについて詳しくご紹介します。杭抜き工事は通常の解体作業とは異なり、特殊な重機や専門知識が必要なため、費用面や契約面でのトラブルが発生しやすい作業です。これから杭の撤去を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

【杭抜き工事にかかる費用の目安】

杭抜きにかかる費用は、杭の材質、埋設されている深さ、本数、工法、現場の状況によって大きく異なります。以下はあくまで一般的な目安ですが、参考にしてください。

杭の種類ごとによる撤去費用の目安(1本あたり)
・木製の杭:約3〜5万円
・コンクリート杭:約10〜20万円
・鋼管杭:約15〜30万円

※上記は目安であり、地域や業者によっても異なります。

例えば、コンクリート製の杭が10本埋まっていた場合、撤去費用だけで100万円以上になる可能性もあります。杭抜きはそれだけ高額な工事となるため、事前の見積もり確認が重要です。

【費用が高くなる主な要因】

杭抜き工事において費用が高額になる要因はいくつかあります。

・杭の長さや太さが大きい

深く地中に入っている杭や、直径が大きい杭は引き抜くのに時間と重機を要し、その分費用が上がります。

・本数が多い

杭の本数が増えれば、それに比例して人件費・重機稼働費がかさみます。

・地盤の状態が悪い

地中に岩盤がある、地下水が多いなど、抜きにくい環境では難易度が上がります。

・周囲にスペースがない

密集した住宅地などで重機が入らない場合、特殊な工法や機材が必要になりコストが増加します。

【工法によって変わる撤去方法とコスト】

杭抜きにはいくつかの工法があり、それぞれに特徴と費用の差があります。

・引き抜き工法

クレーンなどで杭を上に引き抜く、最も一般的な方法。ただし杭が破損しやすいデメリットもあります。

・削孔撤去工法

杭の周囲を削りながら引き抜く。精密な作業が可能ですが、コストは高めです。

・杭頭処理工法

杭の上部だけを処理して、地中に残す方法。費用は抑えられますが、再建築時に問題になる可能性があります。

どの工法を選ぶかは、現場の条件や再利用計画によって異なります。業者と十分に相談して決める必要があります。

【杭抜き費用は誰が負担するべきか】

土地売買の際、杭が残っている場合にトラブルになることもあります。「売主が杭を撤去してから引き渡すのか」「買主が負担するのか」といった責任の所在を明確にしておかないと、後から大きな問題になる恐れがあります。

とくに古い土地や建物の売買では、「地中埋設物(ちちゅうまいせつぶつ)」として杭の存在が見落とされるケースもあります。契約前に不動産会社や解体業者に相談し、土地の状況を調査しておくことが大切です。

【杭が見つかった場合の対応方法】

解体工事の途中で杭の存在が判明するケースもあります。地上部分の解体が終わり、基礎を撤去して初めて杭の存在が明らかになることもあります。

このような場合、事前に杭抜きの費用が見積もりに含まれていないと、「追加工事費」が発生することになります。予算オーバーを防ぐためにも、見積もりの段階で「杭の有無に応じて再見積もりを行う」旨を業者と取り決めておくことが賢明です。

【杭抜き工事の依頼先】

杭の撤去は、高度な技術と専用機器が必要なため、すべての解体業者が対応できるわけではありません。以下の2つのケースがあります。

・解体業者が対応可能な場合

解体工事と同時に杭抜きも依頼できるため、手続きが一括で済みます。

・専門業者に依頼する場合

特殊な杭や難しい条件下では、杭抜き専門の業者を別途手配する必要があります。

どちらが適切かは現場の条件や業者の技術力によって異なります。最初に業者へ相談し、対応可能か確認することが大切です。

【信頼できる業者選びのポイント】

杭抜き工事をスムーズに行うためには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。以下のポイントを確認しましょう。

・杭抜きの実績があるか
・見積もりに詳細な内訳が記載されているか
・地中埋設物の調査を事前にしてくれるか
・万が一のトラブルに対応できる保険に加入しているか

数社に相見積もりを依頼し、価格だけでなく対応の丁寧さ、説明の明確さなどを比較して選ぶと安心です。

【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、杭抜きにかかる費用相場や、杭抜きに使用される工法、工事にあたっての注意点などについて解説いたしました。杭抜き工事は、建物の解体よりも後回しにされがちですが、土地活用や売却、再建築において非常に重要な工程です。杭を残したままにするか、しっかり撤去するかの判断には、費用・工法・法的義務・今後の土地利用など、さまざまな要素を考慮する必要があります。自分だけでは判断がつかない場合は、解体業者や専門業者に相談してみるとよいでしょう。昭島市、八王子市周辺で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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多くの解体会社は拠点から車で片道1時間以上かかる地域まで営業エリアにして施工をしています。ですが、片道で1時間もかかってしまうと、もしも現場で“何かあった時”担当者が現場に向かうのも1時間という長い時間がかかります。また、解体工事の場合基本的に距離が長くなればなるほど、費用は高くなります。トラックが長く走る分だけ費用が上がります。

"もしも"の時、担当者がすぐに駆け付けられる距離というのは安心感がありますよね。

また、施工エリアを拠点の近くに絞ることで、毎日お伺いすることができます。毎日の進捗状況を見て、毎日お客様にお会いすることで、すべてのお客様に安心感をもっていただくことができるのです。

私たちの工事はすべてのお客様に『笑顔』と『安心』を届けることが第一ですので、施工エリアを東京都昭島市・八王子市に絞り、ご対応させていただいております。