昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。自宅の庭に植えられた木が大きくなりすぎてしまったり、庭全体のリフォームを考えたりする際には、庭木の伐採が必要になることもあります。しかし日本では「庭の木を切ると災いが起こる」「縁起が悪い」などと言われることもあり、実際に作業に踏み切る前に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、「なぜ庭木を切ると不幸になると言われるのか」という理由を信仰的・風水的・現実的な観点から解説するとともに、実際に伐採する際の儀式や注意点についても丁寧に紹介していきます。
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【なぜ「庭木を切ると不幸になる」と言われるのか】
このような言い伝えには、主に以下の3つの理由があるとされています。
1. 神が宿る木を切ることへの不安(八百万の神・アニミズムの考え方)
日本では古くから「すべてのものに神が宿る」とする信仰、いわゆる八百万(やおよろず)の神が根強く残っています。山や川、そして木々にさえも神が存在すると考えるこの思想は、自然崇拝やアニミズムに基づいています。
そのため、庭に生えた木であっても「神聖な存在」と見なされ、無断で伐採することはタブー視されがちです。特にその木が長年にわたってそこに生き続けてきたものであれば、より一層そのような思いは強くなるでしょう。
2. 風水における気の乱れ
風水では、自然の「気の流れ」が家や人の運気に大きな影響を与えるとされており、「木」は風水的にも重要な要素と考えられています。木が生えている位置や種類によって、良い気を生み出すだけでなく、家全体のバランスを整えてくれている場合もあります。
こうした木を無計画に伐ってしまうことで、今まで保たれていた「気の流れ」が乱れ、不運が舞い込んでくるとされるのです。
3. 現実的なリスク(事故や環境の変化)
また、「庭の木を切ると災いが起こる」という言い伝えの背景には、実際に起こりうる現実的な問題も関係しています。
たとえば昔は大型の重機などがなかったため、大きな木を人力で伐採するのは大変危険な作業でした。倒木事故やケガのリスクも高く、そうした出来事が重なることで「伐採=不幸」といったイメージが形成されていったと考えられます。
さらに、木を切ることによって風通しや日当たりが変わり、環境自体が変化するケースもあります。風を防いでいた木を取り除くことで強風が直接建物に当たり、屋根瓦が飛ばされるといったトラブルも発生しうるのです。
【庭木を伐採する前に行いたいお清めとお祓い】
迷信かもしれないとは思いつつも、心のどこかで気になる人は少なくありません。そんなときには、自分なりに「儀式」を行って、気持ちを整えてから作業に入るのもおすすめです。
自分でできるお清めの手順
自宅でできる簡単なお清めの方法としては、以下のような手順がよく行われます。
・塩と清酒を準備
・木の四方にまんべんなく塩と清酒をまく
・手を合わせて、これまでの成長に感謝の意を込めて祈る
このような作法に従うことで、自分の中の不安も和らぎ、安心して作業を進めることができます。
【安全な伐採作業のためのポイント】
伐採作業には事故のリスクがつきものです。以下の点に注意して、安全第一で進めましょう。
・木が倒れる方向をコントロールするため、ロープなどで固定する
・隣の家や電線などに倒れないよう配慮する
・ヘルメット、安全靴、軍手を着用する
・一人での作業は避け、可能なら複数人で行う
不安がある場合や木が大きい場合は、無理をせず専門業者に依頼するのが無難です。
【神社やお寺に依頼する場合の作法】
家族や土地に深い縁のある木を切る際は、神社やお寺にお祓いをお願いするのもよいでしょう。
その場合、祈祷料として「5,000円~10,000円」程度を納めるのが一般的です。このとき使用するのし袋には「初穂料」と表書きし、水引は「紅白の結び切り」が適しています。
プロの神職によって正式な儀式が行われることで、精神的にも安心感を得られるはずです。
【木を切ってはいけないとされる日もある?】
伐採作業をする際は、暦にも注意が必要です。特に「土用の日」や「つちの日」は避けた方がよいとされています。
・土用の日
「土用」は、年に4回(春・夏・秋・冬)訪れる季節の変わり目で、土の神様(土公神)が地中に滞在している期間とされています。この時期に土を動かすと神の怒りに触れると考えられています。
土用の日は毎年変動するため、作業前に暦をチェックしておくことが大切です。
・つちの日(大つち・小つち)
また、「大つちの日」「小つちの日」も木を伐るのを避けるべき日とされ、伐った木に虫がついたり腐敗しやすくなるとも言われています。こうした暦を参考にし、なるべく縁起の良い日に作業を行うとよいでしょう。
【伐採前に確認しておきたいポイント】
伐採に踏み切る前に、以下の点を確認しておくと安心です。
・伐採対象の木が御神木や記念樹でないか
・防風林としての役割がないか
・ハチの巣など危険なものがないか
御神木や記念樹の場合、地域の人々や家族にとって大切な存在かもしれませんし、風除けになっている木を取り除いてしまうと住宅に悪影響が出る可能性もあります。
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、庭の木を伐採すると不運が訪れるといわれる理由について、また伐採する際に気を付けるべきポイントなどについて解説いたしました。庭の木を切ることには、昔からさまざまな信仰や伝承が結びついています。迷信とはいえ、心のどこかで気になってしまうのは自然な感情です。木を切る理由が環境整備であっても、気持ちよく作業を進めるために、簡単なお清めを行ったり、神社に相談したりといった対策を取るのも良い方法です。安全面や周囲への配慮をしっかり行いながら、慎重に進めましょう。昭島市、八王子市周辺で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。