昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。オフィスをより効率的な空間にするために、日常的に設備を見直したりレイアウトを変更するのはよくあることです。しかし、オフィスは作るだけでなく、時に「解体する」という場面もあるでしょう。たとえば移転にともない、今のオフィスを退去する場合、原状回復の義務が発生するため、内装を解体して契約時の状態に戻す必要があります。
スムーズに退去を進めるためにも、内装解体工事の概要や流れをあらかじめ把握しておくことが大切です。今回は、オフィスの内装解体に関する基本的な知識から工事の進め方、注意点やコスト削減の工夫まで、詳しくご紹介します。
Contents
【オフィス内装解体工事とは?】
内装解体工事とは、オフィスの内部設備や内装材を撤去し、空間を元の状態に戻す作業を指します。具体的には、天井や壁、床材などを剥がし、取り付けられている家具やOA機器などの什器類をすべて取り除き、原状に近い形へ戻す作業です。
また、解体作業に伴って発生する廃棄物の処理も、内装解体工事の一部として含まれます。注意すべき点として、廃棄物の処理責任は工事業者だけでなく、発注した事業者にもあるという点です。したがって、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
【スケルトン解体と原状回復の違い】
オフィスの解体には大きく分けて2つの種類があります。それが「スケルトン解体」と「原状回復工事」です。
スケルトン解体とは、オフィスの内装をすべて撤去し、建物の構造体のみが残る状態、つまりコンクリートむき出しの状態に戻す工事のことです。一方で、原状回復工事は、入居時の状態へ戻すことを目的としており、内装を撤去するだけでなく、当初の状態に合わせて補修・修復する必要があります。
このように両者は似て非なるものであり、契約内容によって実施すべき工事内容が変わってきます。工事の目的を明確にし、それに合ったプランを選択することが重要です。
【解体工事の進め方とポイント】
1. 物件オーナーとの打ち合わせ
解体工事のスタートは、まずビルや物件のオーナーと詳細について話し合うことから始まります。退去日、解体工事の範囲、業者の選定方法、費用負担の割合など、取り決めるべき事項は多岐にわたります。
特に注意すべきは工事区分です。A工事(オーナー負担)、B工事(テナント費用負担だがオーナーが発注)、C工事(テナントが直接発注)という分類があり、これにより業者の選定や費用分担の方法が異なります。B工事については、オーナーが業者を選びますが費用はテナント側が持つため、価格の交渉が必要です。
2. 複数の業者から見積もりを取得
信頼できる工事を行うためには、複数の業者から見積もりを取得する「相見積もり」が有効です。最低でも3社以上に見積もりを依頼すれば、相場が見えてくるため、適正な価格帯で判断ができます。
ただし、見積金額が極端に安い業者には注意が必要です。安さを理由に粗悪な工事が行われる恐れのあるほか、不法投棄などのリスクも否定できません。価格と信頼性のバランスが大切です。
3. 近隣テナントへの挨拶
解体工事は騒音や振動、粉塵を伴うため、周囲への配慮が欠かせません。工事前には周辺のテナントや住民に対して丁寧に挨拶回りを行い、工期や時間帯、騒音の見込みなどを事前に説明しておきましょう。
業者が挨拶することもありますが、テナントとして自らも同行すると、誠意が伝わりやすく、のちのトラブル防止につながります。
4. 解体スケジュールの調整
工事のスケジュールは業者と調整しながら進めます。予定通りに進行できるよう、可能な限り余裕を持たせた計画を立てましょう。不測の事態(作業中の想定外の構造物など)に備えることが大切です。
ただし、余裕を持たせすぎて工事が延びると、退去スケジュールに影響を与える可能性もあるため、計画的な調整が求められます。
5. 残置物の撤去
オフィス内に残った机や椅子、棚、機器類などを整理・撤去します。特に注意したいのが情報機器です。パソコンやサーバーなどには機密情報が含まれている可能性があるため、専門の回収業者に依頼するなど、適切な方法で処分しましょう。
6. ライフラインの停止
電気、水道、インターネットなど、ライフラインの停止も忘れてはいけません。建物の契約状況によっては、オーナーを通じて手続きを行う必要があります。なお、水道は作業中に使用することがあるため、止めるタイミングには注意しましょう。
【解体作業の流れ】
・養生作業
解体工事では、粉塵や騒音が発生します。周囲への被害を防ぐために「養生」と呼ばれる防音・防塵対策が行われます。ビル内の他のテナントに迷惑をかけないよう、養生は重要な作業です。
養生が不十分な場合、クレームが発生した際に施主側の責任が問われる可能性もあるため、万全な対策を取っておく必要があります。
・内装材の撤去
次に、壁や天井、床などの内装材を解体・撤去します。工事内容は物件によって異なり、全てを撤去する場合もあれば、一部だけ残すケースもあります。契約内容や原状回復の要件に応じて作業が変わるため、確認が必要です。
・廃棄物の適切な処理
解体工事では、大量の廃棄物が発生します。これらは許可を持った業者が収集・運搬し、適正な方法で処理しなければなりません。解体業者に任せるだけでなく、事業者としても処理の責任を負うことを忘れてはいけません。
【コストを抑えるポイント】
解体工事には思った以上の費用がかかるケースも少なくありません。コストを抑えるためには以下のような工夫をすることが大切です。
・複数業者から相見積もりを取ること
・残置物はできるだけ自社で撤去すること
・スケジュールに余裕を持ち、追加工事のリスクを減らすこと
また、自治体によっては廃棄物処理の補助制度などがある場合もあるため、事前に確認すると良いでしょう。
【オフィスの内装解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、オフィス内装解体工事の進め方や、費用を抑えるためのポイントなどについて解説いたしました。オフィス退去時の内装解体工事は、単なる撤去作業ではなく、計画的に進めなければ思わぬトラブルや余分な費用が発生する恐れがあります。工事の種類、進行の流れ、廃棄物処理、近隣対応、スケジュール調整など、各工程において十分な準備を行うことが大切です。安心してスムーズに解体工事を進められるよう、今回の内容を参考にしてみてください。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。