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2025.05.12更新

火事で燃えた建物の解体について

昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。火事によって被害を受けた建物の解体には、通常の解体工事以上の費用がかかる傾向があります。ただでさえ火事によって大きな損失を被ってしまう上に、解体費用にもさらに費用がかかってしまうとなると、不安に思う方も多いでしょう。火事は自己の不注意の他、近隣からのもらい火や地震などの自然災害といった不可抗力によって巻き込まれてしまうこともあり、誰もが当事者となる可能性は常にあります。今回は、火事によって損傷した建物の解体費用や、自治体によって利用可能な支援金などについて解説いたします。

【建物構造ごとの解体費用目安】

火災後の建物解体費用は、建物の構造によっても坪単価が変わります。以下に代表的な構造ごとのおおよその坪単価をまとめました。

木造:坪単価約2万円〜4.5万円
鉄骨造:坪単価約4万円〜5.5万円
鉄筋コンクリート造(RC):坪単価約4.5万円〜6.5万円

※建物の種類や規模、解体の難易度などによって価格は上下します。

【火災後の建物解体が高額になる理由】

火事により焼損した建物では、使用されていた資材が焦げたり溶けたりして判別しづらくなるため、通常よりも分別に時間がかかります。日本の法律では、再利用を促進するために解体時の分別が義務化されており、手作業で慎重に資材を分ける必要があります。

この分別作業にかかる手間が増えることで、全体の工期が延び、人件費や作業コストも増加するため、解体費用が高くなるのです。

【火災被災者が利用できる支援制度や補助金】

火事で住宅を失った場合、自治体や行政機関によって設けられている支援制度を活用することで、解体や処理にかかる負担を軽減することができます。代表的な支援策としては、以下の2つが挙げられます。

1. 災害見舞金(生活再生支援金)

火事や自然災害で建物が全焼あるいは半焼した際に支給される支援金です。支給額は市町村によって異なりますが、一般的には2万円〜10万円が支給されます。被害の大きさ(全焼・半焼など)によって金額も変わります。

2. 一般廃棄物処理費用の減免制度

火事で損壊した建物を解体した際に出る廃棄物の処理費用を、自治体が一部または全額免除してくれる制度です。地域によって支援内容が異なりますので、詳細は各自治体の窓口で確認する必要があります。

・制度の利用に必要な罹災証明書とは?

これらの補助制度を利用するには「罹災証明書」の取得が不可欠です。罹災証明書は、火事が実際に発生し、どの程度の被害があったかを証明する公式書類で、自治体が発行します。

取得の流れ

1.火事を消火した消防署へ申請を行う
2.自治体の職員が現地を訪れて被害状況を調査
3.調査結果を基に、被害の程度が判定され、証明書が発行される

この証明書に記載された被害ランクによって、受けられる補助金の内容や金額も変動します。解体前に忘れずに取得しておきましょう。

【補助金以外で費用を抑える方法】

火事後の解体費用は高額になることもありますが、補助制度以外でもコストを抑える方法があります。

・火災保険を活用する

すでに火災保険に加入していれば、損害保険金を受け取ることができます。さらに、残存物片付け費用特約などのオプションがあれば、がれきの処分費用や建物解体の費用が補填されるケースもあります。

ただし、保険内容によっては限度額や対象範囲が異なるため、契約している保険会社に確認することが重要です。

・自力でゴミを分別・処分する

被災後の建物には大量のゴミが残りますが、自分で処分できるものはあらかじめ分別しておくと、費用を軽減できます。自治体による一般廃棄物の処理費用の免除制度を利用すれば、さらに負担を抑えられる可能性もあります。

業者にすべてを任せると「産業廃棄物」として扱われ、処理費用が高くなってしまうため、事前に対応できる範囲は自分で行うのが賢明です。

・複数業者に見積もりを依頼する

解体業者によって費用は大きく異なるため、複数の会社に見積もりを依頼する「相見積もり」は有効な手段です。最低でも3社程度から見積もりを取り、内容と価格を比較しましょう。

安すぎる業者は、後から追加費用を請求したり、解体や処理の質が低かったりするリスクがあるため注意が必要です。

・解体せずにそのまま売却する

火事の後、建物を取り壊さずにそのまま土地ごと売却するという方法もあります。不動産会社が買い取る際に、解体作業まで代行してくれる場合もあるため、費用の負担を回避できます。

ただし、事故物件扱いとなるケースでは土地の価値が下がることもあるため、事前にしっかりと不動産会社に相談し、売却が現実的かどうかを検討しましょう。

・火災後の対応フロー

火災被害に遭った際は、気が動転してしまうものですが、以下のように段階的に対応することが大切です。

1.罹災証明書の申請
2.保険会社への連絡
3.現場確認と貴重品の回収
4.近隣への挨拶と説明
5.解体業者の選定と依頼
6.仮住まいの確保
7.ライフライン(電気・水道・通信)の解約
8.解体工事の開始

このように、落ち着いて一つずつ対処することで、トラブルを防ぎながらスムーズに再出発の準備を進められます。

【昭島市・八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、火事によって損害を受けた建物の解体費用の目安や、自治体によって利用できる可能性のある支援金、火事が起きてしまった際の対応などについて解説いたしました。火事が起きてしまうと、どうしても気が動転してしまうものです。いつ自分が当事者となるか分からないという意識を持ち、もし火事が発生してしまったらどのように動くのか、一度ご自身でシミュレーションをしてみるのも良いかもしれません。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。

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    エコ・クリーン解体が実際に解体をご希望されている建物へご訪問し、状況をみて実際に用いる解体手法などを確認させていただきます。

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    現地調査で確認した解体をご希望されている現場の状況から、実際解体を行うとどれくらいの解体費用が発生するかを計算し、ご提出させていただきます。

  4. ご契約

    ご契約

    解体費用や解体手法、また解体にかかるお時間などをお客様にご確認いただき、実際に解体を行うかどうかをお客様に判断していただき、ご契約いたします。

  5. 建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法とは、端的にいうと廃材の適当な処理や再資源化を促すための法律です。解体工事を行う場合必ず必要な届け出となります。エコ・クリーン解体ではこういった手続きもサポートさせていただきます。

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    荒天など不測のトラブルがない限りは解体工期を必ずお守りして解体いたします。 トラブルが起きた場合は直ちにエコ・クリーン解体からご連絡をさせていただきます。

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    エコ・クリーン解体は解体工期にこだわります。無理のない解体計画を組んでいるので、安全第一の解体工期を行いつつ、不測の事態さえなければ解体工期通りに完工致します。

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多くの解体会社は拠点から車で片道1時間以上かかる地域まで営業エリアにして施工をしています。ですが、片道で1時間もかかってしまうと、もしも現場で“何かあった時”担当者が現場に向かうのも1時間という長い時間がかかります。また、解体工事の場合基本的に距離が長くなればなるほど、費用は高くなります。トラックが長く走る分だけ費用が上がります。

"もしも"の時、担当者がすぐに駆け付けられる距離というのは安心感がありますよね。

また、施工エリアを拠点の近くに絞ることで、毎日お伺いすることができます。毎日の進捗状況を見て、毎日お客様にお会いすることで、すべてのお客様に安心感をもっていただくことができるのです。

私たちの工事はすべてのお客様に『笑顔』と『安心』を届けることが第一ですので、施工エリアを東京都昭島市・八王子市に絞り、ご対応させていただいております。