昭島市、八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。家を取り壊す「解体工事」は、ただ重機で建物を壊すだけではありません。工事が始まる前の準備段階から、終了後の手続きに至るまで、複数の工程を経る必要があります。特に、スケジュールの組み立ては非常に重要で、適切に段取りを組まないと、予定通りに完了しないおそれのある他、近隣とのトラブルを招くこともあります。今回は、家の解体工事にかかる日数の目安、及び基本的なスケジュールと、その立て方について詳しく解説します。
Contents
【解体工事の全体的な流れ】
家屋の解体工事は、大まかに次のようなステップに分かれます。
事前準備(1〜2週間)
近隣挨拶・届け出(1週間程度)
ライフラインの停止(1〜2週間)
建物の内部撤去(1〜3日)
建物本体の解体(1〜2週間)
廃材の分別と搬出(同時進行)
整地・完了報告(2〜5日)
このように、単純に建物を壊すだけでなく、準備や後処理にも日数がかかることから、全体としては3週間から1か月前後かかるのが通常です。では、それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
【ステップ1:事前準備と業者選定】
解体を始める前に、まず必要なのは信頼できる業者選びです。建物の構造や立地条件によって、解体方法や工事にかかる日数、費用も大きく変わるため、複数の業者から見積もりを取るのが基本です。
また、建物にアスベストが含まれている場合や、地中に障害物がある場合には追加作業が必要になる可能性があります。現地調査をしてもらい、正確な工程と日数の目安を出してもらいましょう。
【ステップ2:役所への届出と近隣挨拶】
解体工事を行うには、「建設リサイクル法」に基づいて役所に事前届出が必要です。これは工事の7日前までに提出しなければなりません。さらに、解体作業は騒音や振動が避けられないため、近隣住民への挨拶も欠かせません。トラブルを避けるためにも、最低でも1週間前には近隣への説明とお詫びを済ませておきましょう。
【ステップ3:ライフラインの停止】
水道・ガス・電気・インターネットなどのライフラインを停止・撤去する手続きも解体前に必要です。特にガス管の閉栓作業は安全のため必須で、東京ガスなど各供給会社に事前連絡して立ち合いを依頼する必要があります。停止には1週間程度かかることもあるため、早めの手配が求められます。
【ステップ4:建物の内部解体(内装撤去)】
内部解体とは、建物の壁・天井・床などの内装を手作業で撤去する工程です。住宅内の家財道具やエアコン、照明器具などもこの段階で取り外されます。木造住宅であれば1〜2日程度で完了することが多いですが、鉄骨造やRC造などの場合はより時間がかかることもあります。
【ステップ5:建物本体の解体】
内部の撤去が終わったら、いよいよ重機を使った本格的な解体が始まります。足場と養生シートを設置して、周囲にほこりや破片が飛び散らないよう配慮しながら作業が進みます。
木造の30坪ほどの住宅であれば、解体本体にはおおよそ3日〜1週間程度が目安です。ただし、隣接する建物との距離が近い、道幅が狭いなどの条件がある場合には、さらに日数を要することもあります。
【ステップ6:廃材の搬出と分別】
解体によって発生する廃材は、法律に基づいて種類ごとに適切に分別しなければなりません。再資源化が義務づけられているため、木材、コンクリート、金属などを分別して搬出する作業が並行して進められます。
この工程も作業全体のスピードに影響を与える要因の一つです。適切な処理を怠ると、後々のトラブルや罰則にもつながるため、業者が信頼できるかどうかを見極めることも重要です。
【ステップ7:整地と完了報告】
建物がすべて撤去された後は、地面をならしてきれいに整える「整地」作業を行います。この作業により、次の建築や売却に向けて土地の状態を整えていきます。
整地が完了すると、工事完了の報告書や写真などを受け取り、自治体へ建物滅失登記の申請を行います。この登記が終わることで、正式に「建物が存在しない土地」として法的に扱われるようになります。
【工期が延びる主な要因と注意点】
工事にかかる日数が当初の予定より長引くケースもあります。原因としてよくあるのが以下のようなものです。
・雨天や台風などの天候不良
・地中から廃材や基礎コンクリートが出てきた
・アスベストの発見による除去作業の追加
・近隣からの苦情による作業中断
こうした不測の事態にも対応できるよう、スケジュールには数日〜1週間程度の余裕を持っておきましょう。
【解体スケジュールの立て方のコツ】
解体スケジュールを立てる際には、以下のポイントを押さえておくとスムーズに進められます。
・最初に役所への届出期限を逆算して準備を始める
・工事前後のライフライン停止・再開の段取りを把握する
・解体後に建築や土地売却の予定がある場合は、そのスケジュールも加味する
・工事中は現場の様子を定期的に確認し、トラブルの早期発見に努める
【昭島市、八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、解体工事にかかる日数の目安と、スケジュールの建て方のポイントなどについて解説いたしました。解体工事は、思っている以上に工程が多く、準備も必要な作業です。業者選びから始まり、届出、ライフライン手続き、現場管理、後処理に至るまで、すべての段階でしっかりとした計画を立てていくことが重要となります。建て替えや土地の活用をスムーズに行うためにも、早めに準備に取りかかり、余裕を持ったスケジュールを組んで解体工事に臨みましょう。昭島市、八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ野島工務店へご相談ください。