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2025.05.02更新

解体工事における粉塵トラブルについて①

昭島市・八王子市で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。建物の解体工事を行う際に避けられないのが、騒音や振動、そして「粉塵」の発生です。中でも粉塵は、後々の健康被害を引き起こす危険性をもはらんでおり、近隣住民からの苦情やトラブルも多く発生しています。今回は、解体工事に伴って発生する粉塵トラブルの具体的な事例や、生活・健康に与える影響、また法律上の扱いについて詳しく見ていきます。

【解体現場から発生する粉塵とは】

建物を解体する過程では、壁や天井、床材といった建材が機械的に破砕されます。この際に出る細かなチリやゴミが「粉塵」です。特に古い建物を取り壊す際には、長年積もった埃や劣化した建材の破片などが空気中に舞い上がり、風に乗って広範囲に飛散することがあります。

現場内で発生した粉塵は、わずかな隙間からでも外へと漏れ出し、周囲の住宅や道路、車両などに降り積もっていきます。こうした粉塵は肉眼では確認しにくいこともあり、気づかないうちに生活のさまざまな場面で悪影響を及ぼしているケースもあります。

【粉塵による具体的なトラブル事例】

粉塵の影響は、周辺住民の生活に直結します。見た目が汚れるだけでなく、日々の行動にも支障をきたすことが多く、クレームや対立の火種となることも少なくありません。ここでは、粉塵による主な被害例を紹介します。

・家屋や室内への汚れ

解体現場の周辺にある住宅では、粉塵によって窓ガラスや外壁が汚れることがよくあります。さらに、窓や換気口から粉塵が屋内に入り込み、床や家具にまで影響を及ぼすケースも見られます。特に気密性の低い住宅や、窓を開けて換気を行っている家庭では、室内に粉塵が堆積してしまい、不快感や掃除の手間が増える原因となります。

・車への影響

住宅の外に停められている車両も粉塵の影響を受けやすい対象です。車体やガラス面に粉塵が降り積もると、汚れが目立つだけでなく、細かい粒子がボディに傷をつけてしまうこともあります。頻繁な洗車が必要になるうえ、風が強い日などは作業後すぐに再び汚れてしまうこともあり、住民からの不満につながることがあります。

・洗濯物への付着

晴天時に屋外に干された洗濯物は、粉塵の被害を受けやすい代表的な例です。洗いたての衣類や布団に粉塵が付着してしまうと、再度洗濯し直さなければならない状況になることもあります。生活の一部を直撃する問題だけに、苦情やクレームが発生しやすいポイントです。

こうした日常生活への直接的な影響は、住民にとって大きなストレス源となります。工事の長期化や作業時間の延長が加わると、さらに不満が蓄積され、深刻なトラブルに発展することもあります。

【健康被害の懸念】

粉塵の影響は生活環境の悪化にとどまらず、人体にも有害な影響を及ぼす可能性があります。特に微細な粉塵は呼吸器を通して体内に入り込みやすく、健康リスクを高める要因となります。

・呼吸器系への影響

粉塵を吸い込むことで、咳やくしゃみ、喉の違和感といった軽度の症状が現れることがあります。アレルギーや喘息を持つ人にとっては、これらの症状が悪化するリスクもあり、注意が必要です。また、長期間にわたって粉塵を吸い続けた場合、慢性的な気管支炎などの呼吸器疾患を引き起こす可能性も否定できません。

・アスベストのリスク

特に問題視されるのが、古い建物に使用されているアスベスト(石綿)です。アスベストは1970年代から1990年代初頭にかけて、断熱材や防音材として多く使用されました。目に見えないほど微細な繊維で構成されており、吸引することで肺がんや悪性中皮腫といった深刻な病気を引き起こすことがあるため、特別な注意が必要です。

現在ではアスベストの使用は法律により禁止されていますが、2006年以前に建設された建物には使用されている可能性があるため、解体前には専門機関による調査が義務付けられています。万が一、アスベストが発見された場合は、特別な処理方法が求められます。

【法的な位置づけと規制】

解体工事における粉塵問題は、単に「マナー」や「配慮」の問題だけでなく、法律上も規制の対象となっています。工事の計画段階から、法令を遵守した対応が求められます。

・大気汚染防止法に基づく届け出

大気汚染防止法では、アスベストなどの「特定粉じん」を発生させる恐れのある工事について、都道府県知事への届け出が義務付けられています。この法律は、健康への被害を未然に防ぐことを目的としており、届け出を怠った場合や適切な対策を講じなかった場合は、行政指導や罰則の対象になることもあります。

・地方自治体の条例やガイドライン

さらに、多くの自治体では独自の条例や指針を設けており、粉塵の発生を抑制するためのルールが細かく定められています。例えば、作業時間の制限や飛散防止措置の義務化、周辺住民への事前通知の義務など、地域によって求められる対応内容は異なります。工事を進めるにあたっては、こうした地域ごとの規則も正しく把握し、遵守することが不可欠です。

【昭島市・八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】

今回は、解体工事に伴って発生する粉塵について、トラブル例や法律での規制内容を中心に解説いたしました。粉塵は、見えにくくても確実に周囲へ悪影響を及ぼす存在です。汚れや生活の不便、さらには健康被害にまで広がる可能性があるため、非常に慎重な対応が求められます。私たち野島工務店は、地域の皆様からの信頼を損なわないためにも、粉塵がもたらすリスクを強く認識し、できるだけその発生を抑えられるよう細心の注意を払って工事を行っています。昭島市・八王子市で解体工事をご検討の際は、ぜひ当社へお任せください。

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