昭島市・八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。前回は、プレハブ解体にかかる費用相場や解体の流れについて解説いたしました。解体業者に依頼をする際は、坪数やプレハブの材質など様々な要因によって解体費用が変動します。できるだけコストを抑えたい場合は、自分で解体することも可能な場合があります。今回は、プレハブを自分で解体する際にかかる費用や手順などについて解説いたします。
Contents
- 【プレハブ解体にかかる費用】
- 【自力でプレハブを解体する具体的な手順】
- 1. 事前調査を行う
- ・プレハブの面積が80㎡以上かどうか
- ・アスベストの有無
- ・近隣環境の確認
- 2. 建設リサイクル法に基づく届出を提出する
- ・必要書類
- ・罰則のリスク
- 3. 必要な工具を準備する
- 工具調達のポイント
- 4. 解体作業を開始する
- 屋根の撤去
- 内装の撤去
- 壁材の解体
- 床材と基礎部分の撤去
- 5. 廃材を適切に処理する
- ・廃材処理の流れ
- ・不法投棄のリスク
- 6. 土地を整地する
- 7. 建物滅失登記を行う
- 【解体作業を効率的に進めるためのポイント】
- 1. スケジュール管理
- 2. 作業前の準備
- 3. 廃材の再利用の検討
- 4. 専門家への相談
- 5. 作業中の安全確認
- 【プレハブ解体はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
【プレハブ解体にかかる費用】
自分でプレハブを解体する場合、費用の内訳は以下のようになります。
工具や道具のレンタル費用:約4万円程度
廃材処分費用:約4万円程度
この費用は、約4坪のプレハブを解体する場合の目安であり、解体業者に依頼する際にかかる費用に比べると安く抑えられることが一般的です。ただし、解体作業中の事故や後処理の不備といったリスクが伴うため、十分な準備と計画が必要です。リスクの少ない安全な解体を行いたい場合は、解体業者に依頼をすることをおすすめいたします。
【自力でプレハブを解体する具体的な手順】
プレハブ解体を自力で行う際は、以下の手順を順番に進めることで、安全に作業を進めることができます。
1. 事前調査を行う
解体作業を始める前に、以下の要件を確認しましょう。
・プレハブの面積が80㎡以上かどうか
面積が80㎡以上の建築物を解体する場合、建設リサイクル法に基づいて管轄窓口への届出が必要です。これに違反した場合、指導や罰則の対象になる可能性があります。
・アスベストの有無
アスベストを含む建物の解体には特別な工程が必要な為、アスベスト使用の有無を必ず確認しましょう。特に1970~1980年代に建築されたプレハブには、断熱材や屋根材にアスベストが含まれている場合があります。解体業者に相談することで、アスベスト検査を実施している専門業者を紹介してもらえるでしょう。
・近隣環境の確認
住宅街などでは特に、解体作業に伴う騒音や粉塵が近隣トラブルの原因となることがあります。作業前に近隣住民への説明や了承を得ておくと安心です。
2. 建設リサイクル法に基づく届出を提出する
80㎡以上の面積の建設物を解体する場合は、建設リサイクル法に基づき、届出が義務付けられています。工事開始の7日前までに、都道府県知事へ届出を行いましょう。国土交通省のホームページから申請窓口を確認できます。
・必要書類
建物の所有者情報と位置を記載した書類
解体計画書
廃棄物処理の計画書
・罰則のリスク
届出を怠った場合、20万円以下の罰金が科される可能性があります。
3. 必要な工具を準備する
プレハブ解体を効率的に進めるために、以下の工具や安全装備を揃えます。
・ヘルメット、安全靴、軍手:作業中の怪我防止
・バール、ハンマー:壁材や床材の取り外しに使用
・電動ドリル、チェーンソー:柱や梁の解体、基礎部分の撤去用
・防塵マスク、ゴーグル:粉塵や飛散物から目や呼吸器を保護
・脚立、ハシゴ高所作業用(支え手を配置すること)
工具調達のポイント
ホームセンターや工具レンタル業者を利用することで、必要な工具を効率的に調達できます。特に高額な電動工具はレンタルがお得です。
4. 解体作業を開始する
解体作業は、「上から順番に下へ進める」ことが基本です。この方法により、崩落や不測の事故を防止できます。
屋根の撤去
屋根材の取り外しは解体作業の最初のステップです。高所作業となるため、必ず安全ベルトを使用し、脚立やハシゴを支える人を配置しましょう。
内装の撤去
内壁材、断熱材、電気配線を慎重に取り外します。特に電気配線を処理する際は感電事故に注意し、必要に応じて電気業者に相談してください。
壁材の解体
外壁は、内側から外側に向かって取り外します。解体中に壁材が崩れないよう、梁や柱を支える部分を最後に残すのがコツです。
床材と基礎部分の撤去
床材の解体は、足場を安定させた状態で行います。基礎部分の撤去にはチェーンソーや電動工具が役立ちます。
5. 廃材を適切に処理する
解体作業後に発生した廃材やゴミは、地域ごとの指定処分場またはリサイクル業者を利用して処分します。
・廃材処理の流れ
廃材を木材、金属、プラスチックなどに分別します。
分別した廃材をリサイクル施設に運搬します。市内には1トンあたり約1万円~2万円で廃材を受け入れる施設があります。
・不法投棄のリスク
不法投棄を行った場合、高額な罰金や社会的制裁を受ける可能性があります。適切な処理を心掛けましょう。
6. 土地を整地する
解体後の土地は、次の利用に備えて整地作業が必要です。整地作業は、手作業またはミニショベルを使用して行います。整地業者に依頼すると、短期間で平らな仕上がりが得られます。整地が完了したら、周囲の安全確認を行い、次の用途に応じた準備を進めます。
7. 建物滅失登記を行う
最後に、解体した建物を正式に抹消するための建物滅失登記を行います。土地の所在する自治体を管轄する法務局に申請書を提出します。郵送やオンライン申請も可能です。建物滅失登記を怠ると、固定資産税が継続して課税される場合があります。必ず忘れずに手続きを完了させましょう。
【解体作業を効率的に進めるためのポイント】
1. スケジュール管理
作業日程をあらかじめ計画し、必要な工具や人手を確保しておきましょう。特に解体に時間がかかる場合は、近隣への影響を考慮し、早朝や夜間の作業を避ける工夫が必要です。
2. 作業前の準備
天候や気温も考慮してください。雨の日や強風の日は作業が危険になるため、中止を検討するのが賢明です。また、作業に伴う騒音対策として防音シートの使用や作業時間の配慮を行うと、近隣住民とのトラブルを回避できます。
3. 廃材の再利用の検討
解体した木材や金属類を再利用できる場合があります。例えば、木材はDIY用の資材として利用でき、金属類はリサイクル業者で引き取ってもらえる可能性があります。
4. 専門家への相談
法的手続きや技術的なアドバイスが必要な場合、建築士や法律相談窓口に相談するのも有効です。初めて解体作業を行う場合、適切な指導を受けることで、予期せぬトラブルを防ぐことができます。
5. 作業中の安全確認
解体作業は危険が伴うため、常に周囲の安全確認を行いましょう。特に高所作業や電動工具の使用時は注意が必要です。事故が発生した場合、自治体の緊急医療サービスを速やかに利用できるよう、連絡先を事前に確認しておくと安心です。
【プレハブ解体はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、プレハブを自力で解体する際の手順について詳しく解説しました。できるだけコストを抑えたい場合は、自力で解体することも可能ですが、アスベストを含む場合や安全性に不安がある場合は、解体業者へお任せすることをおすすめいたします。昭島市・八王子市周辺で解体工事をご検討の際は、ぜひ株式会社野島工務店へご相談ください。