昭島市で解体業を営んでいる、株式会社野島工務店です。今回は、解体工事における養生シートの必要性について解説いたします。近年の空き家問題に伴い、昭島市にお住まいの方でも未使用の空き家などの解体工事を検討されている方が増えているようです。一般的に建物の工事を行う際は養生シートを用いますが、解体工事においても必要となるのか疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。そこで、今回は解体工事における養生シートの重要性や、設置しない場合のリスク、さらにシートの種類とその費用について詳しく解説します。昭島市で解体工事を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
【養生シートなしでも解体工事はできる?】
解体工事を行う場合、現場にアスベストが使用されていなければ、法律上は養生シートの使用は義務ではないとされています。しかし、昭島市のような住宅の多い地域では、養生シートを使わないとさまざまなリスクが発生します。特に、粉じんや騒音が問題になり、近隣住民とのトラブルが生じやすくなるため、できれば養生シートを使用することをおすすめいたします。
養生シートの設置には時間がかかるため、使用しないことにより確かに時間や費用を削減できる可能性がありますが、それが原因で発生するリスクや損害は無視できません。近隣の人に迷惑をかけたり、事故が起こったりすると、工事自体の信頼性も失われてしまいます。工事の効率よりも、まずは周辺環境への配慮が大切です。
【養生シートを使用しないことによるリスク】
養生シートを設置せずに解体工事を進める場合、具体的にはどのようなリスクが生じるのでしょうか。ここでは、いくつかの主要なリスクについて説明します。
1. 粉じんの飛散
養生シートを設置しないまま工事を進めると、粉じんやほこりが広がり、次のような問題を引き起こす可能性があります。
・住民の洗濯物にほこりが付着する
・近隣の駐車車両が粉じんで汚れる
・粉じんを吸い込んだ近隣住民が体調を崩す
・近隣の住宅や商業施設の外壁に粉じんが付着して変色する
これらのリスクは、特に昭島市のような住宅密集地では問題となる可能性が高いです。養生シートを設置することで、これらのリスクを最小限に抑えることができます。
2. 騒音トラブル
解体工事では重機の稼働音や建物が崩れる音など、どうしても大きな音が発生してしまいます。工事現場で養生シートを設置しない場合、その音が周辺に直接響き、近隣住民に大きなストレスを与えることになります。養生シートには、騒音を遮断する効果もあり、特に昭島市のように住宅が密集している地域では必須です。
3. 工具や資材の落下事故
養生シートは、工事中に工具や建材が落下するリスクを軽減する役割も果たします。解体工事中にシートを設置しないと、落下した工具が直接通行人や作業員に当たり、重大な事故につながる可能性が高まります。昭島駅付近など歩行者が多い場所では特に、こうしたリスクを防ぐためにシートの設置が不可欠となります。
【解体工事における養生シートの種類と費用】
解体工事で使用される養生シートにはいくつかの種類があります。それぞれのシートには特徴があり、用途によって選ばれることが多いです。ここでは、昭島市で一般的に使用される養生シートの種類と、その単価について詳しく見ていきます。
メッシュシート
メッシュシートは、養生シートの中でも最も一般的に使用されるタイプです。足場を含めた建物全体を覆い、粉じんの飛散や工具の落下を防ぎます。設置費用は、昭島市の場合、1,500~2,000円/㎡が目安です。メッシュシートは通気性が良く、風の強い高所でも倒壊しにくいのが特徴です。
防音シート・パネル
防音シートや防音パネルは、騒音が発生しやすい現場や昭島市の住宅密集地での工事に最適です。設置費用は2,000~5,000円/㎡と、メッシュシートよりやや高めですが、騒音を大幅に抑える効果があります。防音対策としては非常に有効です。
防炎シート
防炎シートは、火気を使用する工事現場に不可欠です。燃えにくい性質を持ち、溶接やガス溶断などの際に火花の飛散を防ぎます。昭島市での設置費用は3,000~4,000円/㎡で、特に火災リスクが高まる乾燥した季節に必要です。火災予防としても重要な役割を果たします。
【養生シートの設置における重要ポイント】
解体工事を行う際には、養生シートが設置されていれば安心というわけではありません。シートの設置方法やその状態も大きな影響を及ぼします。ここでは、工事においてチェックすべき養生シートのポイントを挙げます。
・養生シートが破れていないか
破れた養生シートでは粉じんや騒音を十分に防ぐことができません。設置の際は、シートが破れていないかを必ず確認する必要があります。破れたシートを使用している業者は、信頼性に欠ける可能性があり、昭島市の住民に対して不信感を与える恐れがあります。
・シートの設置方法が適切か
養生シートが正しく設置されているかも重要なチェックポイントです。例えば、シートのハトメ(ひもを通す穴)を飛ばして設置する業者は、コスト削減を図っている可能性がありますが、それでは工事中の粉じんや騒音を防ぎきれません。シートの設置は丁寧に行うようにしましょう。
・養生シートが建物よりも高く設置されているか
養生シートの高さが解体対象の建物より低い場合、粉じんが周辺に漏れやすくなります。解体工事を行う際は、必ずシートが建物全体を覆うように設置されているか確認しましょう。
・適切な養生足場が仮設されているか
養生シートを設置した足場は風の影響を受けやすいため、足場がしっかりと構造物に固定されているかが重要です。また、解体が進んで建物が低くなると、足場が不安定になる可能性があるため、おもり(ウェイト)を設置して安全を確保する必要があります。
【昭島市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、解体工事を行う際に養生シートの使用をおすすめする理由について解説いたしました。建物にアスベストが含まれていない場合であれば法律上はシートの設置は必須ではありませんが、シートの設置をしないと粉じんや騒音が広がり、昭島市の近隣住民とのトラブルや重大な事故に発展する可能性があります。昭島市で安心して工事を進めるために、養生シートの設置をしっかりと行い、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。当社では養生シートの設置も含めて、周辺の住民に配慮した工事を心掛けています。昭島市で解体工事をご検討の際は、ぜひご相談ください。