昭島市や八王子市周辺で解体工事を請け負っている株式会社野島工務店です。近年、社会的な問題として注目されているのが、空き家の増加です。特に八王子市のように住宅が密集する地域では、放置された空き家が近隣住民に悪影響を及ぼすことも少なくありません。人が住まなくなった家は老朽化が進み、倒壊や害虫の発生といった危険を伴う場合があります。
今回は、空き家管理における注意点や、空き家解体のメリットやデメリットについて解説いたします。八王子市で空き家解体を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
【空き家を解体すべき場合とは?】
空き家は大きく分けて「空き家」と「特定空家」の2つのカテゴリーに分類されます。その中でも「特定空家」に該当する場合、解体を強く検討する必要があります。特定空家とは、放置されることで周囲に悪影響を及ぼす可能性のある建物のことを指します。特定空家は、主に以下のような特徴を持っています。
・倒壊の恐れがある建物
経年劣化により、屋根や壁が崩れる危険がある空き家です。特に八王子市のように古い住宅が多い地域では、地震や台風などの自然災害が引き金となり倒壊するリスクが高まっています。
・衛生面で問題を引き起こす建物
長期間放置された空き家では、ゴミが蓄積し、害虫やネズミなどが発生するケースがあります。これにより近隣住民の生活環境が悪化し、健康被害を招く可能性も指摘されています。
・防犯上のリスクがある建物
空き家は犯罪者や不審者が侵入するリスクが高く、特に八王子市の住宅地では放火や不法侵入の事例も報告されています。こうした建物は早期の対策が求められます。
・景観を損なう建物
壊れた窓や汚れた外壁などが目立つ空き家は、地域全体の景観を悪化させる要因となります。八王子市では観光客も訪れるため、地域の美観を守る意味でも解体が望まれる場合があります。
【空き家を解体せずに活用するメリット】
前項で紹介した要件に当てはまる場合は解体をおすすめしますが、一方で空き家を解体せずに残すという選択をすることで、資産運用や節税面で多くのメリットをもたらす場合があります。
1. 資産運用の可能性
八王子市は都心へのアクセスが良好なうえ、自然環境も豊かで、賃貸やシェアハウスとしてのニーズがあります。空き家をリフォームして貸し出すことで、定期的な家賃収入を得ることが可能です。活用の具体例としては、リノベーションして若者向けの賃貸物件として活用、民泊やゲストハウスとして地域活性化に寄与、事業スペースとして地元の起業家やアーティストに貸し出すといった活用例が挙げられます。
2. 固定資産税の軽減措置
空き家を解体せずに残しておくことで、建物のある土地に適用される固定資産税の軽減措置が利用できます。更地にすると土地の固定資産税が高くなることが多いため、建物を残すことで税負担を抑えられるのは大きなメリットです。また、都市部に近い地域では、土地の評価額が高い傾向があるため、この軽減措置の恩恵が大きくなる可能性があります。
3. 家族や地域コミュニティでの活用
空き家を解体せずに残しておけば、親族や地域コミュニティの集まりの場として利用することも可能です。例えば、空き家を地域のコミュニティスペースやイベント会場として提供することで、地域社会に貢献しながら活用できます。
4. 将来の選択肢を確保
一度解体してしまうと元に戻すことはできませんが、建物を残しておくことで、将来的な需要や市場の変化に応じて柔軟に対応することが可能です。特に八王子市は再開発が進むエリアもあり、空き家の需要が再び高まる可能性もあります。
【空き家管理の注意点】
八王子市内で空き家を所有している場合、管理が行き届いていないと近隣トラブルや思わぬ損害につながる可能性があります。特に八王子市は住宅街と自然が共存する地域のため、管理上の課題が顕著になることもあります。以下の5つのポイントを詳しく見ていきましょう。
1. 電気の契約は継続を
空き家の電気契約を解除してしまうと、防犯対策や清掃の際に困ることがあります。例えば、掃除機や照明を使えない状況では、清掃作業が効率的に進みません。また、空き家が暗い状態だと、不審者が目を付けやすくなる可能性も。アンペア数を最低限に抑えるプランに切り替えるなど、契約内容を見直し、必要最低限のコストで電気契約を維持する方法を検討しましょう。
2. 水道の通水作業を忘れずに
水道管が長期間使われないと劣化が進み、サビや水漏れの原因となります。特に八王子市の寒冷地では冬場に水道管が凍結するリスクも考慮すべきです。1~2か月に一度は蛇口を開け、全ての水道管に水を通す作業を行いましょう。この際、台所や浴室だけでなくトイレや洗濯機用の蛇口も忘れないようにすることが重要です。
3. 庭木や雑草の手入れを定期的に
八王子市は自然豊かな環境が魅力ですが、その分庭木や雑草が成長しやすいという特徴があります。放置された庭は、見た目が悪いだけでなく害虫や動物が住み着く原因にもなります。また、隣家との境界を越える庭木は、近隣トラブルに発展する可能性があります。対策として、雑草を刈る、庭木を剪定する、さらには伐採した枝の処分をきちんと行うなどの作業を定期的に実施しましょう。
4. ブロック塀の安全性を確認する
古い住宅地が多い八王子市では、老朽化したブロック塀が倒壊のリスクを抱えるケースがあります。特に地震が頻発する地域では、点検を怠ると通行人や近隣住民に被害を与える可能性が高まります。定期的にブロック塀の亀裂や傾きをチェックし、異常が見つかった場合は早急に専門業者に相談しましょう。
5. ブレーカーを落とす習慣を
空き家では基本的にブレーカーを落とすことで電気料金を節約できるだけでなく、安全性も向上します。古い配線が劣化している場合、通電状態を続けることで漏電や火災のリスクが生じる可能性があります。ただし、防犯ライトや監視カメラなど、通電が必要な設備がある場合には、これらに影響を与えない範囲でブレーカーを部分的に管理することも考慮しましょう。
【八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体(株式会社野島工務店)へ】
今回は、空き家を解体した方が良いケースと解体せずに残しておく場合のメリット、そして空き家管理における注意点などについて解説いたしました。まずは空き家の状態を確認し、衛生状態や損傷具合によって周囲に迷惑をかけてしまう状態であれば、すぐにでも解体を検討しましょう。また、今後もその建物を活用する意向があるようであれば、リノベーションをするという選択肢もあります。当社では昭島市・八王子市を中心として解体工事やリノベーション工事を請負っているので、ご相談があればいつでもお問い合わせください。