お問い合わせ昭島市・八王子市周辺で解体工事を請負っている、株式会社野島工務店です。築年数が経過した建物には、アスベストが使用されている可能性があります。特に、昭和40年代から50年代にかけて建築された住宅や施設では、その使用率が高く、アスベストの有無を確認せずに解体工事を進めると健康被害や環境への影響が懸念されます。八王子市でも古い建物の解体が増えており、アスベスト対策が地域の課題となっています。今回は、アスベストに関する基本知識や、アスベストを含む建物の解体費用の相場について解説します。
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【八王子市とアスベスト問題の背景】
八王子市は、東京都の多摩地域に位置する自然豊かな都市です。市内には古くからの住宅地が多く存在し、特に昭和中期に建設された建物にはアスベストが使用されているケースが多いとされています。アスベストは1960～70年代に広く使用されていた建材であり、耐久性や断熱性の高さから「奇跡の鉱物」と呼ばれたほどの人気を誇っていました。しかし、その後アスベストの健康被害が明らかになり、使用が全面禁止となりました。
八王子市では現在、多くの住民が古い住宅を解体し、新しい家を建てる動きが進んでいます。その際、解体工事にアスベストが関わる場合、特別な処理が必要となります。アスベスト対策を怠ると、飛散したアスベスト繊維が周囲の住民の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、特に注意が必要です。
【アスベストの基本知識】
アスベストは、非常に細い繊維状の鉱物であり、クリソタイル（白石綿）、クロシドライト（青石綿）、アモサイト（茶石綿）、アンソフィライト、トレモライト、アクチノライトの6種類に分類されます。これらの鉱物は、耐熱性、耐摩擦性、耐薬品性に優れており、建材や断熱材、自動車部品などさまざまな用途で使用されていました。しかし、その微細な繊維を吸い込むことで肺がんや中皮腫などの重篤な疾患を引き起こす危険性があることが判明しています。
【八王子市におけるアスベストの影響】
八王子市のように住宅地が密集しているエリアでは、アスベストの適切な処理が特に重要です。過去に建築された集合住宅や学校施設、公共施設などにはアスベストが使用されている可能性があり、それらの建物を解体する際には厳格な対策が求められます。
【アスベストの飛散性と解体工事費用の違い】
アスベストを含む建材は、飛散性によって3つのレベルに分類され、それぞれの危険性と処理費用が異なります。この分類は作業員の安全対策や周辺環境への影響を考慮し、適切な処理方法を決定するために重要です。以下に、各レベルの特徴と費用について詳しく説明します。
・レベル1（飛散性が高い）
レベル1のアスベスト建材は、繊維が剥き出しになっている状態が多く、非常に飛散しやすいです。特に吹き付けアスベストが該当し、天井や柱、梁、エレベーターのシャフト部分などに使用されています。
費用相場としては、1㎡あたり1.5～8.5万円と最も高額です。作業中の粉じんを完全に封じ込めるため、現場全体を密閉し、作業員は厳重な防護装備を着用します。また、負圧装置を設置するなど、特別な管理が必要です。八王子市では住宅密集地が多いため、飛散性の高いレベル1のアスベストを処理する際には特に慎重な対策が求められます。周辺住民への事前通知や作業中の監視が不可欠であり、これが費用に影響を与える要因となります。
・レベル2（中程度の飛散性）
レベル2は、繊維がある程度固定されている状態ですが、解体や取り外し時に飛散する可能性が高いです。内壁や配管の保温材、断熱材に多く使用されています。
費用相場としては1㎡あたり1～6万円程度で、レベル1よりは低いものの、飛散防止措置が必要です。作業員の防護服や現場の密閉、飛散防止剤の使用などが含まれます。八王子市内の古い工場や倉庫では、このレベルのアスベスト建材が使用されていることが多いです。特に、配管の断熱材やボイラー周辺に使われている場合、取り外し作業が慎重に進められる必要があります。
・レベル3（飛散性が低い）
レベル3は、セメントや樹脂などで固められたアスベスト建材が該当します。飛散性は低いものの、解体時に粉じんが発生することがあります。屋根や外壁に使用されるスレート材が代表例です。
費用相場としては30坪程度の住宅で20～40万円と比較的低額ですが、建材を湿らせながら作業を行う必要があるため、専門的な技術が求められます。八王子市の一戸建て住宅や集合住宅で使用されているスレート材は、このレベルに該当する場合があります。解体作業が比較的簡易で済むことが多いですが、住宅密集地では近隣への影響を最小限にする工夫が必要です。
【総額費用と八王子市特有の影響】
アスベストを含む建材の解体工事費用は、建材の種類や面積だけでなく、八王子市のような住宅密集地特有の条件にも影響を受けます。特に以下の要因が費用を押し上げることがあります。
・住宅密集地での対策
八王子市では、隣接する建物が近接しているため、飛散防止措置が他の地域より厳密に求められます。解体現場全体を密閉するための仮囲いや、粉じん対策の装置設置が追加費用を生む原因となります。
・住民への配慮
解体工事による粉じんや騒音は周囲の人々へ不快感を与える可能性が高いため、事前説明会や近隣住民への通知が重要です。これらの手続きに伴う人件費も発生します。
・行政の届出と監視
八王子市では、大気汚染防止法に基づき、解体工事前の届出やアスベスト含有建材調査が義務付けられています。これにより、専門家による調査費用や、行政の監視費用が追加されます。
【八王子市での解体工事はエコ・クリーン解体（株式会社野島工務店）へ】
今回は、アスベストに関する基本的な知識や、八王子市でアスベスト含有建物を解体する際の費用相場について解説いたしました。築年数の古い建物を解体する場合は、アスベストが含まれている可能性があります。アスベストの健康被害についてしっかりと理解をし、解体工事を依頼する際にはアスベストの有無についても注意するようにしましょう。当社は昭島市・八王子市周辺で解体工事を請負っています。八王子市で解体工事をご検討の際はお気軽にお問い合わせください。次回はアスベストを含む建物の解体工事の流れについて解説いたします。
